フィギュアスケートの男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、羽生結弦が金メダルに輝いた。フリーは178・64点にとどまった重圧からか、納得のいく演技はできず、観客に見せた笑顔も控え目だった。19歳での制覇は、1948年サンモリッツ五輪を18歳で制したリチャード・バットン(米国)に次ぐ史上2番目の年少優勝。欧米の選手が勝ってきた男子で、アジアから初めて頂点に立った。
日本の冬季五輪金メダルは通算10個目。フィギュアでは2006年トリノ五輪女子の荒川静香以来2人目で、男子では初となった。
初出場でSP11位の町田樹が5位となり、前回バンクーバー五輪銅メダリストでSP4位の高橋大輔は6位でともに入賞。世界選手権3連覇中のパトリック・チャン(カナダ)が4・47点差の2位、デニス・テン(カザフスタン)が3位となった。
1位の羽生は日本人、2位のチャンは両親が香港出身、3位のテンは朝鮮族出身のカザフスタン代表であり、偶然か3人共にルーツはアジアにある選手だった。欧米系の白人優位の競技だったが、今やアジア系がメダル争いの中心のようだ。
本来はTV観戦する予定の無かったフィギュアだったが、タマタマ目が醒めてワンセグで観たら羽生が演技中だった。次の演技者がフリー2位のチャンだったので、眠い目をこすって続けて観た。だが、世界選手権では無敵のチャンも着氷が乱れるなどで羽生を上回る事は出来ず、後続の2人は元々羽生とチャンより実力が下なので、チャンが終わった時点で事実上の金メダル確定だった。
それにしても荒川静香以来の金メダルとは長かったね。その間に限りなく金に近い銀メダルもありながら冬季五輪での金獲得はやはり難しい。
羽生はまだ19歳なので、次回の平昌五輪(韓国)でも23歳と連覇も狙える年齢だ。心配の種は反日を国是とする韓国での大会という点だけか?