月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

ぶどうにがいぐち……ぽい

2012-09-15 19:52:52 | キノコ
ブドウニガイグチ……ぽいキノコの幼菌。

ぽい、ていうのは自信がないから。そもそもブドウニガイグチというキノコが、けっこう図鑑の掲載から漏れていて、まともな記述があまり見当たらない。手元の図鑑では『北陸のきのこ図鑑』にもっともまとまった記述がみられる。

以下引用
 径5~1cm、半球形→饅頭形→縁部反転ぎみ。表面粘性なく帯紫赤褐色で全面霜降り状に見える。 5~13×1~1.5cm、逆棍棒形で中実、表面は傘同様で頂部淡く下方ほど条線密で基部白色。管孔 上生~離生し孔長5~8mmで白色→淡紅褐色、孔口角形で2~3個mm。断面は徐々に暗褐色化。 白色で厚くしまり苦渋く臭温和で断面は淡赤褐色変。胞子紋 淡紅褐色≫


去年同じ場所で撮った成菌ね。特徴はだいたい符合しているが、傘の「霜降り状」というのがよくわからない。あと肉は苦いが、渋みはなく、肉質がしまっている感じもしない。

また、ほかの図鑑には「傘はビロード状」の記述もあり、ちょっと混乱してるような気もする。さらに、ほかの図鑑やネット上で当たってみると、これがまたそれぞれ色が違ったり形が違ったりで、どうにも「同じ」という確信が得られない。

っていうことで、これが本家ブドウニガイグチかどうかって以前に

どれが本家かおしえてくださいよ!

っていうのが偽らざる本当の気持ちです。


ついでに言うと、この地域には、より小型で背が低く、傘がビロード状・淡桃色で苦みのないタイプ(通称・モモニガ)もある。



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