月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

きゅうりぐさ

2013-04-29 22:20:13 | 植物
花、ちっこい!全草を撮ろうと思うと花のカタチなんて小さすぎて見えない。

花はよく見てみると水色がかっていて、忘れな草とおなじ形をしている。

キュウリグサはちょっとあんまりな名前だけど、梨木香歩の小説『西の魔女が死んだ』のラストシーンに登場したのを覚えている。地味で、けなげな感じのする雑草。

はるじおんとはなあぶ

2013-04-26 20:12:40 | 動物
ハナアブって呼ばれてるけど、実体はハチに偽装したハエ。

だからって腐すつもりもないんだけど。

そもそも一口にハエって言ったって、おそろしく多様なので、先入観で不潔な生き物扱いするのはやめてあげてほしい。

えーと、シマアシブトハナアブ、かな?ハナアブも種類がたくさん。

のぼろぎく

2013-04-20 23:17:11 | 植物
本当はタンポポのわたぼうしを撮りたかったんだけど、手近にいなかったもんで、ノボロギクで代用。

ノボロギクはかなり過酷な環境にも耐える雑草で、街なかの舗装の隙間からでも生えるタフネスぶりを誇る。

たしかに見た目ボロッちいけども、実際に名前につけちゃうのは不憫だなぁ。

からすのえんどう

2013-04-18 20:55:37 | 植物
この時期、わっさわさと生えてくる。

花は意外と可憐だったりする。

ちなみに、おいしそうに見える新芽は食える。

この「おいしそうに見える」ってことが絶対条件。超重要。

むかし、熟してカラカラに乾いたウズラ卵模様のタネをたくさん集めて

カラスノエンドウ豆ご飯、作ったんだけど

なんか小さすぎて、味、ようわからんかった。

もっとたくさん集めなあかんのやろか。

あくにおいたけ

2013-04-16 18:01:48 | キノコ
この季節になるとアカマツの倒木から発生するアクニオイタケ。

名前がちょっとあんまりだけど、春先の貴重な被写体になってくれる。

この写真のはずいぶんと華奢で色も淡い。

クヌギタケの仲間はちっこくて群がって生えるのがかわいらしい。

なばな

2013-04-14 22:38:32 | 植物
河原では野生のアブラナが、野原ではナズナやタネツケバナといった、これもアブラナの仲間が春を謳歌しているが、畑でも収穫しそびれたナバナが花を咲かせている。

冬の野菜の主力と言えるアブラナ科の野菜が春にいっせいに花を咲かせること、そしてその花茎はいずれも食べられることは、意外に知られていない。ただし、味には優劣があって、小松菜のはかなり味が良いかわりに、ダイコンや水菜、キャベツなんかのはまずい。

アブラナ畑で一度まじめに撮影したいんだけど、密集するので意外と難しい。ということで、こういうしょぼくさいところで撮る方がラクでなんとなく落ち着くのだった。

つばききんかくちゃわんたけ

2013-04-12 20:51:20 | キノコ
椿の花の残骸から菌を伸ばして茶わん状のキノコをつくるツバキキンカクチャワンタケ。地味ながらも早春から見られる貴重なキノコとして春の定番。

きれいな状態のキノコが見られるのは生えはじめの3月上旬。ただ、写真を撮るには椿の花が落ちてからにしたい・・・ところが、椿の花が落ちる頃には、きれいな茶碗型したのが少ないっていうジレンマがあって。

早い時期にかっこいいキノコを見つけて、あとはどこかで椿の花を拾ってきて手頃なところに置く、っていうのが一番手っ取り早いんだけど、なんかそれは負けのような気がする・・・などと言っているうちに、今年はいい写真を撮りそこねてしまった。

先日、同じ場所を見に行ったら、チャワンタケは一面の花びらにうずもれていた。ははは、もう撮れないや。

とがりあみがさたけ

2013-04-06 19:15:34 | キノコ
春の嵐でソメイヨシノの花が散る中、むりっこアミガサタケを探しに行ってみた。

あったあった、いつものところに。去年は豊作だったせいか、今年の発生数は控えめ。

そんでも新鮮なのが生えてたので、雨ん中でも撮ることができた。

春を迎えるのに、やっぱりこれは外せない気がするなあ。

せいようからしな

2013-04-03 21:33:33 | 植物
河原にはびこるアブラナの仲間。

セイヨウアブラナに似ているけど、花は少し遅れて咲く。



セイヨウアブラナに比べて、花が貧弱で、葉っぱがいかつい感じ。慣れてくればすぐに見分けがつく。自信がなければ、つぼみを生で少しだけかじるのが確実かもしれない。苦みがある。

この時期の花芽“とう”は、入手が簡単で量も確保できる、申し分のない天然食材だけど、けっこう苦いので、そのままで食べるのはつらい。さっとゆでてから、長めの時間、水にさらせば苦みが消えて、食べられる。水にさらす分、セイヨウアブラナに比べて風味は落ちるものの、少し苦みを残す加減(5時間ほど浸水)で食べるとこれはこれで乙なもの。和え物っぽいものに向くかも。