ご主人は片倉康雄氏から直に指導を受けた、数少ない現役である。
いかにも、と感じさせる端正な蕎麦の姿。得意の三色そばである。
せいろ。蕎麦の香りがしっかりと感じられた。
柚子きり。こちらも、香りは非常に高い。
白雪。どれも、本当に隙が無い。
薬味ののせ方まで、端正である。汁は少し甘めだが、濃いめの蕎麦湯までゆっくりと堪能した。
ご馳走様でした。
いかにも、と感じさせる端正な蕎麦の姿。得意の三色そばである。
せいろ。蕎麦の香りがしっかりと感じられた。
柚子きり。こちらも、香りは非常に高い。
白雪。どれも、本当に隙が無い。
薬味ののせ方まで、端正である。汁は少し甘めだが、濃いめの蕎麦湯までゆっくりと堪能した。
ご馳走様でした。
本格的な蕎麦ですね
和菓子のようにも見える蕎麦
こういうの
経験ではとてつもなく美味しいんですが
いかがでした?
いずれのお蕎麦も実に綺麗に打たれていますね♪
三島手の皿に盛られた薬味の四種からもご主人の主張が伺えます。
鎌倉の一茶庵や青山一丁目の「くろ麦」極め付きは「達磨」ですか。
生越では「玄家」に足を伸ばしました。此処の主人の打つ蕎麦に惚れこんだ時期が。
生越は梅の郷ですものね。
白い麻暖簾の文字が控え目で素敵です♪
店主の拘りが感じられます。
見た目も意識しているんですね。
江戸の街中のように文化が洗練されるとグルメを尽くした人々が少数ながら現れて、その人たちの感覚がものを言うようになるようです。
鰻は時間をかけて焼き、蒸しをし、蕎麦は細打ちに。どうも食べやすい方向へ向かうようです。
その頂点がお菓子屋さんというのは、実にその通りだと思います。江戸の中期、蕎麦はお菓子屋さんでも供せられていたようです。そのころから、相当に贅沢な蕎麦をめざしていたんでしょうね。
ご主人は相当に年配の方のようですが、動きは機敏に感じました。
こういう特別に盛りつけに時間などかけない作業の流れの中で、実に自然にワクワク感を持たせる蕎麦を出すお店です。
しかもお店の奥を見渡せば、お茶の文化が色濃く感じられる腰高の窓が半分空けられ、その外には咲き初めの桜が。
お店を造る時には、遊蕎子自ら図面を引かれたとの逸話もあるそうです。それが、不思議でもなんでもなく感じられました。
長野駅周辺や善光寺周辺の蕎麦屋さん、それぞれに意識は高いと思います。江戸の昔から善光寺参りの江戸人たちが訪れて、実はこっちが本命の蕎麦を江戸人の感覚に合わせて食べやすく出すように、ずっとお願いし続けそれが功を奏したようです。
ともかく、江戸の文化は爛熟した時期があり、それを忘れたようにせいろ蕎麦を出しても、意識の上では洗練を求める想いは止まなかったように感じました。