こちらのお店、以前訪した記憶があるのだがどうにもはっきりとしない。
記憶にあるように、庭の造りはバッチリである。
盛夏が終わり滴るような翠に別れを告げていても、紅葉には程遠い「やつれ」のころあいである。
庭木の手入れは実に丁寧になされ、安心できるお店である事の証拠となっていた。
鴨汁せいろを注文した。
実に行儀のよいこのお店の蕎麦が、脂で熱々の鴨汁につけた瞬間に香りをひらくのが感じられた。
一度に多すぎない量の蕎麦を箸でつまみ、一瞬鴨汁につける、その刹那蕎麦は香りを増し、まるで別物のようになる。
もともとの蕎麦の素姓の良さまでがありありと感じられて、ちょっと舌をまいた。
記憶にあるように、庭の造りはバッチリである。
盛夏が終わり滴るような翠に別れを告げていても、紅葉には程遠い「やつれ」のころあいである。
庭木の手入れは実に丁寧になされ、安心できるお店である事の証拠となっていた。
鴨汁せいろを注文した。
実に行儀のよいこのお店の蕎麦が、脂で熱々の鴨汁につけた瞬間に香りをひらくのが感じられた。
一度に多すぎない量の蕎麦を箸でつまみ、一瞬鴨汁につける、その刹那蕎麦は香りを増し、まるで別物のようになる。
もともとの蕎麦の素姓の良さまでがありありと感じられて、ちょっと舌をまいた。
鴨汁の出汁は、鰹節を強めに効かせてありちょっと酸味を感じるほどでした。そこへ、鴨の出汁が加わるわけですから、豪華絢爛の味です。
蕎麦は、丁寧な細打ちで、生真面目な感じですが鴨汁につけるとまるで別の世界が広がりました。
確かに、とても満足度は高かったです。