田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

10月の吉野ヶ里を歩く

2020年10月23日 | 吉野ヶ里

 自然の中の散策が気持ちよい季節になりました。二週間ほど前に吉野ヶ里歴史公園へ出かけました。公園内には野草しか生えていませんが、入場口の前ではハンギングバスケットやナチュラルガーデンが出迎えてくれます。

 支配者層が生活していた南内郭です。四隅に物見櫓があります。この日はウォーキング目的で来たので、ただ通り過ぎます。

 吉野ヶ里遺跡の中でも最重要部の北内郭です。まつりごとの中心地で、壕と二重の柵列で囲まれ入り口は小さな桝形のようになっています。写真は主祭殿。吉野ヶ里でも一番大きな建物です。

 吉野ヶ里の各エリアの入り口には水鳥が置かれています。他の遺跡などを参考にしたのでしょう。昨年秋に中国の三国志時代関連の博覧会がありました。その中に集落の模型の発掘品が展示されていましたが、水鳥もありました。村に富を呼び込むような意味があるのでしょうか。

 北内郭を出て歩きます。向こうには歴代の王が眠る北墳丘墓。内部は空調設備があり、発掘当時のままに展示公開されています。手前は祠堂。ここまで早足で来たので少し汗ばんできました。

 今年はセイタカアワダチソが元気なようです。

 遺跡エリアを出て古代の森ゾーンへ足を運びます。この先に建物の遺構はありませんが、大規模な甕棺墓列群が発掘されました。現在、500基ほどの甕棺墓が復元されています。古代人の墓地です。

 吉野ヶ里は発掘作業のために一時丸裸にされました。生い茂る林はその後、近くのダム水没予定地から樹林や野草、土壌生物を表土ごとこの地に移植したものです。カシやシイなどの照葉樹が中心です。

 路傍に咲くオミナエシ。秋の七草のひとつで、どこかしら儚さを感じます。

 ソバ畑です。手入れが行われていました。ここは赤ソバ畑なので、下旬から来月初めにかけてピンクの絨毯が広がります。吉野ヶ里では季節ごとに古代米や紅花、蚕なども飼育栽培されており、体験教材などとしてここで使用されるそうです。

 

 林の中をひたすら歩きます。俗事を離れて一人になると気持ちが静まります。孫が野歩きの楽しみを覚えたら一緒に歩きたいとも思います。それはそれで満ち足りた心持になるでしょう。

 公園を半周して南のむらへ来ました。一般の人々が住み暮らしていたと考えられています。ここには白いソバ畑がありました。

 別の日の吉野ヶ里。遊びの原エリアです。この日は無料開放でイベントが行われていました。ただし柵列の向こうにある遺跡エリアは有料です。

 ブログのレイアウトを変えてみました。少し試行錯誤するかもしれません。

 

 

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (鈴木)
2020-10-23 22:08:51
海の好きな60代です
ブログ拝見してます
おはようございます (九州より)
2020-10-24 07:54:31
コメント有難うございます。
内陸部の平野で暮らしていると、
ときどき海が恋しくなります。
海を見ると解放的な気分になります。
レイアウト (tango)
2020-10-25 06:24:21
吉野ヶ里は本当に高速道路から見るだけ?
全く立ち寄る時間はありません・
レイアウトやパソコンのヘッダーや色々変えて
楽しんでいます。
鈍い私は何でも時間をかけないと、戸惑うことばかり。それゆえ、パソコン講座は13年間続けています?
tango様 (九州より)
2020-10-25 08:38:52
おはようございます。
吉野ヶ里は遺跡巡りではなく、
ウォーキングを目的に時々通っています。
自然の中を歩くのは気持ちの良いものです。
ブログは写真を小さくしようと変えてみました。

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