田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

相手の話を聞くということは

2016年02月28日 | 思うこと
 まだ若い時分、秘書課に勤務していたことがある。  トップと身近に接する職場だけに色々なことがあり、失敗もある。秘書課では先輩たちの珍談、奇談をよく耳にしたものである。それらは別にして、私の話を一例だけ。  まだ秘書課に入る前のことである。のどかな春のある日、上司からトップが君を呼んでいると伝えられた。雲の上の人でもあり、何のことかと秘書課に案内を請い、恐る恐る執務室に入った。すると、いきなり . . . 本文を読む
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都会の喧騒を堪能するとは

2015年12月10日 | 思うこと
 新聞の投書欄を読んで、思わず苦笑いをした。  その方は私と同年輩で、会社を退職された方である。毎日、家にいると気が滅入る。そういう時は駅まで車を飛ばし、電車に乗って大都市の繁華街に行くそうである。人ごみの中をあてもなく歩いていると、気持ちがシャキッとする。そうして都会の喧騒を堪能し、帰宅するということである。  そうだよなと声を掛けたい。退職して仕事の軛から解放された嬉しさもそこそこに、趣味 . . . 本文を読む
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名前のランキングは

2015年12月02日 | 思うこと
 学童保育所では、指導員の先生方は子ども達を下の名前で呼ぶことが多い。いつもは何気なく聞いているが、今時の名前が多い。  数日前、ベネッセコーポレーションが今年の人気名前ランキングを発表した。上から五つを紹介すると、男子は「悠真(ゆうま)」「湊(みなと)」「蓮(れん)」「陽向(ひなた)」「大和(やまと)」、女子は「葵(あおい)」「結菜(ゆいな」「凛(りん)」「結愛(ゆあ)」「陽葵(ひまり)」であ . . . 本文を読む
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内田百閒の「イヤダカラ、イヤダ」

2015年11月22日 | 思うこと
 内田百閒は、その猫好きや、借金漬けの生活、映画にもなった「摩阿陀会」など、逸話の多い人物である。芸術院会員に推薦された時の辞退の理由「イヤダカラ、イヤダ」という名文句もその一つである。  昭和42年、内田百閒は芸術院の推薦により会員の候補となる。ここからは新潮文庫「百鬼園随筆」の川上弘美氏の解説から掻い摘んで紹介する。  会員への推薦を知った百先生はこれを断わろうと、自分の弟子を芸術院院長 . . . 本文を読む
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時間は伸び縮みする

2015年11月03日 | 思うこと
 評論家の関川夏央が書いたエッセイに「人生は短いと思えば意外と長い。うかうか油断していると、唖然とするほど短い」という件が出て来る。  これは他人の言説の引用という形だが、続いて彼は「人生はまるで小学校の夏休みのようだ」と言う。彼自身は私と同年輩なので、そのエッセイには身につまされることが多い。  小学生の時、7月頃にはまだ夏休みの終わりは遠い先の話であると思っていた。しかし8月も下旬になると . . . 本文を読む
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