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高層階にはハシゴ車は届きません(その2)

2017年06月15日 21時45分48秒 | その他
 
 以前、所沢での火災に際して「高層階にはハシゴ車は届きません」と書きましたが、この度ロンドンの24階建ての高層住宅で火災が起こり、多数の犠牲者が出たと伝えられています。

 国によって事情の違いは多少有るにせよ、高層階にはハシゴ車は届きませんし、ヘリコプターでの救助は下からの火災の熱を避けて行なう必要が有りますので火災時には不可能と思います。つまり待っても救助は期待出来ません。

 確か11階以上の高層建築の場合、内装の不燃化が義務付けられています。ただし不燃とは絶対に燃えない意味ではなく、逃げる時間として想定された時間内は激しく燃えたり有毒なガスを出さないと言う程度の意味なので過信は出来ません。難燃と言う表示のあるものは文字通りの意味は燃え難いであっても、実際にはメラメラ燃える事は無いと言う程度の頼りないもので、燃えると言っても差し支えないと思います。

 そうは言っても建築物や内装材は有る程度燃えにくいものであるのに、ロンドンの火災でも屋内で火の手が上がっていて手の付けられない状態になっているのは何故か。

 理由は、屋内に可燃物が大量に有るからで、部屋の中を見回せば燃えないものはむしろ少ない筈と思います。

 衣食住で言えば、衣服のうちウール製品は比較的燃えにくいと言えますが、塩ビ以外の化学繊維は燃えやすく、木綿も同様。食べ物も燃えない事はなく、食用油脂なら簡単に燃えます。木製の家具も燃えるし、本や紙製の書類、新聞、雑誌なども燃えます。他にも燃える物は多数あります。

 建築時には内装も含めて基準を満たしていても、居住者の好みで防炎性カーテンを燃えやすいカーテンに取り替えればそれまでだし、内装材を燃えやすいものに貼り換えたりしても危険性は増します。

 なお、他の災害を想定した場合でも、高層階から1階まで往復するのは大変な事で、災害時に必要な物資を受け取りに行ったりするだけでも、エレベーターが停止した状態ではかなりの負担になります。出来ればハシゴ車が届く程度の階に住むべきではないかと思います。


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