建物内部の写真です。
とても豪華。ステンドグラスの窓や大理石でできた階段のてすりに驚きました。
昔の建築物は奥行き(情緒というべきか)があっていいです。
建物はいつ建設されたか分かりませんが、1877年に教育博物館として発足したというから
やはり歴史があるのですね。
子供の頃連れて行ってもらいたかったです。
(親はすぐ近くの浅草国際劇場には連れて行ってくれてたのに…)
今回見たかったのは企画展示の『国産顕微鏡100年展』です。
詳細は省略します。
実際のぞいたのは、「顕微鏡をのぞいてみよう!!」で
放散虫の骨格を見ました。
(中学生のとき夏休み朝5時半に学校に行き、朝から晩までムラサキツユクサの気孔の開閉状態
を顕微鏡でのぞいていた記憶がよみがえりました。あのとき使っていた顕微鏡はどのタイプだったのだろう?と
思いました。)
以下ご関心のある方は本ブログをみてください。
[常設展示]
植物:
エーデルワイスの花ってどんな花?
ということで、日本ではウスユキソウということを知り、そのコーナーへ。
10年以上前ですが、秋に草津白根山に行ったときに似たような花を見ました。
ウスユキソウ群の分布地図内に入っていたのを確認できたので、たぶんそうだろうと思います。
ちなみに、エゾウスユキソウもありました。北海道の方に咲いているのでしょうか?
昆虫:
ツクツクホウシのの違いは?
クロイワツクツク(屋久島)
ツクツクボウシ(東京)
動物:
いろいろありました。大昔はヘラジカもいたらしい(本物はストックホルムでみました)。
<ベルグマンの法則>というのがあり、
環境の温度低下→大型化
イノシシも北国と南の国では大きさが違う。
その理由は?
体表面積大→体積の増加率が高くなり、体温維持の効率がよくなる。
小型化→体温の拡散が容易、ということでした。
一番印象的だったのは
「ほんの少し前の祖先」のコーナーに
江戸時代の女性のミイラが展示されていました。
公開されていて気の毒なような気もしましたが、本人(匿名)の人格
を尊重して撮影禁止になっていたので少しほっとしました。
屍蝋の状態で発見(平成11年都内で)甕に入れられ密封された状態→ミイラ
遺体は極めて良好な状態だったようです。
情報としては、だいたい
「古い日本人のDNAを持つ、魚介類を食していた
よく働いていた(脂肪が少ない)
歯は若いうちに歯槽膿漏となり上顎の歯を失っていた
30代から50代(死亡時)
135センチ(身長)」ということでした。
200年前に亡くなったが、生きていた時はどういうふうに過ごしていたか?
三次元画像化し、X線解析装置による計測がされていました。
髪の毛はほぼそのままの状態でした。結ってある髪には
白髪は見られなかったので、比較的若い女性かな?と思いました。
石器時代から人類の歴史がありましたが、200年前というとほんの少し前なのですね。
時間を作ってまた行ってみたいと思いました。