観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

鳥類調査と秋の野鳥イベント1日目を行いました。

2018-09-22 18:55:27 | イベント

藤前干潟

今日の干潮時間10時31分 潮位 70cm

今日の満潮時間17時04分 潮位237cm

今日は朝方は雨の降る天気でしたが、開館時間頃には雨も止んで、風は出ましたが晴れの天気になりました。

先週の週末は小潮で観察には適さない週でしたが、今週末は中潮から大潮に向かう潮周りになって秋のシギ・チドリの渡りの観察に適した週になります。

そんな今日は、毎月1回行っている尾張野鳥の会・名古屋鳥類調査会合同の藤前干潟周辺鳥類調査(カウント)を行いました。

例年、9月後半は比較的珍しい鳥が入ってくる時期です。

今日のカウントではアカアシシギが4羽(↑の写真はアカアシシギ)、オオハシシギが4羽、キリアイが1羽、クロハラアジサシが3羽観察できました。

また、私自身では20年以上ぶりに庄内川左岸でバンを観察できました。

昭和60年中頃には、バンは庄内川河口部の葦原で当たり前のように繁殖し、普通に見られる種でした。しかし、最近の調査では、以前はこの地方では珍しかったオオバンが普通に観察できるようになった代わりに、バンはしばらく目撃されていませんでした。

さらに、導流堤脇の干潟では、アカエリヒレアシシギ2羽を観察できました。写真では遠くて分かりづらいですが、冬羽のアカエリヒレアシシギです。

今日のカウントでは、冬鳥であるコガモ・オナガガモ・ヒドリガモ達が少しづつ増えてきていることや、飛来するシギ・チドリについては今年生まれの個体が目立ってきていることがわかりました。

ただ、オグロシギは今日4羽をカウントできましたが、トウネンやオグロシギなどの飛来数が昨年に比べて伸びないので総数が少な目です。

また、最近観察されている2羽のハマシギは成鳥で、幼鳥の飛来はまだ無いようです。

 

そして、ご案内していたとおり、今日は秋の野鳥イベント1日目を行いました。

お天気が回復していたことから、バードウォッチャーや家族連れの方の来館が多くありましたし、西尾市から訪れた団体のみなさんの利用もあり、館内はとてもにぎやかでした。

今日は、「野鳥ミニ講座~鳥のミニデコイの色付けをしよう!~」と「野鳥ビンゴゲーム」、さらには「ダイゼンのペーパーキャップ作り」を館内で行いました。

こちら(↑)はスタッフなどが塗ったミニデコイの見本です。

デコイ塗りの最中は、今回も参加者のみなさんは無言で色塗りに熱中されていました。

完成したミニデコイ↑。どれも丁寧にとてもきれいに塗られています。

こちら↑はビンゴゲームを楽しんでいた小学生の様子。あっという間にミサゴやカワウ、ウミネコなどをみつけてくれていました。

今日のイベントに参加されたみなさん、お手伝いいただいたみなさん、ありがとうございました。

 

明日は、「探鳥会」と「野鳥のおはなし~藤前干潟のシギ・チドリ~」、「野鳥ビンゴゲーム」を行います。

「探鳥会」、「野鳥のおはなし」については、まだ参加者が定員に達していませんので、当日の参加も若干名ですが受付けます。

参加される際は、日中は暑くなりそうですので、熱中症対策として帽子、飲み物をお持ちいただく他、体温を調節しやすい服装で来ていただくなど、体調管理には気を付けてお越しください。

 

 

今日の最後の写真は、野鳥観察館前から見た夕景です。

空が高くなって、秋らしくなってきました。

 

今日の尾張野鳥の会・名古屋鳥類調査会合同の藤前干潟周辺鳥類調査でカウントされた主な野鳥
カワウ2,208、ダイサギ94、コサギ12、アオサギ78、マガモ107、カルガモ725、コガモ58、ヒドリガモ11、オナガガモ19、ホシハジロ3、キンクロハジロ7、スズガモ1、ミサゴ8、ハヤブサ2、チョウゲンボウ1、バン1、オオバン1、シロチドリ2、ダイゼン58、ケリ4、トウネン10、ハマシギ2、オバシギ19、キリアイ1アカアシシギ4、アオアシシギ40、タカブシギ1、イソシギ16、ソリハシシギ9、オグロシギ4、オオソリハシシギ3、オオハシシギ4、チュウシャクシギ2、アカエリヒレアシシギ2、ウミネコ242、クロハラアジサシ3 他、合計41種3,902羽

 

明日の干潮時間11時05分 潮位 61cm

明日の満潮時間17時30分 潮位245cm

コメント
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