「漢検」、終わる。オリパラ会長職の「禅譲」と「院政」

「漢検」2級突破を目指してこの1月間頑張った。そして漢字に関連する事項(中国の資料にルーツがあるが)は、当初感じたよりもずっと楽しかった。初めて知ることのできた漢語系の語句が少なからずあった。そして昨日。8割以上の得点はあるのではないか、と想像しているが、結果はもちろん分からない。「たくみに何かを行った」の「たくみ」の漢字を書けなかったことが少々情けない。

この漢検と直接に関係はないが、今日の毎日新聞に「強引禅譲、批判の嵐」というトップ記事があった。いうまでもなく、森元会長がオリパラ会長を辞任し、アトガマに川淵氏を推そうとしたが、これに失敗したことに関するマスコミの評価を意味する見出しだ。

森が川淵に自分の地位(会長)をゆずって、自分は「顧問」的な形で事に当たろうという思惑が失敗した。この流れを「禅譲」が失敗した、という記事。
ついでに、森は「院政」を企図したがこれも失敗した、と書けばもっといい記事になったのではないか、と勝手に思っている。

「禅譲(ぜんじょう)は、君主(ほとんどの場合、皇帝)が、その地位を血縁者でない有徳の人物に譲ること」である。主として中国の歴史記述で支配者の「適切な交代」(小池都知事の好きなカタカナ言葉でいえば「ポジティブに」評価できる形で)を指す。

ついでに日本史上のある時期、天皇の地位を息子にゆずって自分は新天皇のオヤジとして政治の実権を握った時期があったが、これを「院政」と言った。

森は、禅譲してオリパラを事実上動かすことのできる「顧問」の地位、院政を行おうとしたと言えるのだが、これらがすべて失敗した。そして今後どうなるのだろう。
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