人生にロマンスとミステリを

小説を読むのも書くのも大好きな実務翻訳者です。ミステリと恋愛小説が特に好き。仕事のこと、日々のことを綴ります。

『エンゲージメント』改め『エリート上司の甘く危険な独占欲』書影出ました。

2018-08-27 13:33:22 | 日記


ベリーズカフェさんの「恋するベリーズウェディング小説コンテスト」でセクシー賞をいただいた
『エンゲージメント』が、タイトルを『エリート上司の甘く危険な独占欲』に改めまして、
9月10日に発売されます。

ベリーズ文庫5周年を記念した書き下ろしSSペーパーも書きました。

内容も、言葉で説明していたものを具体的なエピソードにするなどして、
サイト掲載時から5万字ほどボリュームアップしています!

男性主人公・一之瀬颯真の魅力も大幅UP!していると思いますので、
ぜひお手にとっていただければ嬉しいです。

蔦森えん先生の大人っぽいステキイラストもぜひご覧になってくださいね。

よろしくお願いします<(_ _)>
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ジェフリー・ディーヴァー『ウォッチメイカー』

2018-08-23 07:36:15 | 読書記録(紙書籍のみ)
ジェフリー・ディーヴァー著、池田真紀子訳『ウォッチメイカー』

さすがにジェフリー・ディーヴァーです! いったい何回返るねんってくらいの
どんでん返しの連続です!

以下、超ネタバレです。

赤毛で美貌の捜査官(若いのになぜか関節炎を患っている)アメリア・サックスは
自殺したビジネスマンの捜査を担当(ビジネスマンの妻が、「夫は自殺なんかしない!」と言うので)。

一方、残忍な手口で連続殺人が起こり、犯人は現場にアンティーク風の置き時計と
不気味な詩を残し、ウォッチメイカーと名乗る。

四肢麻痺の(イケメン)元捜査官リンカーン・ライムに捜査依頼が入り、ぜひとも
サックスと一緒に捜査に当たってくれ、というお達しが。

とはいうもののアメリアは“彼女の事件”も抱え、ライムはおもしろくない。
連続殺人犯の方が危険だから、“彼の事件”を優先しろ、と言うけれど、サックスは
かけもちしたって大丈夫、と。

まー、この時点で、いつかこの二つの事件はクロスするんちゃうん?と思ったら、
やっぱり!

でも、そこで終わらない。

ウォッチメイカーの次の犠牲者とその次の犠牲者(いずれも女性)が、寸前で被害を免れる。
手に汗を握っていた読者はホッと胸を撫で下ろします。

んで、ウォッチメイカーが地理に詳しいということで手を組んだ地元の前科者が、
捕まったときに尋問の天才FBI捜査官キャサリン・ダンスにあっさり陥落(笑)。
いや、まあこの時点で怪しいわけです。

そうしたら、案の定、ウォッチメイカーはその男を利用したのだとわかる。
けれど、その結果が驚きで、ウォッチメイカーは善良なる金持ち市民。
自分の友人を殺した不正警察官(イケメン、権力者)を逮捕させるため、
手の込んだ事件を起こしたのだという。死体も交通事故死した男性の死体を
拝借したそうで、その他の罪も重いものではない、と調べた、とかいう周到さ。

けれど、そこで終わらないのが、ジェフリー・ディーヴァー!

ウォッチメイカーは善良なる金持ち市民ではなかった!
どうやら超貴重な昔の時計を盗むのが真の目的だった!?(いや、あんな手の込んだことを
しておいて、それはないやろ、と思ったら、案の定!)

国内のテロリストの依頼で、軍の式典で爆弾を爆発させ、権力者や軍人を多数
殺害することが真の目的だった、という……。

さすがにリンカーン・ライム。ウォッチメイカーの被害者(?)の職業や住所から、
ウォッチメイカーの真の狙いを突き止め、間一髪、式典の参加者を避難させるわけです。

けれど、結局ウォッチメイカーは逃げちゃって、捕まらず。どうなるんかな。別のストーリーで決着?

同じ作家の別作品の登場人物が登場すると、読者としてはわくわくします。
今回は『スリーピングドール』の主人公であるキャサリン・ダンスが登場します。
最初、ライムは彼女にそっけないんだけど、その手腕を認めるようになります。

おもしろかったです!

でも、ちょっと残念なことが。“歯で加えてはずし”、“だだろう”、“顎を食いしばり”
読んでいて、ん?となって、少し考えました。せっかくのストーリーから一気に現実に戻される(笑)。

顎を食いしばるって英語でなんだっけ。翻訳学校に通っていたとき、私もそんなふうに訳して
講師に注意されました(笑)。確かにそのまま訳したら、顎を食いしばるになるんだけど、顎は食いしばれませんよねって。
どんな英語だったか、忘れちゃったな。
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ちょっとショック。

2018-08-21 13:43:08 | 日記
去年、家族旅行で飛行機に乗ったとき、機内販売の腕時計にものすごく惹かれたんです。

外で働いていたときはBaby-Gの腕時計を愛用してたんだけど、家で仕事をするようになって、
腕時計が必要なくなり、電池がなくなって、子どもが生まれて……なんやかんやで
腕時計をする機会がなくなって。

でも、妹が白い腕時計をしてて、すごくかわいいなって思ったんです。

で、Baby-Gのはベルトがよれよれで替えなくちゃいけないし(十年以上前の
デザインだから、あるのかどうか? 問い合わせてませんが)、
ちょっと大人っぽい腕時計がいいなというのもあって、新しい腕時計がほしいな、と。

そういうタイミングで、機内販売の腕時計に出会い、ほぼ一目惚れ。
買おうか、どうしようか……迷っているうちに、気流の悪いところを通過する
ということで、CAさんたちが引っ込んでしまい、買うタイミングを逃しました。

んで、今年。機内販売のカタログを見ると、同じのがあるんですよ。
ネジのところにクリスタルがついたのが新しくなったのだとかなんとか書かれていましたが、
やっぱりステキ~。

実は今回、時計が必要、ということで、長男が腕時計を持ってきてたのですが、
なんと、飛行機に乗る直前に電池が切れまして。

これって、私にこの時計を買えってことじゃない?
ってな感じで、思い切って買っちゃいました。

航空会社のカードがあれば一割引になるんですが、そんなに航空会社にこだわって
乗ってないし、そうしょっちゅう飛行機に乗らないし(笑)、というので、
持ってなくて、そのままのお値段で買いましたが、やっぱりいいわ~。惚れ惚れ♪

と喜んで、家族旅行中つけていました。(でも、海やプールに入っていない時間しかつけられないので、
そんなにはつけていませんでした)。

んで。今日、久々につけようと思ったら、なんか文字盤を覆うガラスの部分に小さな傷が
入ってるんですよ! え~、いったいいつ入った!?

ほとんど使ってなかったのに~。ちょっとショック。
意外と普通に傷って入るんですね。
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コーチングってすごい。

2018-08-18 13:13:29 | 日記
夏休みだけサッカースクールに通っています。

ルールもわからないまま子ども会のサッカー部に放り込まれた長男は、
やっぱりよくわかってなくて、試合でも傍観者でいることが多かったんです。

悪かったなぁと思ってます。親は自分はわかっているし、Jリーグの試合を見に
連れていったりもしているから、長男もわかっているんだろうと思い込んでまして。

本当にごめんって感じです。

それはさておき、一学年下にとても上手な女の子がいて、でも、なんだか
長男に冷たいんですよね。そりゃ、まあ、安心してパスできない
頼りない相手にパスは出さないでしょう。

むむむ。さすがに母として、むむむ。せめて少しでも上手になれば、と
短期サッカースクールを探して、今のところを見つけました。

なんでもクラブチームとは違って、基礎テクニック習得を目的としていて、
1人1人に合った教え方をしてくれるそうです。コーチングってやつです。

去年、子ども会のサッカー部に無料出張コーチングで教えに来てくれたとき、
ぜんぜん言うことを聞かない低学年が大人しく熱心に練習していたのには
驚かされました。いいなぁとは思ったけど、遠いし毎回通うのは大変だし(高いし)。
子どもたちも「習いたい」と言わないので入会しなかったのです。

ですが、今回、8月のみ入会できる、というのを見つけて、限定入会しました。

さすがに高学年の子たちはみんなうまくて、ミニゲームしてても展開が速い速い!
長男はかわいそうなくらいなのですが(笑)、練習中にも休憩時間にも、
コーチが気づいたことをしっかり教えてサポートしてくれます。

詳しく書くと長くなるので省略しますが、これが「コーチングか!」という感じで、
すごいなぁと思います。絶対けなさない、怒らない。いいところを見つけて褒める、伸ばす。
注意の仕方もうまいのです。なんか、親として学ぶところも多い(笑)。

コーチングはビジネスの現場でも流行っている(ようですが)、すごいんだなぁと思いました。

さすがに1ヵ月で劇的にうまくなったりはしないと思うけど、
今日の子ども会のサッカー部の練習で、長男はこれまでよりも試合に参加できていました。
それだけで、よしとしよう。なにしろ、「辞めたい」が口癖だった長男が
「楽しかった!」と言ったのだから。

インドア大好き長男を無理に外に出させることに葛藤を覚えていました。
好きなことを好きなだけやらせてあげるべきか。
好きではないことも、柔軟に対応できるように半強制的にやらせるべきか。

早いうちに可能性を狭めないという理由から、今のところは後者寄りですが、
いずれは切り替えなくちゃいけなくなるんでしょうね。

子育てって難しいぞ!(でも、あんまり深く考えてないけど(笑))。
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レイモンド・チャンドラー『リトル・シスター』

2018-08-15 17:56:50 | 読書記録(紙書籍のみ)
レイモンド・チャンドラー著、村上春樹訳『リトル・シスター』

表紙裏に
村上春樹が「愛おしい」作品と呼び、翻訳を熱望した『かわいい女』、
ついに半世紀ぶりの新訳なる!
と書かれていたので、(図書館で)つい手に取りました。

レイモンド・チャンドラーって言葉遊び(遊びと言っていいものか。言葉選び?)が
秀逸で、マネのできない深みやおもしろさがあるんだけど、今回はなんだか
難しくて何度か読み直してじっくり考えないとわからない(そして考えても
わからない)ところがありました。うーむ、これは私に何かが足りないのかもしれない。

それはさておき、あとがきで村上春樹さんがタイトルを『リトル・シスター』にした
理由が書かれており、それにはものすごく共感! うん、リトル・シスターの方がいい。

『かわいい女』だと、最後まで読まなければ、女優メイヴィスのことなのかと思ってしまうかも(私が(笑))。

ええと、あらすじは……

田舎から出てきたオーファメイ・クエストという若い女が、行方不明の兄オリンを探して
ほしい、と私立探偵フィリップ・マーロウを訪ねてきます。まあ、この子が、すんごい
ケチなの。なんでこんなにケチなのかと思うんだけど、それが最後のどんでん返し(?)
につながっているんですな。すごいです。

さてさて、それはさておき。オリンを探すうちにアイスピックで刺された死体が
見つかり、そこで美女(顔隠してるけど)と出会い、銃でぶん殴られるマーロウ(お~い)。

相変わらずの男くさいイケメンモテ男(設定)なのですが、今回はややくたびれ気味で
マイナス思考(それもあとがきで理由がわかりますが)。

まあ、そんなこんなで(?)突然その美女が誰だかわかるという展開で、ちょっと
置いてきぼりを食らった感がありますが、その美女はハリウッド女優(メイヴィス)ということで、
だからわかったのかな、と想像を働かせる。

んで、結局、オリン(弟)はメイヴィス(母の違う姉)の恋人が元ギャングで、それをネタに
姉からお金をゆすり取ろうとしていたとわかり、でも結局、弟は元ギャングに殺されたっぽくて、
それを、私の弟をよくも殺したわね~!とメイヴィスが元ギャングを殺した……と思われる展開に
なります。

「殺されたっぽくて」とか「と思われる」と書いたのは、まさしくそれがそうであるからで。
最後の数ページで大きなどんでん返し(?)。

ネタバレですが、結局オーファメイ(妹)とオリン(兄)はグルだったのですよ。兄と連絡が取れなくなったのは、
兄がお金を独り占めしようとしているからだとオーファメイは思ったようで……。
ケチケチゆえの動機。

でも、結局のところ、誰が誰を殺したのか、というのは
(あとがきにもある通り)読者が想像を働かせるしかない。そうして働かせても、
なんだかよくわからないのです。あれ。うーむ。読んだ方いらっしゃったら、教えてください。

でも、やっぱりわからないですよね? 村上春樹さんもあとがきでそのようなことをおっしゃっています。
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