1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 節分の豆まきは、『魔(ま)』を『滅(めっする)』の語呂合わせから『豆』をまくようになったとか。

2024-02-02 16:43:02 | 法話

【臨時法話】  今年の節分を迎えるに当たって。


この時期になると偶に、檀家さん達から『節分』について問われる事が。そこで拙僧「まず、節分の日の決め方について話しましょうかね。地球が太陽の周りを1周すると1年という事になりますが、1年は実は365日ではなく、厳密に言えば、365日と約6時間でね、毎年6時間づつ1年が長くなってしまうので、このズレを調整する為に設けられたのが、4年に1度の『閏年(うるうどし)、366日』という事に。しかし、閏年を4年に1回設けると、今度は合計時間が太陽4周分より約45分短くなる事になるので、これを調整する為に仕組まれたが、節分の日を前後させるという事。この関係で2021年には、節分の日が124年振りに2月2日に。2024年、つまり今年ですが、2月3日に。これから先はしばらくですが、4年おきに節分が、2月2日になっていくそうですよ」と。


さて、その節分(春分の日の前日)ですが、実は、旧暦の大晦日に当たるんです。わが寺では、子供達が節分法要に参拝出来る様に、毎年、2月の第1日曜日に『豆まき』を行っております。昨年の法要の時、参拝して来た小学生の男の子が「住職さん、僕、思うんだけどさ、鬼は外、と言って、各々の家から鬼を追い出したら、外が鬼だらけになって、世の中が滅茶苦茶になるんじゃないのかな。家の中で鬼に『悪い事をしたら駄目だよ(家庭内教育、会社内教育)』と言って聞かせる事が出来たら、随分と住み良い、秩序ある世の中になるんじゃないのかな」と。「ほう、それって、君独自の考えかい」と問うと「お父さんとお母さんと話をしてて、そう思ったんだ」とその男の子が。当に『親が作った家庭環境で、その親が育てる。親に似た子供が育つ確率が高くなるは、当然の事』ですね。子供は、親が育てただけしか育ってない。誰に育てられたかは、非常に大事。これ、近頃物議の様々な問題(政界、芸能界)において、参考になる話と思いませんか。


ついでですが、深く考えたら「なるほど」と思える言葉を2つ程、ご紹介を。その1つは「縁起の良い言葉を下さい」との要望に昔のある高僧が「祖父母死、父母死、子死、孫死」と。「死が4つも続いとんのに、何が縁起がいいねん」と。対し「この順番が狂うが最も悲しい事や」と。今1つは「家の外、ぐるりと囲んだ貧乏神。福の神、外へ出られず」と。その心(言葉の意味するところ)は、心の有り様を解いたもので、皆まで言わんでも、読み取れますよね。解釈の仕方は各々にお任せいたします。何でもがそうですが、受け取り方次第。直情的に否定(自分勝手な善悪の判断)から入ったら、得るものは少ないですよね。


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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されてこられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、どうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、2月5日になります。






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