1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2206話目】専門家が「現代の地球環境から鑑みて、数年に1度、人間以外の生物体(ウイルスも)が、襲いかかってくる可能性が高い、と。人間の傲慢を思い知らされる時期が来たのかな。

2021-06-29 10:15:28 | 法話

檀家若者が「私はゴルゴ13愛読者で、ゴルゴが生物テロでサシチョウバエに刺され、2週間以内に薬物投与なきは死に至る状況に。それを必死で助けたアフリカ現地の女性に名刺を渡し『困った時はいつでも呼べ』と。こんなゴルゴの言葉、初めて聞いたかも。受けた恩は恩で返す人間の有り様を今だからこそ話題に」と。

【追伸】
この若者が「住職が度々法話で『人を助けない、人を支えない人間を、人は助けてはくれない、人は支えてはくれない。自分では何の努力もせず、人を頼ってばかりいる人間を、人はいつまでも助けてはくれない』と。このゴルゴ13のサシチョウバエ(生物テロ)の話、今後人間は、他生物や、様々なウイルスとの戦いがくるを、示唆しているのかな。漫画とはいえ、絵空事とは思えない。先日、専門家が、現代の地球環境から鑑みて、数年に1度、人間以外の生物体が襲いかかってくる可能性が高い、と。人間の傲慢を思い知らされる時期の到来かな」と。

【追伸】
サシチョウバエによって媒介される、リーシュマニア症。サシチョウバエに刺される事で体内に卵が繁殖、別名、黒熱病。脾臓が肥大し、徐々に意識が朦朧とし、最後は死に至ると。





【2205話目】ベジタリアン食、ビーガン食といえば、わかりやすいのが、お寺などで出される精進料理がそれかな。わが寺の檀家だけかもしれませんが、90歳以上の元気印の爺様、婆様は皆、肉食にて。

2021-06-27 15:17:27 | 法話

読者が「住職さん、私はベジタリアンではなく、肉、魚だけでなく、卵、乳製品、蜂蜜も口にしない完全野菜主義のビーガンです。それをする理由は、美容目的ではなく健康、つまり、癌になりたくなかったからです。が、65歳にして癌になりました。もう、アホらしくて、これからは大好きな肉を死ぬまで食べます」と。

【追伸】
この読者が「初めっから、肉や魚が嫌いで食べない人は、自分の事をベジタリアンとか、ビーガンとか称して、言わないですよね。嫌いで食べないだけだから。それが当たり前の事を、敢えて『私は、〜である』と説明はしないですもんね。美容、健康志向の他に、自分がベジタリアンであるという事に酔いしれている人達も偶にいます。主治医に『肉類も食べないと駄目だよ』と言われてきたのに、何をこだわってきたのか。食事に限らず、何でもが、バランスというは、大事ですよね。人生は短いのに、なんか、損したな」と、この読者がため息を。







【2204話目】医師を目指そうとする子供は、勉強しろと言わんでも5科目はやる。医学部希望者は高校からコースを設け、大学4年間でじっくり。22歳で現場に出る様にした方が。ど素人がプロになるには経験。

2021-06-26 11:12:40 | 法話

匿名読者医学生が「医者は、ある程度の学力は必要だとは思うが、べらぼうに優秀である必要はない気がする。外科は手の器用さと常に冷静さを、内科は人の痛みがわかる心を、持っておるが1番大事な事かと。過重労働がそれを損なわせておる原因の1つとなっておるのなら、もっと医者を増やせばいいのに、と思う」と。

【追伸】
この医学生に「拙僧は過去に数回、病院、看護師協会に呼ばれて講演に。その時、引退された80歳以上の老医、老看護師が『田中角栄さんが総理の時代に、医者の給料を上げよ、と。お陰で、医者も看護師も給料が。それまでは公務員並みの給料。その時代は、本当の意味(仁術)で、医者になりたい人間が医者に。が、給料が破格になってからは、セレブ思考の者が参入。間違いなくその頃から、医者の質が落ちた様に思える』と言ってたよ。勿論、そんな医者ばかりでは。拙僧知人医師達は、素晴らしい方が多い。そんな医者ばかりだったら、とうの昔に医療崩壊をしてるよ」「そんな医者にならん様に、気を引き締めていきます」と。




【2203話目】読者が「住職の住み家の見解は」と。「もし、お寺じゃなかったら、様々な理由から、住むなら賃貸マンションを選ぶかな。福岡の某団地は『夜逃げ団地』と呼ばれている所が。ローンが払えず」と。

2021-06-25 22:00:15 | 法話

家を購入希望若者が「調べたんですが、20代、30代の持家比率が2000年には20%と29%が、2018年には46%と64%と。住宅ローン金利大幅値下げ、購入負担政策的軽減、夫婦共働き等が大きな要因と。世の中の景気の流れや、夫婦離婚のリスクを考えた時、一歩踏み出せずにいる自分が。住職のご意見を」と。

【追伸】
この若者に「あくまでも1例だよ。一般に年間返済額は、年収の25%以下が返済が楽、と。仮に年収400万とすると、25%なら100万。金利1%として35年返済で毎月約8万5千円。現在の給料、世相(国の経済)の条件が、35年間維持されれば、の話だが。同じ様な相談を檀家息子から15年前に受けて『現在日本には空き家が800万戸もある。わが寺の老宮大工が言ってたが、500万も出せば、当時5000万(土地代別、家だけの値段)で建てられた家が探せば手に入る。昔は使われている木材が上等だから、築50年でも、まだ100年は持つ家が数多に。改築費に1000万費やしても、1500万で手に入る、と。が、その檀家の若者は3000万の新築の家を。15年経った今『住職の助言を聞いておれば、もう、ローンが終わってたのに。この前、外壁の塗り替えで多額の費用が』と嘆いていたよ。まあ、これも何かの参考に」と、この読者若者に。







【2202話目】将棋も、王、飛車角、金、桂、香、歩、それぞれが、持ち前の働きを。寿司屋も、ウニ、トロ、マグロばかりでは。親も、進学校も『5科目が出来るが、人生の成功者』と勘違いして子育てしてる人達も。

2021-06-23 19:45:46 | 法話

数年前、会社経営者約100人に「今日は皆承知の話を。改めて確認あれば参考に。秀吉公が家康公に『今の領土を返還して江戸へ』と。怒り狂った家臣の中、石川数正公だけが。対し反対派が『不忠義者が。小牧長久手では勝ったわ』と。対し数正公『次は負けまする』と1人悪者に。この進言が江戸270年の礎を」と。

【追伸】
この講演で「ご存知、家康公は人材投与に長けた方。体力ある者には、体力を使う仕事を。知力ある者には、知力ある仕事を。初めて江戸の地を見た家康公は愕然と。大部分は葦の生い茂る湿地帯。町を作る平な土地が殆どなく、そこで土地工事の現場監督に投与したが、戦では働きのなかった本多正信公。で、知力ある彼が本領発揮。塩分の多い水事情に際しては、怪我で武士を辞め、菓子屋に身を転じた大久保忠行公を抜擢。後に、神田上水となる小石川上水を作り上げたと。これを基礎として、家光公の異母弟の保科正之公が、現在の東京の基礎を構築。この国は今、最も欠けているは人材育成。会社の求人広告には、経験者優遇の文言が。初めは誰しもが、ど素人。育てるという一手間を嫌って、どれ程、将来有望(宝)な人物を潰してきた事か」と、その100人の経営者に。