Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

新しい目、8

2016-10-18 13:50:13 | 日記

 新学年が始まって何日か経ちましたが、やはりGさんは学校に姿を見せませんでした。

やっぱりね、と私は思います。

何時学校に来るのかしらと思いながら、他のクラスの友人にも勧められて、

今のクラスで全く新しい友人を作る事にします。

 きょろきょろと自分の周囲を見回すと、丁度机の傍で私と同じように周りを見回している子がいました。

名前をHさんとします。Hさんと目が合ったのでこんにちはと話しかけてみます。

話してみると、向こうも親しい人が全く居ないクラスで2、3日寂しく戸惑っていたそうです。

それに私と同じようにクラスが分かれた親友から、今のクラスで新しい友達を探すよう言われたそうでした。

 まあ、偶然ねと話しながら、早速お友達になりました。

そして、翌日にはもう1人友達が増えました。名前をIさんとします。

IさんはHさんの小学校時代の友達だそうで、気が付くとクラスにいたそうでした。

Hさんから紹介されて、私とIさんは共に宜しくねと挨拶し合いました。

Iさんが明るい感じの人で良かったと思いました。

 Hさんは如何にも女の子といった感じの大人しい子でしたが、Iさんはボーイッシュで活発な子でした。

よく男子とも言い合いをして、何だ、かんだと言い返していました。

この2人のおかげで、向こうの小学校から来た男子とも少し話ができるようになりました。

2人はよく話す男子が数人いて、その傍らにいて2言と3言と、

慣れる内に私も合の手を入れて喋る程度になりました。

中には話の面白い人がいて、笑い話を披露してくれたりしました

そして私は段々とこの2年生のクラスにも慣れて行きました。

 1、2週間程して、漸くGさんが出てきました。私は待ってましたとばかりに2人にGさんを紹介するのでした。

3人はもちろん小学校が同じだったので、今更という感じでした。紹介する程の事も無かったのでした。

この時、Gさんがよく休んでいた理由が分かりました。体が弱いそうでした。

それでそう毎日は登校できないのだそうでした。

 そうか、それでは友人もそうできないだろうと、

私はGさんと今までより以上に親しくしなければと思うのでした。

 

 

 


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