1876to1945さんのツイート(2013年10月01日~)を順に紹介します。15回目の紹介
【フクシマ見聞録】
福島市で高校生が心臓発作で亡くなり、ひそかに葬式
”どうせおれも長生きできねえんだ”
Akira Tsuboi@1876to1945さん 2013年10月17日のツイートから
福島行-
乳酸菌の男性は言った。
「(郡山駅前の反応を見ていると)多少は不安があるのはわかる、
でもそれを言い出したくないんだと思いますよ。」
”-それはどういったことから感じるのでしょうか”
「ああやって話していて、見てるひとはいるんです。
でも話しかけてこない、-
-「たまにこっちに入ってくるひとはいる。
表立っては言葉にしないけれど、不安感はあると思います。
おれの親戚は会津にいて心筋梗塞で亡くなったんです。
それでもともと肺癌だったからって納得してるんだけど、
でも、ありえないでしょ。」
”まあ肺癌と心筋梗塞は関係ありませんね”-
-「関係ない。癌で死ぬ時って、全身に転移してもう
痛い痛いって死んでゆくわけですよ。それもなくて突然死んだ-」
”自分も福島市で心臓発作で亡くなりました、という話をいくつか聞いています。
そのうちのひとつはある高校で、同じ学校で二人亡くなった、ということです。-
-”自分に話してくださった女性は、お子さんがその高校に通っていたそうです。
ひそかに葬式が行われ、その後
”どうせおれも長生きできねえんだ”と荒れるようになった、と聞きました。
”「どこの高校ですか」”$$$高校です。
このことをそのまま書いたんですが、話してくれた方から言ってきました-
-”学校の名前は削除してくれないか。身元がばれるとやばい-。
”それで削除せざるを得なかった-”
「これからは明らかに変だ、っていうことがあっても
『うわさ』で片付けられちゃう。いろいろな圧力がかかってくるだろうね。」
関西訛りの男性が言った。
”なにが起きたのか、起きていないのか”-
-そのことがまったく判然としない。
原告の14名の中学生、親御たちが長引く裁判にしびれを切らし、
郡山から離れることを選んだことにより頓挫した郡山集団疎開裁判。
すこし前に書いたことだが、この裁判の支援団体が東京から郡山へバスを送った。
裁判のことを周知させるために作ったリーフレットを-
-配るのがその目的だったのだが、
そのバスツアーが東京へともどってゆく道程の最後で、
バスに同乗していた弁護士がこんな話をしていた。
6件の急性白血病死の話だった。3名は相馬市。
警官だったという。
この急性白血病による殉職を被曝の影響と考えた弁護士は
家族に裁判にすることを申し出る。-
-当初3家族は乗り気だったそうだ。
だがいざ実行に移す段で彼らはおしなべて裁判にすることを翻意する。
家族の同意が得られなかった。三人とも福島の警官だった。
あと一件は郡山市の女子中学生。発症三ヶ月で死んだという。
やはり郡山市で、その家族の三人が白血病を発症する。-
-大人二人、こどもひとり。そのうちの1人は死んだという。
あと一人は”自分の親戚が白血病で死んだ”と言うのだという。
弁護士は遺族との関係が壊れる可能性があり公表を控えている、と言った。
自分は福島市で近隣の住民が10人突然死で死んだという話を聞いた。
そのうちの3人は中学生だと言った-
-福島市のごみ焼却場の近辺で、老人があいついで亡くなった話。
世の情報の俎上にはけっして上がってこない話だった。
何が、起きているのか-。嘘なのか。事実なのか。
自分が聞く話と世の捉え方に乖離がありすぎる。
事実不明のまま事態は進展し、自分はしようがなく一人福島へ通っていた。-
-そんななか、その裁判に関わられていたもうひとりの弁護士が
兵庫で話していた映像を見た。
甲状腺の問題も詳細に語っていたのだが、
後半で彼はある医師会の会合の話をする。
第16回日本心不全学会学術集会。-
-2012年11月30日仙台で行われたこの会合のテーマは、
「心不全パンデミックにいかに対処するか」だった。
この会合で話されたことの詳細は公表されていない。
だが、この会合に参加した医師の一人、下川 宏明
東北大学大学院医学系研究科循環器内科学教授が
この会合の趣旨を述べるページが-
-あった。http://www2.convention.co.jp/jhfs16/greeting/index.html
一部を抜粋する。
「-東日本大震災が発生しました。
被災地の中心になった東北大学病院の私達も全力で
医療復興に当たりましたが、そこで目にしたものは、
心不全患者の明らかな増加でした。-
-「この傾向は、第15回日本心不全学会学術集会(2011)
の鄭会長が企画していただいた緊急シンポジウムでも討議し、
岩手県・福島県でも共通して認められる増加があることが確認されました。
大震災における心血管病の増加は、
急性心筋梗塞・肺塞栓症・タコツボ心筋症・重症不整脈などが-
-「報告されていますが、心不全の増加はこれまで報告がありません。
今回の東日本大震災で心不全が増加した原因を明らかにすることは、
今後の災害医療にも大きく貢献する重要なテーマだと思われます。
そこで、学会としての復興の意味も込めて、-
-「メインテーマを「東日本大震災からの復興をめざして」に変更し、
「心不全パンデミックにいかに対処するか」を
サブテーマとさせていただきました。
東日本大震災により心不全が増加している現状を
被災地で目の当たりにしている自分が、
今回の日本心不全学会学術集会を担当させていただくことに、-
-「何かしらの縁を感じております。-」
ほかにも南相馬の医師が国会で参考人として呼ばれ、
こどもに白血球の低下、高血圧の傾向が顕著に見られることを
語ったことなどを伝えていたが、これをどう捉えるか。
なにが起きているのかは依然として分明でない。
ただ、医師達は異常を異常として捉えている。-
-その異常について話あっている。
無論、メディアにはこうした動きはいっさい流れてこない。
市井の人間には預かり知らぬ所で、医師たちが動いている。
その情報を公開させる術が思い当たらない。
この翌々日には福島市のふくしま共同診療所報告会にむかうのだが、
そこでも別分野の医師たちのー
-影の中の動きにぶつかることになる。
「マスクをするひとが増えてきたっていうのは感じますね」
女性が言った。
「これまでは冬の頃、インフルエンザの季節に
ぽつぽつマスクするひとがいるって感じだったんですけど、
暑い盛りになってもマスクするひとが増えてきたのは感じます」-
つぶやきに書いた映像は、『井戸謙一弁護士講演会
ふくしま集団疎開裁判から見えてきたふくしまの現状』(IWJ)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/101582…無料で見ることができる。
福島の実態を伝える貴重な映像だと思う。
IWJさんは現在会員5000名を割り切り、資金が払底しかけている-
-IWJさんがこうして草の根で伝えることをしてなかったら、
知ることができないきわめて重要な内容だと思う。しかも無料。
これを機に、応援の意味をかねて会員になられることをお勧めする。
自分はサポート会員だが。
※次回に続く
2016/10/17(金)22:00に投稿予定です。