*『告発!検察「裏ガネ作り」』著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。9回目の紹介
~口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~
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**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介
3 検察「裏ガネ作り」の実態 P44~
(前回からの続き)
本省から各高検あてに「今後は架空名目を使って裏ガネをやった場合は、法務省として責任は持ちません」という通達が来た。ところが、それまで調活はずっと裏ガネとして使っていたので、本来の調査活動費としての使い方がわからなかった。いったい何と何が調活費として認められるのか。
そこで法務省は調活とはどういうものかという基本的な考え方から、どういう場合に支出できるのか、どんなときに領収書が必要なのか・・・といったことを懇切丁寧に解説したマニュアルをつくり、法務省付きの検事が各高検を回って説明会を行った。
その年の2月末ころ、私が総務部長をしていた名古屋高検にも、法務省総務課付きの検事と事務官が来て説明があった。管内の地検の次席検事、事務局長、高検からは部長以上、各課長以上が出席した。法務省から調査活動マニュアルが配布され、具体例を示しながら説明があった。それこを朝から晩まで一日中かかって説明を受けた。
調活予算を暫時減らしていくといっても、急にゼロにできるわけではない。予算があるのだから何かに使わなければならない。本省からの通達で裏金にはできないし、他に流用もできない。各地検、高検ではそれぞれ頭をしぼって、著名人を講演に読んだり、検察OBを使ったりして、何とか消費することに励んだ。いずれも税金の無駄使いである。
※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』は、
2016/10/19(水)22:00に投稿予定です。
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