マニフェストのよくあるミス[7_まとめ]

　これまでご紹介してきたマニフェストのよくあるミスは、収集運搬業者さんが持ってくるマニフェストを、そのまま信用して使っていた場合にも起こります。

　契約書のよくあるミスの時にも書きましたが、業者さんが持ってくるものを使っていたら大丈夫と思われることが多いようですが、まったくそんなことはありません。

　もちろん、ちゃんとした業者さんは沢山いるのですが、かなりの業者さんが持ってくる契約書やマニフェストは、法定記載事項をキチンと満たしていません。プロだからと思って、妄信してはいけません。


■□皆さんの義務です□■
　よく申し上げるのですが、契約書の作成もマニフェストの交付も、義務は排出事業者さんにあります。つまり処理業者は、排出事業者さんがマニフェストを交付してきたら、記載や返送をする義務が生じるだけで、交付自体は排出事業者さんの責任です。契約書にいたっては、処理業者は作成に応じる義務すらありません。

　ですから、皆さんの義務として、しっかり行っていただく必要があるのです。不法投棄が起こった場合には、契約書とマニフェストをしっかり管理していないと、撤去命令が下され、社名公表を受けることになりかねません。
　ここは、排出事業者さんにとって廃棄物処理法で最も重要なポイントですので、このブログでご紹介した点も含めて、よく管理してください。