泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

晩秋の 「大和路(高鴨神社・大野寺磨崖仏・長谷寺)」

2017年11月22日 14時31分43秒 | 散歩

「紅葉に染まる」シリーズ第4段は、晩秋の「大和路(高鴨神社・大野寺磨崖仏・長谷寺)」を紹介したいと思います。

〇「 高鴨神社(たかかもじんじゃ)」は、奈良盆地の西南の御所市鴨神にあり、金剛山の麓にある高鴨神社は鴨族ゆかりの地です。鴨族とは、古代にこの地に土着していた部族で、大和朝廷が誕生する前、4~5世紀に天皇家と姻戚関係を結んで勢力を誇った葛城氏も鴨族です。京都の賀茂神社(上賀茂神社・下鴨神社)を始めとする、 全国のカモ(鴨・賀茂・加茂)神社の総本社といわれています。
「高鴨神社」の鳥居をくぐり、本殿の石段までまっすぐ進みむと両側に大きな杉が並んでいて圧巻です。本殿は室町時代の三間社流造で重要文化財です。拝殿は、丁度改築されていました。

境内には、池もあってゆったりとした時間が流れます。池の周りや本殿下の紅葉は驚くほど色付きがよく、息をのむような光景でした!

               

〇奈良県宇陀市室生区大野にある「大野寺」は、古くから室生寺(むろうじ)の末寺として「室生寺の西門」と呼ばれてきた古寺で、7世紀後半に役行者により室生寺とほぼ同時期に開かれました。宇陀川を挟んだ対岸に彫られた「大野寺磨崖仏」は、鎌倉時代初期(1209年)に彫られたもので、その巨大さと美しさは石仏中の傑作といわれています。 笠置寺の本尊で ある弥勒磨崖仏を模して造立されました。高さ約30mの岩壁に、二重円光背を彫りくぼめ、 像高13.6mの弥勒如来が線刻されています。紅葉に染まる中の「大野寺磨崖仏」は、一見の価値がありました!

       

〇奈良県桜井市初瀬にある「長谷寺」は、真言宗豊山派総本山の寺です。西国三十三所観音霊場の第八番札所であり、日本でも有数の観音霊場として知られています。高さが約10mもある木造の十一面観音菩薩像は、平安時代から人々の信仰を集め続けてきている日本有数の観音像です。国内では最大級の大きさで、人々に祟りをなすご神木を仏像に加工して祟りを鎮めたという伝承が残っています。毎年春と秋には、巨大な観音像の足指に触れられる特別拝観が行われるので、私も願いを込めて観音像の足指に触ってきました。

「長谷寺」は、「花の御寺(はなのみてら)」とも愛称され、春は桜や牡丹・紫陽花、秋には紅葉というように一年を通じ花が絶えることがないのでそう呼ばれるようになりました。

本堂には、京都の清水寺とよく似た舞台があります。ここからは、長谷寺の伽藍や周辺の山々が一望できます。伽藍の黒い瓦屋根と木々の紅葉の美しいコントラストが、とても綺麗でした。

「晩秋の大和路」は、まだまだ紅葉が綺麗でした!

                           

 

 

  

 

 

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