itchy1976の日記

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山田真哉『女子大生会計士の事件簿 Dx.3 神様のゲームセンター』

2005年12月13日 23時36分29秒 | 書評(その他著者)
女子大生会計士の事件簿 Dx.3 神様のゲームセンター

角川書店

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今回は、山田真哉『女子大生会計士の事件簿 Dx.3 神様のゲームセンター』を紹介します。本書は、物語性や粉飾のトリックが壮大なスケールで展開されている。

本書のタイトルにもなっている、神様のゲームセンター事件は、トリックのみならず、物語性に関しても面白いなあと感じた。結局、この話だけはシリアスな話になっている。会計というものは、いいところも悪いところも映し出す鏡のようなものだ。でも、絶対にうそをつかないから、会計士や会計(財務諸表)を信用してくれている。鏡(会計)を変えると、社外に対しては、詐欺罪、社内に対しては、背任罪になる。つまり、鏡(会計)を変えると、何もかも真実を映し出せなくなる。また、ウソでウソを重ねる結果になる。裏を返すと、会計(財務諸表)を信用あるものにするために、会計士は、ウソを映し出すことはできない、そういう行為を監視しないといけない使命がある。

減損会計とは、資産の収益性の低下によって、投資額の回収が見込めない状態である。そのため、帳簿価格を低下する処理をしないといけない。そういう新しい会計制度は、透明性を高めるために必要なものなんだろう。


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