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九州北部29日夜から災害級の大雨に

2019-06-29 12:41:31 | 災害

梅雨末期モードの日本列島。心配していた台風3号(熱帯低気圧)による大きな被害はなかった(鹿児島県などで大雨になっていた)が、九州北部は梅雨前線の影響を受け、29日夜から7月2日頃にかけ、災害級の大雨になるおそれがあるという。

昨日(28日)、福岡管区気象台と国土交通省九州地方整備局は合同で記者会見を開いた。昨年の西日本豪雨を教訓に、今季から災害級の雨が予測される場合、気象台と国交省、それに報道各社は合同で緊急の記者会見を開催することを申し合わせていたようで、昨日、初めてそれが実施された。

記者会見によると、今回の大雨の注意点は二つ。一つは、大雨のピークが2回あること。1回目が29日夜~30日朝、2回目が30日夕~7月1日夕。どちらも夜にかかるため、気象台と整備局は「避難は明るいうちに」と呼びかけている。二つめは、気圧配置が西日本豪雨の時と類似していること。梅雨前線は7月2日頃にかけて対馬海峡付近に停滞し、暖かく湿った空気が大陸から東シナ海を通るルートと、太平洋高気圧の周辺を回るルートの2方向から流れ込み、九州付近で合流する。そのため福岡県では、30日6時から7月1日6時までの24時間の降水量(多い所)は、300ミリから400ミリと予想されている。まさに災害レベルだ。

そこで必要になるのが防災情報。が、これが何ともややこしい。西日本豪雨の教訓を生かして、国(内閣府)は、防災情報を5段階の警戒レベルにしたというのだが、そもそも「市町村が出す避難勧告・避難指示」と「気象庁が出す警報・注意報」があったところに、「都道府県が出す土砂災害警戒情報」が入ってきた。そこに今回、「国が出す警戒レベル」が加わった。さらに、「国が出す警戒レベル」と気象庁が使用している「警戒レベル」は一致していない。これで情報がきちんと伝わるのだろうか。何はともあれ、今のうちに備えを。

 

 

西日本豪雨時と酷似した気圧配置(6月28日、RKBニュースより)

 

 

 

 

大雨のピークはふたつ!(6月28日、RKBニュースより)

 

 

 

 

内閣府公表したわかりにくいガイドイン表に、静岡大学防災総合センター牛山素行教授が加筆作成

 

 

 

 

福岡県が、市町村が出す避難情報と国や県が出す防災気象情報を5段階に整理(福岡県HPより、5月24日公表)




 

福岡市の警戒レベル表 何より市町村の情報を優先に(福岡市HPより、6月19日公表)

それにしても福岡市。公表が遅すぎ、G20でそれどころではなかったのか、、

 

 

 

《関連記事》

九州 災害級大雨に警戒 熊本、48時間600ミリ予想 気象庁(西日本新聞 2019.6.29)

九州は来月2日にかけ大雨に警戒(NHK福岡ニュース 2019.6.29)  

九州「災害級」大雨の恐れ 29日から7月1日まで 気象台「西日本豪雨に類似」(西日本新聞 2019.6.29)

週末大雨警戒!300ミリ予想~気象台会見(RKB NEWS 2019.6.28) 

 

《関連資料》

福岡市HP。「避難指示(緊急)」「避難勧告」「避難準備・高齢者等避難開始」「警戒レベル」とは(2019.6.19)

福岡県HP。水害・土砂災害の防災情報の伝え方が変わります(2019.5.24)



九州北部梅雨入り、貯水率過去20年で最低〜台風と前線に警戒(6月27日更新)

2019-06-26 19:30:32 | 災害

本日(26日)、九州北部地方がようやく梅雨入りした。気象庁が統計を取りはじめた1951年以降、最も遅かった1967年(昭和42年)6月22日を更新、過去最遅となった。一方、福岡市関連8ダムの貯水率を見ると20.9%(26日18時現在)。福岡県主要18ダムの貯水率は27.5%で、過去20年間で最低となっていた。そのため、福岡県は26日、13年ぶりに渇水対策本部(福岡市は渇水対策会議)を設置した。平成大渇水以来のことだが、梅雨入りしたことで水不足は徐々に解消されるのではないだろうか。と思いきや、沖縄の南を北上中の熱帯低気圧が27日には台風に変わる見込みで、梅雨前線と相まって、沖縄や西日本で大雨になるという。梅雨入りからいきなり梅雨末期モードになった。

台風と前線といえば、昨年の西日本豪雨が思い出される。昨年は6月28日以降、梅雨前線が日本付近に停滞し、そこに台風第7号が南海上に発生した。その後、台風は北上、日本付近に暖かく非常に湿った空気を供給し続けたところに梅雨前線が影響し、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となった。昨年の台風7号はゆっくり北上したが、今回の熱帯低気圧はスピードも早いようで、どの程度の影響があるのか(台風に変わるのか、もしかして変わらないのか)わからないが、気象庁の予報によると、九州付近にある梅雨前線が、26日夜には対馬海峡付近まで北上する見込みで、奄美地方では26日夜のはじめ頃から、九州南部では27日明け方から非常に激しい雨が降り、九州北部でも大雨になるおそれがあるという。あまり時間はないが、備えは万全にしておきたい。西日本豪雨を教訓に。


2週間前44.9%だった貯水率は27.5%に激減 (写真:6月17日のNHK福岡ニュースより)

 

 

 

 

福岡県主要18ダム貯水量及び貯水率

グラフが物語る(五ヶ山ダムが除外されているので、実際の貯水率はもう少し高いはず)

 

 

 

 

福岡市関連8ダム貯水量及び貯水率

今回の雨で下げ止まるか? 

 

 

 

 

 台風と前線の位置関係

27日午前9時の天気図(予想)


こちらは西日本豪雨時(昨年6月29日)の天気図


※最新の気象庁台風情報はこちらをご覧ください。



台風・熱帯低気圧・温帯低気圧の区別

台風と熱帯低気圧は中心付近の風速によって区別されている。ただ、温帯低気圧と熱帯低気圧の違いは、その構造によるものであるため、熱帯低気圧から温帯低気圧に変化しようとしている間では、区別が非常に難しいところがある。今回の熱帯低気圧については、①熱帯低気圧としての特徴を持ったまま風が強まって、台風に発達する②温帯低気圧としての特徴が強まり、台風にならない。という両方の可能性がある。(6月27日ウェザーニュースより)

 



《関連記事》

熱帯低気圧は台風へ あす沖縄・奄美と西日本 あさって東日本か(NHKニュース 2019.6.26) 

九州北部梅雨入り激しい雨おそれ(NHK福岡ニュース 2019.6.26)

ダム貯水率最低 県が対策本部(NHK 福岡ニュース 2009.6.26)

少雨一転いきなり大雨? 九州北部26日にも梅雨入り 前線活発化災害恐れも(西日本新聞 2019.6.26)

 

《関連資料》

気象庁HP。平成30年7月豪雨について   

福岡県河川情報

福岡県主要ダム貯水状況

福岡市きょうのダム状況


 


福岡県、五ケ山ダムデータを公開 

2019-06-14 08:08:00 | 五ケ山ダム

福岡県が五ヶ山ダムのデータを公開した。少雨のため県内主要ダムの貯水率が激減する中、南畑ダムの情報を見ようと県の河川防災情報を開いてみたところ、いつの間にか五ヶ山ダムのデータが公開されていた。詳しく見ると、データは6月1日午前6時から表示されていた。いわゆる洪水期(6月1日から10月20日)とされる初日である。

福岡県は、これまで五ヶ山ダムが試験湛水中であることを理由に、データを一切公開してこなかった。それが、突如、公開をしはじめた。梅雨入り前に公開されているところを見ると、おそらく豪雨に備えてということなのだろう。しかし、五ヶ山ダムの水は、福岡市の水不足を解消するために、今年2月14日から放流されている。事実上、4ヵ月前から本格的な運用が行われているのだから、その時点で公開するのが順当だろう。(おそらく県は前例がないというのだろうが)何はともあれ、梅雨前に公開されたのは良かった。防災上、ダム情報(特に那珂川流域に住むものとして)は必要不可欠なものだから。

それにしても、九州北部の梅雨入りはいつになるのだろうか。平年は6月5~6日なので、すでに1週間遅れている。福岡県内の主要18ダムの平均貯水率を見ると、6月13日現在、44.9%で昨年同日(85%)の約半分ほど。中でも、添田町の油木ダムは13.4%で県内最低となっており、苅田町では13日から減圧給水を行っている(行橋市は6日から実施)。また、福岡市関連8ダムでは、早良区の曲渕ダムが27.8%、背振ダムは27.3%まで低下している。これは那珂川を維持するために、脊振ダムから五ヶ山ダムへ放流を行っているからだろう。ちなみに、五ヶ山ダムの上には背振ダム、下には南畑ダムがあり3つが連動している。これほど近くにダムがあるのは全国でも珍しいと、以前、大成建設(五ヶ山ダムJV)の現場監督から聞いたことがある。果たして、これが豪雨時にどのような影響を及ぼすことになるのか。福岡管区気象台によると、6月下旬まで少雨傾向は続き、7,8月は一転して多雨になるという。これから暫くデータから目が離せない。 

 

余談:同じく試験湛水中という理由で、国土地理院地図に五ヶ山ダムが表示されていなかったが、先日、確認したところ表示されていた。おそらく、データが公開されたことと何か関係があるのではないだろうか。国土地理院に問い合わせをしているが、まだ回答はない。

追記:この件について、国土地理院から回答があった。それによると、五ヶ山ダムは正式には供用開始はされていないが、渇水対策のために放水を開始したことから、供用開始と同等と判断し、正式な供用開始を待たずに表示することにしたとのことだった。表示日を聞くのを失念してしまったが、おそらく最近ではないかと思う。少なくとも4月くらいまでは表示はなかった。(放水は2月から行われていたのだから、できればもう少し早く表示してくれれば、ドローイングしなくてよかったのだが、、)

 

公開された五ヶ山ダムデータ 

6月1日午前6時の貯水位399.20m、同13日午後9時の貯水位397.95m、約1週間で1.25m低下。4月から6月までは6m低下していたので、ほぼ同じペースで減少している。

 

 

 

 

こちらは6月1日午前11時半頃撮影したもの データの数値(399.20m) どおり なお、昨年の西日本豪雨時(7月6日)、1日で7.6m水位が上昇、常時満水位(407.1m)に(茶色のライン)

 

 

 

 

 

この観測局情報で貯水位、流入量、放流量の変化が読み取れる(なお雨量観測値は南畑ダムのデータを参照)今月6日から7日にかけて、五ヶ山あたりで約80㎜の雨が降っている

 

  

 

《関連記事》

行橋市と苅田町、節水呼び掛け強化 減圧給水 枯渇時の対応急ぐ(西日本新聞 2019.6.13)

主要ダム貯水率44.9% 梅雨入り遅れの県内 田植え前、節水呼び掛け(西日本新聞 2019.6.14) 

九州北部梅雨入り、まだ? エルニーニョで少雨 前線停滞「田植え心配」 (西日本新聞2019.6.14)

 

《関連資料》

福岡県河川防災情報(ダムデータ)

福岡県主要ダム貯水状況(随時更新)

福岡市きょうのダム情報(毎日更新)

 


くじゅうミヤマキリシマ2019~扇ヶ鼻(6月20日更新)

2019-06-11 17:52:52 | 山・火山

今年のくじゅうミヤマキリシマの開花は遅めで、見頃は今週あたりということだったので、9日(日曜)、渋滞を覚悟の上で牧ノ戸から扇ヶ鼻をめざした。(牧ノ戸登山口付近は車で満杯だったので、そこから下ること約1km、大曲のすぐ上にあるパーキングに車をとめて、そこからから歩くことに)

ミヤマシーズン、牧ノ戸から久住山へ向かう登山道は(特に土日)、登山者の数が半端ではないので、これまで敬遠していた(そのため扇ヶ鼻のミヤマだけは見たことがない)が、延岡の山歩人kさんのブログを拝見しているうちに見たくなり、扇ヶ鼻へ。予想通り、牧ノ戸登山口から間もなく、まず沓掛山あたりで停滞、その後もたびたび渋滞が発生し、予想以上に時間がかかってしまった。が、そんなことが吹っ飛んでしまうほど、扇ヶ鼻のミヤマは素晴らしかった。天空の花園と呼ばれる台地は、ほぼ満開。まさに楽園だった。

ここ数年、気温変化が激しいことが影響しているのか、ミヤマが害虫にやられることが少なくなったような気がする。お陰で美しいミヤマを拝むことができるが、一方で自然災害は多くなっている。九重連山も例外ではなく、今回も登山道から土砂崩れの跡が所々で見られた。そういうわけで、今年の梅雨が気になるところ、九州北部の梅雨入りは来週以降ということなので、もうしばらくはミヤマを楽しむことができるのでは。(無事に梅雨が明けてくれることを祈りつつ)

 

《6月20日更新》

延岡の山歩人kさんのブログに「肥前ヶ城」のミヤマキリシマが掲載されていますが、ここは立入禁止区域です。公式な登山地図にも登山道はありません。くれぐれもロープを越えて中に入らないように。国立公園内のルールを守って、くじゅうのミヤマキリシマを楽しみましょう。(人気ブログだけに影響が懸念されたのでご本人にはお伝えしました


 

撮影日:2019.6.9

扇ヶ鼻山頂付近の台地

 

 

 

 

ピンクの絨毯 

 

 

 

 

ここからスタート

 

 

 

 

駐車の列

 

 

 

人の列

 

 

 

 

生々しい

 

 

 

 

渋滞を抜け出たところ

 

 

 

 

定位置

 

 

 

 

賑わう登山道

 

 

 

 

扇ヶ鼻分岐

 

 

 

ここでも渋滞

 

 

 

扇ヶ鼻をめざして

 

 

 

 

星生山~西千里ヶ浜を望む

 

 

 

 

色違い

 

 

 

 

下のほうに目をやると、、

 

 

大きな陥没痕 

 

 

 

山頂付近の台地

 

 

 

 

蕾もちらほら

 

 

 

 

笹とミヤマ

 

 

 

 

そろそろ、山頂へ

 

 

 

 

扇ヶ鼻山頂  

 

 

 

 

ここで昼食

 

 

 

 

張り付く

 

 

 

 

庭園風

 

 

 

 

マイズルソウの群生(山頂付近)

 

 

 

 

ミヤマに負けず(山頂付近の台地)

 

 

 

 

東側斜面 ノリウツギが目立つ

 

 

 

 

下山しながら楽しむ

 

 

 

 

まだまだいける

 

 

 

 

また来年、、 

 

 

 

《今回、登山道で出会った花たち》

 

ベニバナニシキウツギ(スイカズラ科)第一展望台付近

 

 

 

 

ハルリンドウ(リンドウ科)第一展望台付近 まだ咲いて、、

 

 

 

 

ツクバネウツギ(スイカズラ科)沓掛山付近

 

 

 

 

ツクシドウダン(ツツジ科)沓掛山付近

 

 

 

 

コケモモ(ツツジ科)沓掛山付近 ピンボケ、、

 

 

 

 

ベニサラサドウダン(ツツジ科)沓掛山付近

 

 

 

 

 

シロドウダン(ツツジ科)沓掛山付近

 

 

 

 

マイズルソウ(ユリ科)沓掛山付近

 

 

 

 

イワカガミ(イワウメ科)扇ヶ鼻登山道

 

 

 

 

スギゴケの仲間かな?(沓掛山付近) 

 

 

 


「五ケ山クロス」オープンから2ヵ月~ベース情報

2019-06-10 13:34:33 | 五ケ山ダム

五ヶ山ダムを確認した後、「五ヶ山クロスベース」に立ち寄ってみた。この日は土曜日とあって、バイクやサイクリングを楽しむ人たちで賑わっていた。前回は確認していなかったが、ベースには、シャワールームや授乳室、さらにベビーベットまで設備されていた。まさに、至れり尽くせりな空間。特に、これからの季節、シャワールームを活用する人も多いのでは。

というわけで、今回も「CAPANNA」で食事。オープンから2ヵ月、お店の状況を尋ねてみると、「だいぶん繁盛してきましたが、まだまだこれから」とのことだった。確かに前回よりもお客さんが多く、憩いの場として活用されているようだった。折角なので(というか、使用されていない広い壁面があるので)、多くの人に五ヶ山に足を運んでもらうために、五ヶ山の自然や歴史を紹介する写真展など企画をしてみてもよいのでは。

(掲載が大変遅くなりました)

 

撮影日:2019.6.1

サイクリング拠点に

 

 

 

 

シンプルなトイレ

 

 

 

 

こちらは女性用シャワールーム

 

 

 

 

こちらは授乳室&ベビーベッド

 

 

 

 

「CAPANNA」 今回はグリーンカレー(ホウレン草ベース)をいただきました(オリーブカレーより少しだけ辛めかな)

 

 

ちなみに、前回はオリーブカレー(こちらはまろやか)

 

 

 

オリーブコーヒー(まろやかで胃にやさしい感じ)

 

 

 店内で販売されています