yamanba's blog

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脊振山中245T剤、撤去に向けた動き~NHKおはよう日本・特集(22年1月20日更新)

2021-12-28 15:36:30 | 245T剤埋設問題

枯葉剤の原料である「245T剤」が全国の山中に埋設されたままになっていることを、NHKおはよう日本・特集「枯葉剤原料  全国の地中に今も」で取り上げていた。もしやと思って見ていると、五ケ山ダムで那珂川市の職員が取材に応じていた。那珂川市や福岡市の水源となっている五ケ山ダムの近く、脊振山中に245T剤が埋設されていることを説明していた。同市の職員は、豪雨によって245剤が漏れ出し、ダムの水が汚染されることに危機感を募らせていた。(この映像は貴重だ)那珂川市は2年前からダムの水質調査を行っているとあったが、福岡市では五ケ山ダム事業が採択された後(平成4年)から周辺の水質調査を行っている。

放送によれば、先月、脊振山中の埋設現場に国(林野庁)が調査に入ったという。これは初耳だった。掘削・撤去を想定し、成分分析など技術的な検討に入ったという。毎年、那珂川市や福岡市などは、国に245T剤の撤去または無害化処理の要望書を提出しているが、これまで国は動かなかった。それが突如、動きはじめた。もしかして、静岡の土石流災害が引き金になったのだろうか?

それにしても、放送終了直後からブログへのアクセス数がすごいことになっている。(全国ニュースの影響力は凄まじい)おそらく枯葉剤埋設問題をNHKが全国放送するのは初めてではないだろうか。そういえば、2年前、NHK国際放送局のディレクターの方から脊振山中に245T剤が埋設されていることについて、取材の申し入れがあったが、ゴーン事件でドタキャンになった。その際、地上波でこの問題を取り上げるのは難しいだろうと言われていたのだが、、

※一番下に「ザ・ライフ(The Life)で放送」を更新しました(2022.1.20)

※ザ・ライフの放送はこちらで確認できます。(2022.1.23)

 

 

12月28日放送、NHKおはよう日本・特集「枯葉剤原料 全国の地中に今も」(見逃し配信:1月4日7時45分まで)

埋設量は全国およそ26トン

(このあと熊本県芦北町の埋設現場近くで土砂災害があったことを伝えている)

全国の埋設場所はこちらで確認できます。

 

 

もう一つの事例として紹介されたのが脊振山中の埋設現場

五ケ山ダムサイトから埋設場所を説明する那珂川市職員

 

 

 

 

撤去していただきたい、、

 

 

 

 

脊振山中の埋設現場に入る佐賀森林管理署の担当者

(ここでNHKは、年2回定期検査をして安全な状況を維持してきたと国の言い分を伝えているが、実際には目視のみ

 

 

 

 

柵の中に入って検査はされていないような、、

(ここでNHKは、自治体の要望を受け、先月、国は動き出したと伝えているが、自治体からの要望書は数十年前から出し続けられている。ちなみに、那珂川市(旧那珂川町)は30年間、福岡市は24年間)

 

 

 

お、遅い、、 (今後の動きを注視しよう)

 

 

 

《The Lifeで放送 2022.1.20更新》

1月21日、NHKThe Life(九州限定)で「おはよう日本・特集」の長尺版が放送されます。ベトナム戦争と日本企業の関係についても取り上げられるようです。

NHKThe Life「誰も知らない 日本の“枯れ葉剤”」2022年1月21日(金)午後7時30分から 

 

1月20日、この「NHKおはよう日本・特集 ~枯葉剤原料  全国の地中に今も」(21年12月28日放送)がNHKWEB特集に掲載されました。しばらくの間、閲覧できそうです。

枯れ葉剤の原料 漏れ出す懸念も 負の遺産をどうする?

 

 


モンテ生食パン

2021-12-25 21:25:20 | 日記

24日、予約なしではなかなか買うことができない、厚狭「安都佐」のモンテ生食パン(フランスモンテギュバター使用)をお土産に帰福。お味のほうは、生で食べるとバターの風味がダイレクト。焼くと中からバターが滲み出る(クロワッサンのような)感じ。美味だけど、さっぱりしたパンがお好きな方は、国産生食パンのほうがよいかも。(こちらもバターは多め)

 

 

モンテ生食パン(890円)と安都佐さんからいただいた🎄プレゼント 

 

※モンテギュバターとは、上質なバター産地として名高いフランス、シャラント・ポワトゥ地区のA.O.P認定高級発酵バター。ヘーゼルナッツような独特の風味と豊かな味わいが特徴。伸びが良く融けにくいため、職人さんたちから支持され続けているとのこと。

 

 

クリスマスツリー🎄 (写真右端にazusaロゴマーク)

 

《後記》

年内に全て食べることができず、冷凍していたモンテ生食パンを焼いて食べたところ、味が変わっていた。バターが多く使われているからだろうか。。

 

《参考》

極みの食パン安都佐ホームページ

 

 


「安豆佐」は厚狭郡、「安都佐」は厚狭村か

2021-12-16 18:16:00 | 日記

(田舎のパン屋さんの話の続きです。これまでの話はこちら

その後、「倭名類聚鈔」を隈なく調べると、「安都佐(あずさ)」が出てきた。六巻では長門國の中に「厚狹 安豆佐」と記されていたが、八巻では厚狹郡の中に「厚狹 安都佐」と記されていた。つまり、「安豆佐」は厚狹郡、「安都佐」は厚狹村ということではないだろうか。「豆」を使わず「都」を使ったのは、そこが中心的な地域(まち)だったからではないだろうか。(ここはきちんと調べてみたいところ)ちなみに、厚狭(あさ)と呼ばれるようになったのは中世以降だと言われている。

よもやパン屋さんの店名からふるさとの歴史を調べることになろうとは思わなかったが、おかげで厚狭が安都佐(あずさ)と呼ばれていた時代のことをもっと知りたくなった。田舎の図書館に行って調べてみたいが、行けるか。。

※タイトルは、現在の「狭」を使いました。

 

倭名類聚鈔・第八

「厚狹 安都佐」を発見! ついでに自分が生まれたところも発見「美」という文字がふたつ、、

 

 

 

倭名類聚鈔20巻・第六

 

「厚狹 安豆佐」 第八と合わせて見ると郡ということになるのでは? 

 

 

 

《参考資料》

国立国会図書館デジタルコレクション・倭名類聚鈔20巻

 


安都佐(あずさ)~極みの食パン屋さん

2021-12-14 18:14:24 | 日記

(ローカルな話題ですが)

山口の田舎に洒落たパン屋さんができた。もともと医療施設だったところで、ずいぶん長い間、空き家状態だった。そこが食パン屋さんに生まれ変わった。オーナーは、偶然にも姉がお世話になっている介護福祉施設だった。(ふたたび入院してしまったが)姉の話によると、施設の料理は立派でとても美味しいとのこと。どうやら食に対する拘りや地域への思いが出店に繋がったようだ。

調べてみると、この店のブランドプロデュースは九州国立博物館の施設案内や文化庁の日本の世界遺産カレンダー&パンフレットなど手掛けている「ヨシイ・デザインワークス」(宇部市・吉井純起代表)だった。さすがに全国で活躍されているだけあって上手く纏めてある。仕事柄、デザインコンセプトはすぐに読めたが、店名が?だった。というか、興味をそそった。

お店のパンフレットには、およそ1300年前、厚狭の地は『安都佐(あずさ)』と呼ばれていたとあり、これが店名として使われたようだ。厚狭で育ったがこれは知らなかった。というわけで、平安時代中期に作られた(古代の国、郡、郷の名称が書かれている)「倭名類聚鈔」の二十巻本を国立国会図書館デジタルで調べてみた。すると長門國のところに「厚狹 安豆佐」とあった。(ず)は、「都」ではなく「豆」だった。はて、「都」と「豆」の関係は?この続きは田舎の図書館で調べてみることにしよう。

「都」と「豆」の関係についてはこちらで。

 

 

撮影日:2021.12.12  ※許可を得て撮影しています。

「安都佐(あずさ)」 元医療施設を改修してつくられた食パン屋さん 連日、行列が並ぶほどの人気 (施工:長沢建設)

 

 

 

 

オープンテラス もともと外構だったところに新たな植栽をアレンジ 

※今のところ一部のみショップとして使われているので、使用されていない部分の窓はスクリーンで覆われています。

 

 

 

もみの木 (夜景はまたの機会に)  

 

 

 

店内 

フルーツサンドが並ぶ (お味は、、生クリームたっぷりでサンドイッチというよりケーキに近かった)

 

 

 

 

工房部分  

 

 

 

お味のほうは、、

国産生食パン 生で食べるとしっとりもちもち、焼くと外はパリッと中はもっちり、バター多めで少し甘め

※バターが多めなので焦げやすいので、トーストは軽めに。(特にモンテ生食パンは)

※モンテ生食パンについてはこちら。  

 

 

 

倭名類聚鈔」で調べると、、

厚狹、安豆佐を発見! 豆?

 

 

 

《関連記事》

山陽小野田・厚狭に食パン専門店「極みの食パン 安都佐」 ホットサンドも提供(山口宇部経済新聞 2021.11.30)

 

《参考》

極みの食パン安都佐ホームページ

国立国会図書館デジタルコレクション

 


埴生・宇宙監視レーダー基地の現況2

2021-12-13 18:28:00 | 宇宙監視レーダー

 岸防衛相は先月14日、航空自衛隊防府北基地を視察し、来年度中に「第2宇宙作戦隊」を新設する考えを明らかにした。「宇宙作戦隊」とは、日本の人工衛星を他国からの攻撃や宇宙ごみから守るための部隊のことで、防府北基地は東京の航空自衛隊府中基地に次いで2ヶ所目となる。防衛省によると、およそ20人の体制で発足し、山陽小野田市埴生に整備中の宇宙監視レーダーを活用するという。

この報道直後、ブログのアクセスが急増していたのでなぜかと思っていたらそういうことだった。それで現場の状況が気になっていたが、姉がふたたび救急搬送されたり入院したり、母の認知症がはじまったりとてんやわんや。そうした中、ようやく様子を伺うことができた。レーダー基地の現場では、大型クレーンが入るなど工事が進んでいるようだった。

埴生の宇宙監視レーダー基地は2023年度に運用開始予定となっているが、地元住民からは不安の声が相次いでいる。今月4日に実施された住民説明会では、レーダーによる人体への影響や他国からの攻撃、大規模自然災害への対応などさまざまな意見が出ていた。それに対し、防衛省はレーダーの影響について、シミュレーションを実施した結果、電波が最も強いとされる場所でも人体に影響ないことが確認されたと繰り返すばかり。住民の不安が拭えない中、住民の声を無視するかのように現場は進んでいる。

 

 

じわじわ進んでいる 山陽道から(2021年12月12日撮影)

 

 

 こちらは今年4月の様子

 

 

 

大型クレーンが入っていた 埴生IC付近から(2021年12月9日撮影)

 

 

 

GoogleMapを見ると、、

すでにレーダー6基の基礎らしきものが、、

 

 

 

《関連記事》

宇宙監視レーダーの住民説明会、不安拭えず(宇部日報 2021.12.6)

宇宙監視レーダー「人体に影響なし」/防衛省整備計画 山陽小野田で住民説明会(山口新聞 2021.12.5)

「第2宇宙作戦隊」来年度 自衛隊防府北基地に新設方針 防衛相(NHKニュース 2021.11.14)

 

《参考資料》

山陽小野田市。宇宙状況監視レーダー建設に伴う住民説明会の開催について(2021.11.15)

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