いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

柊鰯、あるいは、ちびとしろ(おいらの猫)が鬼の手先であったこと

2016年02月03日 19時05分08秒 | その他


Google画像[柊鰯]

先日、柊鰯(ひいらぎいわし)を知った。

知った経緯は、スーパーで「ひいらぎ」が売っていた。何だろう?と思った。

<荊(いばら)の簪(かんざし)を挿した御方>に聞くと、「柊鰯に使うのよ」と教えてくれた。

柊の葉の棘が鬼の目を刺すので門口から鬼が入れず、また塩鰯を焼く臭気と煙で鬼が近寄らないと言う(逆に、鰯の臭いで鬼を誘い、柊の葉の棘が鬼の目をさすとも説明される)。日本各地に広く見られる。wiki) 

柊鰯。知らなかった。ネットで調べると、やはり、北海道ではない風習なのだ。道産子であるおいらが知らなくて当然なのだ。

内地に来て30年。今まで、ずーっと知らなかったのだ。今まで住んだ仙台や鳥取やつくばでは見たことがなかった。

でも、あやしい気もする。今日まで注意深く観察したがここ武相境斜面の家家で柊鰯を飾っている家を一軒も発見できていない。もっとも、おいらの周囲はここ40年ほどの「新興」住宅地なので、故郷喪失者の住居地域だからかもしれない。でも、あやしい。

事実、柊鰯研究のサイト日本での柊鰯の分布)によると、神奈川県は柊鰯分布地域ではない。

スーパーの柊は、恵方巻に続く、新たな江戸しぐさの捏造を目指した策動ではないのか!と考えてみた。

■ おいらの猫、ちび、しろと柊鰯。


おいらの初めての猫、ちび(左)としろ

でも、<荊(いばら)の簪(かんざし)を挿した御方>は言った。

「前、話したでしょ。ちび・しろが近所の鰯の頭をとって来たって。」

思い出した。「柊鰯」は覚えなかったが、飾りの鰯をネコが取ってきたと。

それが、「柊鰯」だったのだ。

おいらの初めての猫、ちびとしろは、茨城県の筑波山を遥かに見えることができる農村地帯のお屋敷の出だ。そのお屋敷の近所で、「柊鰯」を飾ってあったらしい[1]。ちなみに、御方のお屋敷では「柊鰯」をやっていなかったのだ。ちびとしろは、その近所の「柊鰯」の飾り物の鰯の頭を盗ったのだ。実行はちびと思われる。なぜなら、しろちゃん(参考画像)は、体が大きく、そしておとなしい。一方、ちびは小柄で、なにより、俊敏で、かつ、アタマがいい。したがって、戸口の高い場所に飾ってあったにちがいない柊鰯の鰯のアタマを強奪したのは、ちびに違いない。

[1]この農村地帯は前記「日本での柊鰯の分布」地域ではない。そして、ちびとしろの家が「柊鰯」を飾らず、近所のある家が「柊鰯」を飾っていたのか疑問である。今後、現地調査で解決したい。

さて、柊鰯の役割を鬼を払うことである。鬼が鰯の頭を嫌うからだ。こういう点から見て、我がちびは鬼の手先であったということになる。なぜなら、節分前に予め鰯を頭を取り除き、鬼がやすやすとその家に入るための鰯アタマ払い=露払いをしたからだ。

● 恐るべき「伝統」と商業主義の結合⇒「江戸しぐさ」の発生!

そして、時代は、まるごといわし巻である。恵方巻に鰯のアタマ付きである。尾もついてるので、鰯の尾かしら付きである。

鬼が逃げていくべき食べ物だ。


Google 画像 [まるごといわし巻 恵方巻]

どんだけ、鬼を追い払いたいのやら。現代、ぬっぽん。

でも、ひいらぎの商業化は難しそうだとわかる。

■ 「もったいない本舗」カレンダーの2月図案はどんなんだろう?

「もったいない本舗」という通販古本屋がある。

その「もったいない本舗」で本を買うとその月の卓上カレンダーサイズのカレンダーをくれる。

そして、その「もったいない本舗」のキャラクターは、桃太郎と鬼だ。カレンダーの図案は季節の風物に合わせて毎月変わる。


1月の図案

ということは、2月はどんな図案なのだろう。節分をもつ2月は、鬼にとって厳しい季節である。

ネットで探したが、すぐにはわからなかった。

一方、今知ったさ。「もったいない本舗」卓上カレンダーは販売しているのだ。でも、現在品切れ。


Amazon もったいない本舗」かわいいキャラクターのシンプル卓上カレンダー (カラー背景)

 

 

 



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