週末は足尾銅山に行った。そして、知ったサ。緑青(ろくしょう)は無害だって。おいらががきんちょの頃、日常生活でめったに緑青にお目にかかることはなかった。でも、ある日、友達が緑青は毒だ!と大騒ぎしていたことを覚えている。その時、あの緑青の色と一緒に毒だと刷り込まれた。今から思えば、あの色を見せられ、これは毒だ!しかも猛毒だ!みたいに言われると、妙に納得してしまう気がする。
昔日本全土で流布していたデマだったのだ。
足尾銅山坑内の天然の緑青
1973年に銅鉱石の採掘をやめた足尾銅山は、現在、足尾銅山観光となって坑道にごくごく入口付近に入ってみることができる。
1973年 に採鉱をやめたからといって、万延元年 に操業を始めたわけではない。もっと、ずーっと昔、江戸時代初期から銅の採掘をしてきたのだ。
トロッコに乗って、坑内に入るのだ。もっとも、すぐ観光用には、終点。
■ 1973年に鉱石の採掘はやめたが、精錬は1980年代までやっていたらしい。
つまりは、鉱石をどこかから買ってきて、ここ旧足尾銅山までもってきて精錬していたのだ。
上記、現存する旧精錬所と模型(下図)。
▼ ヨタ追記; 毒神じゃなかったのか!
今日、緑青のことを調べた。自由の女神というのは全表面が緑青なのだという。
初めて知ったサ。
元々自由の女神はぴかぴかの銅色だったとのこと(google)。
これで何かわかったような気がする。小学生の頃から、緑青は毒だと思い込んでいたおいらは、彼らが言うところの「その敵は自由を嫌い、米国や西欧諸国への怒りを心に抱き、大量殺人を生み出す自爆攻撃に走った」の そ の 敵 的心情が横溢している。
これも、この「自由の女神」=毒婦=毒神への嫌悪と憤怒に原因があったのだ!
そして、なぜ「自由の女神」は緑なのか?に続く、なぜホワイトハウスは白い?!は、愚ブログのいつか将来のネタだ!
それにしても、自由の女神=緑青は無害なのか!!!???
ぴかぴかの銅色
老婆心ながら書くと、緑青は無害!とは「足尾鉱毒事件[wiki]は無かった」といいたいわけではない。
足尾鉱毒事件は緑青とは全然別の現象である。 足尾鉱毒事件は銅鉱石の精錬で金属銅と硫黄を分離した結果の硫黄成分=亜硫酸ガスなどをまき散らしたことに(主な原因は)ある。 銅鉱石の採掘より、むしろ精錬工程に問題があったのだ。