遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

何かの修行みたい

2017-07-28 23:50:12 | 大学生活
曇ったり小雨だったり曇ったり晴れたり曇ったりでした。気温は高めで蒸し蒸ししてました。午前中はちょいと病院に用事があって、遅めのスタートでしたがやるべきことはやった感があります。それにしてもデスクワーク・・・特に感想文を延べ150人分読むのって、何かの修行みたいですね。さとりを開いてしまったらどーしよー。爆
【29日の天気】東北〜九州は局地的な強雨や落雷に注意
夏のイベント目白押し 週末の天気は (tenki.jp)
この週末の天気は安定しなさそうですね。雨降らなくても高気圧の位置が悪い。獅子吼は裏風だ。あかんなぁ。

まあ、気のせいだとは思ってなかったよ。
あなたの気のせいではない 夏は年々暑くなっている(SPUTNIK日本)
It’s Not Your Imagination. Summers Are Getting Hotter. (THE NEW YORK TIMES)
元NASA気候学者でコロンビア大学教授であるジェイムズ・ハンセン氏の策定したデータです。
1951年から1980年にかけて、北半球の夏の3分の1は「平均に近い」または正常範囲と呼ばれており、3分の1が寒く、残りが暑かった。しかーしそこから、夏の気温が劇的変わった。2005年から2015年にかけて、3分の2の夏が「暑い」カテゴリーに、そして15%が新たなカテゴリー「極めて暑い」に入った。つまり、21世に入って、20世紀の夏よりも「暑い」か、「クッソ暑い」かになったのです。実感あるよね。面白いグラフはニューヨークタイムスの方に掲載されています。こんだけ分かってて、トランプ政権はパリでの合意を破棄するんですねぇ。まあ、70すぎたおじいさんには未来なんてどうでもいいのでしょう。

今夜はちょいと私的な昔話。

僕が金沢に流れてきて、さて、どういう研究をしようかとなって、上司が提案してきたのはテロメラーゼの研究だった。彼は知らなかったのだろうが、テロメラーゼという正体不明の酵素は、活性の検出だけはできていた。コロラド大学の本校(ボールダー)のトム・チェック研から帰国して東工大でラボを持った石川先生という人が世界で初めてテロメラーゼの活性を目に見える形にしていた。こちらは活性を検出したこともないし、そもそも僕は生化学者じゃない。分が悪すぎる。
ちなみに、僕も昔はコロラド大医学部(デンバー)で働いていました。ボールダー校のチェック博士のことは聞いたことくらいあります。彼はノーベル賞受賞者だからねー。

その後の上司とのやり取りとかは省略。

僕は、酵素そのものよりもそれを制御する因子を研究することにした。テロメアの長さはきちんと制御されている。何がどうやって? それの方が酵素そのものよりも重要なはずだ。それに、僕が思うに染色体の末端の処理が合成期最後のイベントだ。これが終わるまで分裂装置は働くのを待っている。合成期は何がどうやって終わる? 観念的に分かってもあかん。分子レベルで具体的に示すのが科学だ。そう思った。
テロメアを長くしてしまう変異と短くしてしまう変異の両方とられている遺伝子があった。CDC13だ。単鎖化したG rich配列に結合するタンパク質をコードしていた。まあ、長くなるってのはハートウェルの酵母のバックグラウンドでないとそうならないんだが・・・・
とにかく、おもしろいのは制御因子であり、CDC13だと思った。遺伝屋の勘だった。21世紀に入るちょっと前の話。小さなしょぼいpaperを出せたのは2002年だった。

上の写真は、土佐の親父が送ってくれた今年のもちきび(もちとうもろこし)。僕はこれが大好きなんです。甘いスイートコーンって、べちゃべちゃして気持ち悪い。もちきびは、甘さがなくて、もちもち歯ごたえがあるのです。穀類はこうでなくっちゃ♪ 湯がくのに時間かかるけどねー。

本日の酒:KIRIN 一番搾り STOUT + 立山 特別本醸造 + 石川麦焼酎 能登 五年熟成
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