日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

半分殺して丁度いい「相剋の森」

2006-12-20 | 読書
今日は寒かった
天気予報では昨日よりましなはずが、昨日の寒さどころではない。
どうやら風邪の引き始めらしい。
微熱と少しだけ寒けがする。

・・・と言うわけで一歩も出ないので話題はなし
先週読んだ熊谷達也作「相剋の森」を取り出した。
「山は半分殺(の)してちょうどいい」腰巻きの一文
突っ張り女性編集者がマタギの集まりで会場を凍りつかせた
前夜祭でカメラマンから聞いた言葉の意味を探るために
仕事を失ったために
次のステップを探すために
この言葉の意味を知ろうとする。

山持ちの友人は「山の木はどんどん切らなくては駄目だ」と
自然派の人が聞くと嫌がるような事を言う。
都会人は触らない事が大切にする事と思い
山の人は触ってこそ自然が生きると思う。
これが「半分殺す」のか?

今問題になっている月の輪熊を駆除(殺す)する事と
「狩」をし、食べてしまう事の現代人の違和感と納得
男社会の中に突っ張り女性が挑み反発と受け入れ
これは現場の職人さんの世界と似ている。
いったん納得すると、男性より受け入れてもらえる気がする。
そこに現代マタギの家庭問題と女性の恋愛問題がからむ。
この女性は以前読んだ「漂泊の森」にもでていたはず
森シリーズは連綿とつながっているのかもしれない。

この本は2004年の直木賞受賞作「邂逅の森」につらなる作品
邂逅の森は雑誌文春で読み進めたものの、「長文のため割愛」されていて
欲求不満に陥っていた。
文庫本化されたので正月休みに読もう。

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