昨日から『せたがやふるさと区民まつり』が始まっている。朝から各方面に挨拶、約百団体のすべてのブースに声をかけた後で、日本全国から参加してくれている38自治体の市町村長及び代理者に出席をいただいた「首長会議」、また全国の参加自治体が一同に集う「ふるさと大交流会」など、予定が目白押しだった。そして、夜にはアリーナステージで、世田谷の中学生たちのドリームジャズバンドの演奏に続いて、茨城県鹿島、福島県郡山、南相馬の3合唱団が駆けつけてくれた。馬事公苑の芝生に座って、子どものたちの歌声を聞いていると、被災地で非情に破壊された瓦礫の光景がまぶたに浮かぶ。
この3合唱団は、世田谷区の昭和女子大学人見記念講堂で開催されている「2011日本子どもコーラスフェスティバル」(8月6日~7日)に参加のため区内に来ることを知って、無理を言って馬事公苑へのステージにも来てもらった。少年少女の歌声のバックに、こんな物語があったことを紹介しておきたい。
〔引用開始〕
東日本大震災:福島で被災の女子中高生ら19人、きょうコーラス・フェス参加 /東京
◇「歌でお礼がしたい」
福島第1原発事故の警戒区域に一部地域が指定された福島県南相馬市と浪江町の女子中高生ら19人(12~19歳)でつくる合唱グループ「MJCアンサンブル」が7日、世田谷区で開かれる「2011こどもコーラス・フェスティバル」(全日本合唱連盟など主催)に参加する。メンバーは県内外の避難所や親類宅に散り散りとなっていたが、5日に18人が同区内の小学校で再会し、東日本大震災以降、5カ月ぶりの全体練習に臨んだ。
グループは、南相馬市と浪江町の小学校で合唱部に所属したメンバーが中高に進学した後も合唱を続けるため、09年に結成された。指導するのは地元中学校の合唱部で外部講師をしていた同市の写真店経営、金子洋一さん(56)で、震災前は廃業した酒蔵を修復した施設で月2~3回、練習を重ねていた。
昨年12月、福島市で開かれた「声楽アンサンブルコンテスト」(福島県合唱連盟主催)に初参加したのを機に、同連盟からの推薦を受けて全国大会となるフェスティバルの録音審査に応募。今年2月末に参加を認める通知が届き、本格的な練習を始めようとした矢先に震災が起きた。
「どんなことがあっても東京に集まります」「避難所でお世話になっている人に歌でお礼がしたい」。震災直後に金子さんが携帯電話のメール連絡網で参加を断念する意向を伝えたところ、メンバーからは参加を熱望する声が相次いだ。
参加を決めてからは、各自が個別に練習に取り組んだ。発表する曲目はゴスペラーズの「青い鳥」など2曲。5月以降は、自宅に戻ることができたメンバーら10人前後で月1回練習をしてきたが、楽譜を持たずに避難したままのメンバーについては、金子さんが各地の避難所に足を運び、コピーを届けた。
金子さんは「被災地の子供たちの元気な姿を見てもらいたい」と話す。
横浜市の親類宅に避難する高校1年の鈴木真由子さん(15)は「フェスティバルという目標があったから避難生活を乗り越えられた。本番ではみんなで楽しく歌いたい」と話している。【和田浩幸】
〔毎日新聞〕
そして、8月5日には厚生労働省に出向いて細川厚生労働大臣に「食品」の暫定規制値についての申し入れを行なった。細川大臣とは、衆議院法務委員会でほぼ10年間を共に過ごしたこともあり、急な申し入れにもかかわらず受けてくれた。
〔引用開始〕
世田谷区の保坂展人区長は、食べ物や飲み物などを制限する放射線量の暫定規制値について「子どもと大人の基準を別に設定してほしい」などの要望書を細川厚生労働大臣に提出しました。
保坂区長は細川大臣と面会し、飲食物の摂取に関する規制値を子どもと妊婦について大人に対する基準とは別に設定することや、“暫定”ではない規制値を早い時期に設定することなどを要請しました。これは区民らからの「子どもの規制値を設定してほしい」という署名6800人分の提出を受けて動いたものです。
面会を終えた保坂区長は「子どもは体が小さくて発達・成長が活発で最も強い影響を受けやすいと伝えると、細川大臣は『そうだ』と言ってくれた」「お伝えできたという意味ではきょう面会できて
よかった」と話し、手応えを示しました。細川大臣は「規制値の見直しに当たっては子どもに配慮した数値にしたい」と前向きな意向を示しましたが具体的な日程までは出なかったため、保坂区長は引き続き要望していきたいとしています。
MX-NEWS ニュース映像は→
〔引用終了〕
開始以来、連続して日々更新してきたブログの頻度がこのところ週に2回程度になってしまっている。区長の仕事が過密スケジュールを生み、なかなかブログを書く時間がとれないことも一因だが、もうひとつ仕事の範囲は多岐にわたり、そのすべてを報告することは時間的に難しいということもある。だが、たとえ断片でもお伝えしていくようにしたい。当面、隔日を目標にしていきたい。
