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今週の13日(火)衆議院本会議の演壇で「私たち社民党調査団は西宮市のいわゆる『ドングリ残地』を見てきました」と切り出すと、与党席から「おう、昨日のテレビで見たぞ」というリアクションがあった。前日の『news23』で紹介されたためだろう。今日も福島党首と、国土交通省道路局のヒアリングをした。来週月曜日には
「道路特定財源調査委員会」(仮称)を社民党内に設置して、さらに問題を深く追及していく予定だ。


道路整備財源特例法の「再議決」動機に反対討論

社会民主党・市民連合 保坂展人

「道路整備財源特例法を直ちに再議決すべし」との動議に反対の討論をいたします。

福田内閣の今朝の「閣議決定」とは何でしょうか。「道路特定財源を来年度から一般財源化し、必要な道路はつくり続け、特例法は09年以降適用しない。道路の中期計画は5年とする」との閣議決定をしながら、この特例法は「道路特定財源を10年間維持する」としています。国権の最高機関であり唯一の立法府である国会で、誰が見ても筋が通らない「3分の2再議決」を力づくで行おうという今回の動議に強い怒りを感じます。

 昨日、私たちは兵庫県にある阪神国道事務所が整備を進める「名塩道路」の中国自動車道の西宮山口ジャンクション近くの「ドングリ残地」を視察してきました。

過去、5年間にわたって、長さ95メートル×幅25メートルのさして広くない道路と道路に挟まれた「残地」に1億1508万円かけて行われてきた「国道女性モニター検討業務」があります。平成15年から19年までの5年間で、道路特定財源から出費されていた予算は、道路整備でも土木工事でもなく、「道路事業に関わる女性オピニオンリーダー」の育成をめざすものだというから驚きです。阪神国道事務所では、「道カフェ」と名づけてこのさしてひろくない残地をどう使うのかというテーマを5年間も検討し、数十回ものイベント、ワークションプなどを重ねてきたというのです。ドングリの形をしたこの残地に、結局は「ドングリ」を植えようというのがこの事業の結論でした。

 阪神国道事務所から車で1時間、現場が近づくにつれて山々の緑が広がります。ようやく現場に着いてみて驚きました。数年前に子どもたちや住民たちの手で植えられたドングリの苗の多くは枯れて、わがもの顔に雑草が繁っています。とても1億円を超えるコンサルタント料を支払った現場に見えないどころか、目の前をトラックや乗用車が猛スピードで走っていくこの「ドングリ残地」は、里山の復興どころか子どもづれの親子が憩うには車の騒音が大きすぎます。阪神国道事務所によると、これから1億円のコンサル料とは別立ての工事費で整備する予定だというのです。

神戸西バイパスの工事と平行して、「鳥類調査」「両生類調査」の費用も突出しています。こちらは5年間で1億8千万円だそうです。オオタカやダルマガエルの調査と言いますが、自然保護団体の行う調査とは2ケタ金額が違います。

また、「阪神国道事務所50年史」をつくるとして1281万円の随意契約を交わしています。現在のところたった1冊しかないファイルを見ると、予定部数は「100部」とあります。いったい、一冊いくらになるのでしょうか。(12万8100円?)

 国道事務所のコスト感覚は麻痺していませんか。政府・与党が、「無駄遣いは改める」と言っても、公益法人だけが問題なのではありません。問題は、道路整備特別会計の本体に宿っています。国道事務所長の裁量で「測量及び調査費」が自由自在に使える「道路の伏魔殿」のすべての使途を白日の下にさらしてみれば、税金を途方もなく垂れ流してきた「道路特定財源のカラクリ」が見えてきます。

本動議がめざす「再議決」は、汗水垂らして働く国民や日々削減される社会保障予算の枠内で悲鳴をあげている人々などにけっして見せることの出来ない「道路の伏魔殿」を1年の猶予期間を得て、既得権の延命をはかる措置に他ありません。以上、反対の理由を述べ、「道路の伏魔殿」の扉を開ける徹底した調査及び実態解明への決意を固めて、再議決には断固反対の意見を表明して終わります。
(08年5月13日衆議院本会議)



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