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今朝の読売新聞(1月16日朝刊)を見て、『旧台帳、ずさん管理。6万件照会に使えず』という記事に目が止まった。ついに、このブログで連続して追及してきたワンビシ・アーカイブズにある旧台帳(1365万件)の視察に舛添厚生労働大臣が出かけたというのだ。衆議院厚生労働委員会でのこの問題での議論では、「とにかく5000万件の名寄せと1430万件の入力に総力をあげます。マンパワーにも限りがありますから、まずはこの作業を優先します」という答弁が続いたが、ようやく事の重大さに気がついてきたのだろうか。

[新聞記事引用]

「旧台帳」6万件、ずさん管理で年金記録漏れ照合に使えず

 1957年までの厚生年金の「旧台帳」と呼ばれる年金記録約1365万件のうち約6万件が、ずさんな管理により、事実上、年金記録の漏れなどを点検する照合作業に役立たない状態にあることが分かった。

 舛添厚生労働相が16日、社会保険庁が旧台帳の保管を委託している埼玉県内の民間倉庫を視察した後、記者団に明らかにした。

 厚労相は倉庫での旧台帳の保管状態について、「(台帳が)番号順になっていない。問い合わせても、有るのか無いのか、わからない」と説明した。

 旧台帳は、社保庁のコンピューターに入力されている年金記録の原本で、段ボール約4300個に分けて保管されている。本来、都道府県ごとに年金番号に基づいて整理されていなければならないが、約6万件分は、職員が利用した後、元の位置に戻さず、別の箱に保管されていた。

 このため、照会を求められた記録の旧台帳がこの約6万件の中に紛れていた場合は、見つけ出すことが極めて困難な状態になっている。

(2008年1月16日22時53分 読売新聞

ところが、15日に受け取った質問主意書への答弁書では、この「6万件」と報道されている「一度引き抜いて戻していない台帳」の件数について、「現在、確認中であり、お答えすることは困難である」と回答していない。翌日の16日に舛添大臣が訪れると概数とはいえ「6万件」という数字を出している。いったい、国会への答弁をどう考えているのか。すぐに電話連絡を取り、社会保険庁長官に抗議の意志をこめて申し入れをしておいた。


坂野泰治社保庁長官御中                  2008年1月17日

年金記録問題での調査遂行への協力要請

 困難な時期に社会保険庁を指揮されていることに敬意を表します。
 さて、国民の重大関心事となっている「年金記録問題」では、依然として断片的な事実が明らかになるごとに、年金不信が増幅するという悪循環に陥っています。党・年金問題対策プロジェクトでは、昨年来何度も会合を開き、調査にも出かけましたが、参議院選挙が終了した8月以後に私たちの調査も大きな壁にあたっています。

 まず、社会保険業務センターで年金記録実務に明るい職員の説明を受けられなくなりました。社会保険庁から提供される資料は格段と減少し、ヒアリングの際にも手ぶらでお見えになります。また、昨年の11月から要求している民間倉庫との初年度契約書については、毎週何度も電話連絡をとり「近いうちにお持ちします」と言うものの本日に至るまで未提出という状態が続いています。「提出します」という書類に対して国会議員が20回以上求めても、日延べをしている事態は看過することが出来ません。

 本日の報道では舛添厚生労働大臣が民間倉庫を視察して、照合に使えない旧台帳が6万件あることを明らかにしています。1月15日に閣議決定された『「年金記録問題」解決への具体性に関する質問主意書』への答弁書で「現在確認中であり、お尋ねの台帳の保管件数について、現時点でお答えするのは困難である」としていた「引き抜き後、再度搬入した分」の数を明らかにしていないのです。

 民間倉庫の再視察、そして関係資料のすみやかな提出をするように社会保険庁長官の指示を求めるものです。

             社民党年金問題プロジェクト事務局長  保坂展人

社会保険庁長官は不在で、今別府社会保険庁総務課長にこの文書を手渡して、なるべく早い時期に直接に談判したいと伝言した。年金記録の重い扉が少しづつ開こうとしていると感じて、厚生労働省記者クラブでブリーフィングを行った。



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