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食事をしていたら電話が鳴って「小泉元総理が引退表明をした」というニュースが飛び込んだ。国会にすぐに戻って、記者にコメントをした。詳しいことは判らないが、率直な感想は「自民党の終わりの始まりがやってきた」ということだ。小泉元総理は、01年の総裁選挙で「自民党をぶっ壊す」とタンカを切って、森内閣末期の8%の支持率を80%台に押し上げて、「自民も反自民も自民支持」という摩訶不思議な現象を創り出した。たぐいまれなパフォーマンスで、国民をその気にさせて「自民党」が改革政党であるかの如き印象を創り出すのに成功して、延命させた。ところが、今回の総裁選挙ではその魔力も色褪せて、自民党は元のサヤに戻ってしまった。政界き先を読むのに敏と言われる小泉氏のこと、昨日発足した麻生内閣に後ろ足で砂をかけるように「引退表明」。これで、自民党の「既得権護持」の古い層しか残らなくなった。総選挙の結果が楽しみだし、自民党という枠の中でいくらバタバタやっても、政官業の癒着は打破出来ないということを有権者は改めて確認するのではないか--という趣旨のことをコメントした。

報道各社の内閣支持率は軒並み低いようだ。この「小泉引退」のニュースは、発足して間もない麻生政権の支持率をさらに低くするだろう。そして、解散・総選挙日程を焦って前倒しにしてきた判断は、逆効果となる流れが始まった。決戦の秋、たいへんに面白い展開だ。

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