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愚かな選択が行われた。
01年8月13日の「総理の談話」で一度、断念した8月15日の靖国神社参拝を退任直前の今日、「自民党総裁選挙の公約」を理由に行った。考えてみれば、01年春の総裁選挙のあとで、小泉総理は03年の総裁選挙でも亀井静香氏らを破って再選されている。「公約」を重んじるならこの時の公約が直近の公約だったということになる。テレビは「5年前の公約」と垂れ流しているが普通に公約と言う時は、直近のものをさすはずである。今、総理官邸を公用車で小泉総理は靖国に向けて出発した。モーニング姿である。

靖国神社には、すでに多くの人が小泉総理を待ち受けている。日本はすでに21年前、当時の中曽根総理は8月15日に靖国神社を公式参拝している。ところが、国内外から巻き起こった批判に対して「後藤田官房長官談話」を出して、近隣諸国に対して以後の参拝を自粛することを明らかにした。「8日15日公式参拝」についてはこれまての日本政府の公式見解であり、この後藤田官房長官談話をふまえてアジア外交も再構築されてきたのである。

小泉総理が靖国神社に到着した。靴を脱いで、神社の中に入る。中曽根参拝に対しては、当時の靖国神社の宮司は「無礼」となしったことなどに対する配慮なのか。まもなく、本殿に向かっているという映像が流れている。「一礼」という形式で参拝を行った。靖国神社には日の丸の小旗を持った人や「靖国神社国家護持」のノボリも見える。

日本政府は、中国・韓国は反発するだろうが、「一応の抗議の枠は出ない」と見ている。ここまで、小泉政治が「靖国神社参拝」の強行をショーアップしたとすれば、後継政権を決める総裁選挙で「靖国問題」をパスする訳にはいかないだろう。
小泉政治にはどんな批判、指摘も「馬耳東風」だ。このような唯我独尊の態度をとらしめてきた政治・メディア・世論全体の責任でもある。

小泉総理の靖国神社参拝に強く抗議する。



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