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事故はいくつかの「予想外」「ありえないこと」が連鎖して起きる。イージス戦あたごと漁船清徳丸の衝突事故は、第一報から今にいたるまで防衛省の発表が二転三転している。「2分前」だったはずが、「12分前」に変更されたり、自動操縦を解除しないままに航行していたことが判明したり。どうやら、事実を率直に出すのをはばかって、「事実」を加工し隠すために必要以上の時間がかかったのではないかとも疑ってしまう。

これから、千葉県勝浦市にお見舞いと調査に向うことになった。永田町を出て、夕刻には現地に着く予定だ。(続きは後刻に)

午後1時30分に出発して、3時40分に勝浦市役所に着いた。藤平輝夫市長と会う。
藤平市長は、「この地域にとって後継者難は深刻です。かけがえのない地域の漁業の後継者の若い芽でした。私はTVで事故を知って、自分から漁協にかけつけました。国からの連絡は直接はありませんでした。発表されることも二転三転している。事実をしっかり知りたい。厳正な原因究明を望みたい」と語った。

次に漁協に下記栄太郎組合長を尋ねた。港に近い漁協前にはたくさんの報道陣もいて、また中継車などがものものしく停まっている。一緒に行った辻元清美議員が
「お体、大丈夫ですか。お疲れでしょう」と声をかけると、「まだまだ大丈夫です」と気が張りつめているようで、一語一語ていねいできちんと応対してくれた。

「本当はこの海域は自動操舵で航行する場所じゃないんですよ。ハワイから横須賀の母港に帰るところで午前4時、ブリッジで目視していれば漁船は見えるはずなんですね。最初、緑色の灯火を見たという発表がありました。それを聞いた時に、これは漁船の方に回避義務があるなと思ったんですが、その後に他の船の航路が分かってきました。ブリッジから見ていれば衝突された船の緑色の灯火だけでなくて、他の船の赤色の灯火が見えてくるはずなんです。本当にブリッジで見ていたのかどうか疑問です」

「本当のことを明らかにしてほしい。日本を守るはずの自衛隊が日本人の漁民を守らないのはおかしい」という組合長に、「今回のあたごのように進路を変えないで直進してくる自衛艦は珍しくないのか」と聞くと、けっして今回の「あたご」に限ったことではないとのことだった。心からのお見舞いの言葉を述べて、真相解明と再発防止に国会でも取り組むことを約束して漁協事務所を去った。


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