10月12日、13日の世田谷区内の高い線量が検出された地点に続いて、本日もまた新たに高い数値の地点が見つかった。区民からの通報によるもので、文部科学省に通知して現場に急行してもらった。午後10時から記者会見を開いて次のように報告した。
記者会見要旨
本日夕刻、区民からの「区内八幡山1丁目のスーパー店舗の付近で高い数値が検出されている」との通知があり、区で確認に向かったところ「周辺より異常に高い放射線量の数値」を確認しました。文部科学省の原子力安全課に連絡し、現場に急行していただいて計測を実施してもらいました。現在、文科省放射線規制室・原子力規制室と原子力研究開発機構が現場にいます。
文科省の測定によると、当初、通報があった店舗の正面玄関付近の地点では「建物から6m離れた地点、高さ1mで10(マイクロシーベルト・毎時)、地表で30~40マイクロシーベルト・毎時」、道路に接する地点では建物から60㎝離れた植え込みで、高さ1mで4・7(マイクロシーベルト・毎時)、地表で110(マイクロシーベルト・毎時)…ただしこの数値は大変に高いので簡易測定機で誤差があるとのことです。
大変高い数値が検出されていることから、現場近くの学校・保育園他、近隣の数値を今後緊急に計測をしました。道路を挟んで立地する中学校も8月3日に計測していますが、0・072~0・094(マイクロシーベルト・毎時)と他の地域に比べて特段の異変はありませんでした。
今夜、文科省が道路を挟んだ学校側で0・11(マイクロシーベルト毎時)という数値を計測したとの報告がありました。区としては、「異常値」の範囲を確認し、周辺住民への健康影響に万全を期す取組みを続けます。また近くの保育園は7月12日の時点で0・057~0・069(マイクロシーベルト・毎時)と同様でしたが、今夜急きょ確認したところ異常値は見られませんでした。
文部科学省科学技術学術政策局渡辺格(いたる)次長と先刻お話しをしましたが、「高い
放射線量」が検出されているのふたつの地点の周辺、近隣を測定したところ区内の平常値と大きな差異がないことから「影響は限定された地点であり、避難などの必要はない」とのことです。
スペクトルメーターで計ったが「核種」を特定できないとのことです。渡辺次長の話では、「波形が取れないことから、原因物は地中ではないかと推測される」とのことです。
すみやかな原因究明と、早期の原因物除去・除染を実施すべく関係機関と連携して準備にあたります。以上です。
〔要旨以上〕
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