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民主党の小沢代表の去就をめぐって「執行部、慰留断念」「慰留し回答を保留」などとニュースの内容が右往左往している。あの記者会見を聞いていれば、当然辞めるものと受け止めたが、幹部から「慰留」の声があがり、小沢氏は進退についての意志を「心の整理」の間合いを取るために「保留」したという。これもまた、「想定外」の出来事で、通常はありえないことなので、戸惑うばかりだ。民主党の関係者に聞くと、今日は当選回数別の意見聴取を行うということらしいが、この話題については結論が出るまでもう言及するのをやめようと思う。いささか愚痴めくが、11月10日会期末に向けて、与野党激突かと予想された時、いきなり片づけ作業が始まったような奇異な感想を抱く。そうならないように、論戦の現場で頑張るしかないと考えている。

明日は海上自衛隊の補給艦『ペコス』の給油量取り違えの経緯をもっとも知る立場にあるはずの寺岡正善元海幕防衛課長が衆議院のテロ特委に出席する。本来は、5日の月曜日に行われるはずだった参考人質疑は、同氏が一方的に送付してきた委員長宛ての「上申書」に、「私は現在私人として生活しており、参考人として公の場に出ることは家族等の生活にも多大な影響を及ぼすことが予想され、また、何よりも提出した供述書以外に申し上げることはございません。参考人として出席することをお断りさせていただきたくことにつき、何卒ご高配賜りますようお願い申し上げます」と書かれていた。つまり、防衛省内の聞き取り調査で作成した「供述書」(正確には答申書と言うらしい)で語り尽くしているから、委員会で話すことはありませんということである。とすれば、その「供述書=答申書」なるものを提出してもらい、これに目を通して調査を進めるべきなのだが、「公開を前提として作成していないので、提出は遠慮したい」というのが防衛省の立場だ。

昨日になって「秘密会なら出席してもいい」との感触が得られたとの話があり、急転直下、秘密会で参考人質疑が行われることになった。衆議院で秘密会が行われるのは、国会開催中の議員に対する「逮捕許諾請求」を受けて、議院運営委員会ではかられるケースが多かった。政治的事件や疑惑解明などについての秘密会の設定は、昭和51年(1976年)のロッキード事件、平成7年東京共同銀行問題以来だという。野党3党でたった1時間の秘密会で「給油問題」の全貌を明らかにするのは困難だが、準備に総力をあげたい。

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