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 参議院選挙全国比例区で最後の議席が確定したのが12日の午前3時過ぎ。あちこちへの挨拶をすませた後で、今日は立候補を強く促してくれた大田昌秀元沖縄県知事にご挨拶をするために沖縄に向かっている。保坂のぶと全国応援団の特別顧問に就任していただいた大田さんには申し訳ない結果となったが、まずは御報告が出来たらと思い立った。

 選挙はただでさえたくさんの人が動く。それが、今回は全国規模だった。直接の挨拶や電話もすべての人には届けようもないが、全国で「比例区に保坂のぶと」と応援してくれた人がいることに意を強くする。私は、昨年8月30日投票の衆議院選挙で負けている。そして、半年後に準備を始めて約3カ月半の選挙準備と選挙戦を戦った。考えてみれば、こうしたムチャがやれたのも、全国後援会の保坂のぶとと元気印の会に2年続けて寄せられた会費・カンパなど資金的バックアップと膨大な作業を支えてくれたボランティアの人たちのおかげだ。

 選挙運動の結果は、当選か落選しかない。しかし、2年にわたって私を国政の場へと押し出そうとしてくれた力は何だったのか。それぞれの人の思いは角度やテーマが違っていても、初当選から14年間の私の仕事に対しての「評価」が元にあったのだと思う。今回の参議院選挙が終わって、「過去の仕事」の延長をする立場ではなくなった。残念だが、さっぱりした気分でこの結果を受け入れている。それでは次に何をするべきかを考えてみる。

 街頭宣伝を中心とした選挙運動というのは、情報発信側と受信側のすれ違いが起こりやすい。10分も20分も立ち止まってくれればいいが、現実に朝の出勤時間など早足で人の耳に届く時間は、信号待ちの時間なども入れて長くて1分程度、たいていは20~30秒だ。

 2回続けて選挙をやったことで、生理的な欲求としては深く掘り下げた「表現物」を制作することで、「情報」の土台を多くの人と共有したいと思う。15年間、政治の場面に立って、あらゆる情報と接してきたことで、いろいろな現場を見てきた。私が多くの国会質問に立ったのは、「税金の行方」を追っていく作業を続けた結果、驚きや義憤、また信じがたい事実を発見したからだが、この内容を共有する人は少ない。

 たとえば、「年金記録はなぜ倉庫深くに隠されていたのか」「外務省が国連分担金でFXを行なってきたのはなぜか」「八ッ場ダムはなぜ58年間完成しないのか。なぜ上流にヒ素の堆積があるのか」「郵政民営化後、郵便局会社の土地資産活用の内実はどうだったか」「児童虐待で保護される子どもの児童養護施設からなぜ大学・専門学校へ進学するのが困難なのか」「普天間基地問題の影に隠された44年前の米軍の辺野古基地計画」等々、この『どこどこ日記』の愛読者ならいくつかはイメージ出来るかもしれないが、こうしたファクトを映像で表現出来ないかというプランを持っている。

 多くの人に理解を得るためには、街頭演説よりも映像制作の方が早道なのではないかとも思う。私は、20代から30代にかけて、教育問題を中心にテレビ制作の仕事にも関わってきた。あまりカネをかけず、政治家でありジャーナリズムの視点で問題提起型の映像制作が出来ないだろうかと考えている。

 もちろん、政治活動を継続しながら、だ。今後は、未完に終わった『どこどこ行脚』を再開しながら、全国あちこちを歩いて、今回の敗北を無にすることなく講演に、シンポに積極的に出席していきたい。なお、明日は日本テレビ系列の『太田総理』に7時56分から8時54分まで生放送に出演することになった。参議院選挙で落選した人が「反省と抱負」を語るのだという。どんな展開になるか予想はつかないが、出ることにした。




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