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たった今、衝撃的なニュースがテレビ朝日の報道ステーションで放映された。
40年間、冤罪無実を訴えながら獄中にいる袴田巌さんの一審判決(1968年静岡地裁)で、死刑を言い渡した裁判官だった熊本元裁判官(69歳)が、当時から無罪を確信していたと告白したのだ。公判中に彼は、3人の裁判官の中でそう主張していたが、「これはそういう取り決めになっている」と、すでに故人となった他のふたりの裁判官に押し切られて多数決の合議で「死刑判決」を出してしまった。29歳の時に出した袴田さんへの死刑判決を69歳となった今も、一日たりとも忘れられずに悔いているという。今、袴田さんに会うことになったら「言葉はなくただ頭を下げてお詫びしたい。判決が出た時の袴田さんの表情が忘れられない」と語る熊本さんは、すでに裁判官をやめているが、言葉に詰まりテレビカメラの前で嗚咽した。

東京拘置所で袴田巌死刑囚と面会した経験もある私は、2年前の東京高裁での再審開始を信じていたが、無念にも棄却されてしまった。その後も、議員連盟としての取り組みを続けて、3月9日午後1時から衆議院第一議員会館第一会議室で、救援に立ち上がったボクシング界の人々や姉の秀子さんを呼んで集会を開く準備をしている。「死刑」を議論することすらタブー化している状況を打ち破り、袴田さん無実・再審開始の声を盛り上げていきたい。






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