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昨年、八ッ場ダムの映像として紹介された「湖面2号橋」、Tの字だった橋はつながった

「普天間県外移設」に続いて「八ッ場ダム建設中止」も事実上、撤回された。八ッ場ダム建設の続く長野原町を訪れていた馬淵国土交通大臣は、前原前大臣が就任直後に語った「八ッ場ダム建設中止」方針に反発を強めていた群馬県大沢知事に対して、「『中止』という言葉には言及しない。今後は予断を持たずに再検証していく」と語った。1年前の「政権交代」のシンボルとまで言われた「八ッ場ダム建設中止」が崩れ去るのは時間の問題ではあったが、改めて私たち自身も参加した「政権交代」の終焉の一幕を見るようなニュースだ。

〔引用開始〕

 八ツ場ダム中止方針、棚上げ=自治体に配慮、馬淵国交相−11年秋までに検証終了

 馬淵澄夫国土交通相は6日、事業の必要性の再検証が進められている八ツ場ダム(群馬県長野原町)の建設予定地を視察後に大沢正明群馬県知事らと懇談した。懇談で国交相は、同ダムについて「中止の方向性という言葉には言及しない。予断を持たずに再検証していく」と述べ、前原誠司前国交相が示していた中止方針を棚上げする意向を表明した。

 また、国交相は「2012年度の政府予算案、この中身に反映できる時期までに結論を得る」と述べ、11年秋までに再検証作業を終える考えを示した。
 
 同ダムについては、建設を求める流域の1都5県が、中止を前提とした検証に反発、検証を終える時期を示すよう求め、今年度の地方負担金の支払いを留保していた。このため国交相は、自治体に配慮し、昨年の衆院選の民主党マニフェスト(政権公約)にも掲げた同ダム建設中止を、封印した格好だ。→時事通信(2010/11/06-17:33)

〔引用終了〕



 私は今、『八ッ場ダムはなぜ止まらないのか』という映像ドキュメントの取材を終え編集作業に入っている。このタイトルで判るように、「八ッ場ダム工事」は中止どころか旧政権の工程表通りに着々と進んでいる。おそらく、このままだと民主党政権が「八ッ場ダム建設中止の撤回」を明らかにするのも時間の問題ではないかと考えてきた。「中止の撤回」の後は、「建設の再開」である。
 
 なぜ、こんな奇妙なことが起きたのか。その謎は、「ダム本体事業中止」という言葉に隠れている。前原前大臣が中止したのは「ダム本体事業」であり、言い換えればダムサイト(=本体)の部分以外の「ダム関連工事」は粛々と進んでいたのが実態だ。鉄道や道路の付け替え工事も、ダム建設計画のままに建設された。川原湯温泉の入口で、この春に着工した「湖面1号橋」は高さ100mで52億円の予算をかけてつくられる。この高さも、ダムに水が溜まり湖面をまたぐことを想定して設計されている。




「八ッ場ダム中止」の花火は、1年前に空高く上がったものの、具体的な「ダム事業中止と生活再建」への工程は何ら明らかにされなかった。ダムをつくらないが、長年の地元の疲弊・犠牲に配慮して、地域再興・活性化のための「生活再建支援法」は棚上げのままになった。こうなれば、地元住民や自治体が「つくれ、つくれ」と言うのもやむをえない面もある。

政治の責任は大きい。八ッ場ダム建設は、治水・利水ともに効果なしと判っている。むしろ、ダムに水を入れることによって、脆弱な地盤が緩くなって地滑りなどをおこしやすく、また上流の品木ダムに20年来沈殿してきた高濃度のヒ素汚染にも早急に手を打たなければならない。



前原前大臣も、馬淵大臣も「ダム建設派」の地元自治体に配慮するが、莫大な建設費を負担する国民や下流流域の人々からあがる「建設反対」の声に耳を傾ける機会をほとんど持ってこなかった。自民党時代よりも、国土交通省河川局の閉鎖的体質はひどくなり、政治のイニシアティブを探すことは困難で、今日のような最低の結論を持ち出す姿に、「何が政権交代だ」と言いたい。

「ダム建設中止の中止」に陥った馬淵大臣の前で、今日の事態に憂慮してきた市民団体や民主党の心ある議員に、どうか力をあわせて「中止の中止」発言の撤回と、「検証作業」の仕切り直しに向けて押し返してほしい。もうひとつは、メディアだ。私は、メディアが無関心になり、現状を報道しなくなったので、自主制作のドキュメンタリーを制作した。



こんな結論でいいのか。ドキュメンタリーを見て、日本中から大きな声をあげてもらいたい。





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