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栗本慎一郎氏と言えば、ベストセラー『パンツをはいたサル』を携えて経済人類学者として登場し、『朝生』初期の文化人として活躍した。1993年の総選挙に旧東京3区から無所属・新生党推薦で立候補し当選。その後、自由連合をへて自民党所属となった。1996年に自民党公認候補として再選されるも、1999年盗聴法(通信傍受法)に反対して離党し、同年10月には脳梗塞で倒れる。私が96年に初当選した当時には、栗本氏は文教委員会に所属して得意の「大学論」を開陳していたし、ノルウェーの森の中の学校を一緒に見に行ったこともある。盗聴法は、丸2年かけて反対してきた私は、ついに自分の携帯電話が盗聴されるという事件にまで遭遇し、大きな議論となった問題法案で、自民党の中から異論をあげたのは栗本氏と田中真紀子氏だった。自民党離党後は本会議の議席が隣同士となり、あれこれ話をした記憶がある。

その栗本氏から1月に電話がかかってきた。テレビなどで、脳梗塞とたたかうリハビリ用具を考案して広げたり、赤ミミズの持つ酵素の血栓溶解力に着目して健康食品を推薦しているなどの様子を見て、順調に回復されていることは知っていた。久しぶりなので、会ってお話ししましょうということになり、栗本氏から近況を聞いた。ツエもなく、言葉も比較的に明瞭で、思った以上に元気な栗本氏だったが、ドサッと近著をいただいた。『栗本慎一郎の脳梗塞になったらあなたはどうする』『シリウスの都』(たちばな出版)『パンツを脱いだサル』(現代書館)の3冊で、2週間ほどかけて読破したが、経済人類学者に戻った栗本氏は中央アジアに足しげく通ってシルクロードの再発見を試み、近現代史の再構築をめざすなど興味深い内容だった。

小泉純一郎総理大臣と慶応大学時代の同級生で、自民党では同じ派閥だった栗本氏が、自民党の生態をどのように見てきたのか。週刊誌で『パンツをはいた純一郎』と当時のことを述懐しているが、「孤高の人」「劇場政治」の秘密をどのように把握しているのか興味はつきない。いつか書き込もうと思って今日になってしまったが、明後日の4月7日、ネィキッドロフトで続けているトークショーのゲストに栗本氏を招いて、じっくり話を聞くことにした。週末の金曜日の夜に時間のある方は、いかがでしょう。18時30分から開店。19時30分スタート。(予約は受け付ていないので、早めに来場されれば席はあります)


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