今日は、総務省で第2回郵政ガバナンス検証委員会が開催された。私も含めた前議員が「総務省顧問」として、「郵政民営化」の検証作業をしていることに過剰反応している人たちがいるが、何か都合が悪いことをした覚えでもあるのだろうか。東京、名古屋、大阪をあわせると3000億円を上回る巨大開発が、どのような経営判断の下で行なわれたのか。このことを把握しなければ「日本郵政」グループは経営方針の骨格となる「不動産戦略」が不在のまま事業展開に突っ込んでいくことになる。今日は、郵政公社時代から議論してきたはずの「不動産戦略」、すなわち何を売却し、どこを再開発するという方針を固めていく「意思形成過程」の資料が存在していないという報告に根本からの議論をぶつけた。
ついに花粉症の季節が始まった。1年のうちで、もっとも過ごしにくい苦手な季節であるが、仕事は立て込んでいる。週末の3日間は、東京、栃木、三重で連続して講演会がある。
夏の参議院選挙を前に鳩山内閣も支持率をジリジリ下げていて、「何が争われる選挙なのか」を正面から問うテーマ設定が出来ないでいる。もはや「政権交代」ではないし、まさか「改革を止めるな」ではないだろう。すると、「もう少し政治が変わるのを見守って下さい」という守りの選挙になる。昨年の自民党が「責任力」という訳のわからないコピーを掲げたことを笑えない事態となっている。
社民党も政権与党として、5カ月の間にどんな成果をあげたのか。萌芽でもいいから、世の中に示す必要がある。「普天間基地」では沖縄の声と結んで「自民党政権時代の現行案」に拘泥するべきではないという主張は通した。しかし、まだ結果が出たわけではない。さらに、労働者派遣法も「旧野党案」(社民・民主・国民)の3党案よりも後退したものになってしまった。「公共事業の見直し」の一方で、雇用を喚起する「修復型公共投資」の政策実現も進んでいない。
実は、この「修復型公共投資」の現場を見ようと、荒井さとし総理補佐官の呼びかけで、今週の月曜日、北千住の下水道に入った。マンホールから地下に延びていく階段の下は、今から76年前につくられた下水道だ。ゆっくりと下を下水が流れ、その内側を皮膜で覆って強化する工事の様子をみた。明日、写真入りでじっくり紹介することとしたい。
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