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本日、午後4時から東京市ヶ谷の防衛省で増田好平事務次官をたずねて、福島みずほ党首と「申し入れ」を行った。ひとつは、昨日の海難審判において「あたご」乗組員らが、「漁船の右旋回で新たな危険が生じて衝突に至った」という証言をしたことについて意見のやりとりをしたことと、8月25日に福岡高等裁判所で99年11月に自衛艦「さわぎり」の艦内で自殺した国家損害賠償請求訴訟で、国の敗訴を決めた判決について上告を断念するように申し入れたものだ。

海難審判における証言は「個人の認識」を示したもので、海上自衛隊や防衛省という組織が絡んでいるものではない、と増田次官は言う。そうであれば、事故直後から行われた調査ではまったく出てこなっかった証言が今、海難審判の場で飛び出すのかと問うと、「防衛省としては3月21日の時点で中間報告書を出しているが、その時点でヒアリング出来ていない人たちがいた。昨日の証言者の中にも、ヒアリングしていなかった人もいる。それに、防衛省の報告書は、基本的に『あたごに非がある』という立場で、漁船の行動に対しての評価はしていないし、これからもしないと思う」と答えた。

昨日の証言も含めて、年内か数か月後に控えている「最終報告書」には盛りこむつもりだという。私たちは、「自衛隊の最新鋭のイージス艦が漁船を沈めた事件で時間がたったから、あたかも漁船の動きに事故原因を転嫁するような姿勢は、おかしいのではないか」と指摘した。また、「あさぎり」の上告断念の申し入れについては、増田次官は「申し入れの趣旨を大臣にも伝えて、重く受け止める」と語った。上告期限は、8日の月曜日となる。

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