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靖国神社参拝問題が新たな波紋を広げている。昨朝、日経新聞が伝えた元宮内庁長官の『富田メモ』によって、昭和天皇の靖国参拝中止の理由が『靖国神社のA級戦犯合祀』にあったことが明らかになったからだ。小泉総理は、「心の問題ですから。陛下も様々な思いがおありになったのと思う」と述べ、自身の靖国参拝についての影響は、「ありません。それぞれの人の思いですから。心の問題ですから。強制するものでもない。行ってもいいし、行かなくてもいいし、誰でも自由ですね」とコメントしたという。

いつも小泉総理が語る「心の問題」とは、物事を自分に都合よく解釈するスリカエの便法である。総理大臣が日本を代表して靖国参拝を続けることで、巻き起こってくる人々の「心の問題」には、配慮がない。最高権力者である「自分の心」には関心があるが、その価値観と行為が何を生み出しているのかに、あまり関心がない態度に見える。ともあれ、8月15日に小泉総理が「最後の靖国参拝」に踏み切る公算は依然として強い。「中国・韓国の批判に屈することになるから、参拝するべきだ」という意見もあるが、日本人自身の戦争総括と戦没者・戦争犠牲者追悼の場を
今年、徹底的に議論する時が来たと感じている。

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