TOP PAGE BLOG ENGLISH CONTACT




法務委員会理事会が開かれた。昨日、夕方にお知らせした状況変化もあってか、穏やかなやりとりに終始した。明日は委員会を行わずに与党と民主党の実務者協議が続けられる。6月1日午後4時30分に理事会を開いて、その報告を受けるということになった。

与党側からは、修正協議の中で民主党とほぼ一致した「問題意識」が4点あるという報告がなされた。①共謀が成立しただけで理論的には逮捕出来るが、実際には難しい。逮捕の要件として客観的なことが書けるのか。②対象犯罪を絞り込んで、4年以上としている与党側から不要な犯罪を削除するのか、5年を超えるものとしている民主党案に必要な犯罪を付け加えていくのか、③「共謀共同正犯の共謀」と「共謀罪の共謀」の認定要件の相違の明確化について「目配せ」「うなずぎ」などでは該当しないように工夫したい、④米英では共謀罪と既遂罪はそれぞれ独立した犯罪として二重に処罰されるが、日本では二重処罰はないということを明確化する
---ということだった。

与党・民主の協議は、今日も続けられる予定だという。ただし、「越境性」「国際性」を付加することについて、「5年を超える」対象犯罪があるという点については、なお隔たりがある。しばらくは、実務者チームの会合が重ねられる見通しとなった。

従って、法務委員会では参議院厚生労働委員会の審議状況を見ながら、しばらくは水面下の修正協議が続くことになる。医療法案の採決は来週の後半に予定されているが、社会保険庁の不祥事が再燃して政治問題化していて与党の見通しも不透明だ。年金問題で03年国会で、納付率の低下を質問主意書で質した私としても、今回の問題も含めて、しっかり議論をしておきたいと思う。

タイミングよく6月2日(金)にネイキッド・ロフトで岩瀬達哉氏(『年金大崩壊』講談社など)をお呼びし、年金・雇用保険について濃密なトークをお届けする。ぜひ、お越しいただきたい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 共謀罪、明日... 教育基本法の... »