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変形生成文法「中高生のための認知心理学用語の解説

2013-06-29 | 心理学辞典
変形(生成)文法(transformational grammer>についての学生による解説

文は単語を正しい順序に並べたものであり、決して単語を思いつくままに並べあげたものではありません。言語にはそれぞれ固有の文法があり、文法に従って単語を並べることにより文が作られます。したがって文法について知識、すなわち統語論的知識がなければ文の意味を正しく理解することができません。統語論的知識というのはそれぞれの言語における1つの文の構成要素としての主語・述語、修飾語・非修飾語などの位置関係に見られる法則性についての知識のことです。チョムスキーはこの知識が文章理解において果たす役割分析し、変形生成文法と呼ばれる理論を提唱しました。その理論は文を書き換える規則の形をとっています。この規則に従うことにより英文を句構造として表すことや、They are cooking applesのような「それらは料理用のりんごである」と「彼らはりんごを料理している」などのいくつかの解釈ができる文の意味を句構造の違いとして表すことができます。この規則により、文の意味をより深く正確に理解することができます。(YA)

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生成文法とはチョムスキーによって1950年代に提案された言語学の文法理論で、初期のころには変形文法や変形生成文法、生成変形文法とも呼ばれました。言語にかかわる障害を持たない人間はみな母語にかかわらず言語能力である普遍文法(''Universal Grammar'')を生得的に備えていると仮定し、その探求を目指します。

チョムスキーによれば、言語の本質は人間の主体的な創造的心理能力にあります。ある言語とは、文法にかなった無限に多くの文の集合であり、人は無限の新しい文を作り出す言語能力をもち、その能力の内容をなす、この集合に属する文のみを生成し、非文法的な文は生成しないような文生成の規則の集合が文法です。この言語能力は理想的な話者のもつ能力であって、種々な条件によって制約されつつ生成する個別的・具体的な話者の言語運用とは区別されます。生成文法の研究の目標は、この言語能力の内容としての文法の解明にあります。(SH)

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 変形文法とは、言語学者であるチョムスキーによって提案された文法の理論です。

 チョムスキーは、私たちは誰もが生まれながらにして、言葉を話すための基本的なルール(チョムスキーはこれを普遍文法と名付けました)を身に着けて生まれてくると考えました。チョムスキーはこの基本的なルール(普遍文法)がどんなものかを調べ、そして見つかったルールの中の1つが、この変形文法なのです。

 「私は彼女に話しかける。(1)」という文があったとします。私たちはこの文を、ごく自然に違った形に書き換えることが出来ます。例えば、「彼女は私に話しかけてくる。(2)」とか、「私は彼女に話しかけない。(3)」といったように。これは、英語で習ったと思いますが、(1)の“能動文”と呼ばれる形の文を(2)受身形と(3)否定形に変化させたものです。このように、文の形をごく自然に変えることが出来るのは、私たちが変形文法という文法の知識を持っているからなのです。

 しかしこの変形文法だけでは不十分だったため、後に、この変形文法も含んだ大きな文法のルールとして、生成文法という理論が提唱されました。(YO)

 

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1 コメント

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Unknown (桜香)
2013-06-29 11:15:36
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中学生でせうね
いい表情をしていますね^_^

カバンの背負い方が
ナイスです

先日のご記事を拝読し
バッグの持ち方につひて
あれこれ考へておりましたが

この背負い方を忘れていました(^.^)

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