故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

煙たい話

2024-03-06 06:12:13 | よもやま話

絵のタイトルは、「おかめ」です。
ヒロインのさなさんにもう少し考えて欲しいから、主人公の背中にもんもんを入れました。
次回作を書けない私に友人が言いました。
もんもんなんかしょわせるから。

友人のイギリス人が、愛する女性の入れ墨を背中に入れました。
なにかの行き違い(兄貴とできちゃった)で別れました。
しばらくぶりに来日した友人に尋ねました。
背中の彼女は元気かと。
友人は、一瞬目を剥き、穏やかな笑顔でした。


消したいな 入れ墨と恥 しょって粋

今日のタイトルは、「煙たい話」です。
親、先生、先輩、時にかみさんの話が煙たい。
私だって、真実は書けない。
殊に、法律に触れること、政治や宗教、地域や個人を特定することは避けています。

極めつけは、会社の上司です。
いうことを聞かないと、査定や人事で陽の目をみることがない。
A、Bと部長がいて、出世街道をひた走り社内のライバルです。
過去にも書きましたが、ビッグサイトで会社の代表として講演をすることになった。
聴衆は、150人。講演時間は1時間。
リハーサルをやること10回。
広報の人たちが4,5人来てタイムキーパーや所作をチェックする。
困りごとは、Aという部長が何かの提案をする。
B部長が、Aの提案に反対意見を出す。
講演のリハーサルが代理戦争の舞台になりました。
私は、悩み果てたのちに、くびを覚悟で、B部長にA部長の提案を受け入れると話に行きました。
B部長の言葉に腰を抜かしました。
「なんのこと?」とB部長は忘れていました。
反対ありきのB部長の思い付きのカウンターでした。

何故、煙たいか。
世間は、成功話が得意です。
寄ってたかって、民主主義的多数派攻撃です。
子供の進路に対し、親が主導権をとると碌なことがない。
子供が社会に出る頃は、AIが代わりにやって、職種さえ消えている。
何しろ、30年後には現在ある仕事の40%が消失している。
なのに、親が現在の成功者の追随を子供に強制する。

親も先輩も威厳を保つために、成功話しかしない。
親父から戦争の話を聞いたことがありませんでした。
相当、ひどいことをし、体験したから言えないのです。
会社だって、トップに上り詰めるのは成功者ばかりです。
会社に損失を与えたものは、左遷か退職です。
成功に異議を唱えるなんてできない。
首根っこを押さえつけられて、話を聞かされる。
多くの裸の王様を観ることになる。

いっぽう、世界で一番入りにくい居酒屋は、自由です。
犯罪まがいの話やモラル違反の話が横行します。
失敗談も、ウイットを効かせないと誰も耳を傾けない。
笑って飲んで、ハイおしまい。
忘れてしまえと憂さを晴らす。

少しやんちゃなお兄さんや、親が大嫌いなお姉さんがたむろする。
その口にお握りを放り込むおばさんがいる。
腹が減ってるから、悪さをする。
なんとか世間を渡り、おばさんに結婚報告をし頭を下げる。

本当にやばい話は、墓場まで持っていく。
沈黙こそ金です。
60歳にもなれば、
やらかしたことも笑い話。
そんな風に粋に生きたい、話したい。

敗戦後、人々は思った。
上の者は、自由に話せる場を作らなければならない。
下の者は、その場で自由に話さなければならない。
そのはずなんですが、のど元過ぎれば熱さも忘れるのです。

馬鹿野郎と森田健作風に叫びたいのをじっとこらえる。

2024年3月6日
コメント
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