故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

Knowledge broker(知的仲介者) と地域おこし

2018-12-31 09:52:55 | プロジェクトエンジニアー

「トンネル掘っちゃった」というタイトルの絵です。
エンジニアー達の挑戦に終わりはありません。
海ほたるで見たモニュメントです。


今日のタイトルは、「Knowledge broker(知的仲介者と地域おこし」です。
私は、知らないうちにそうなっていた。
己の能力に限界を感じたのは、若いころでした。
生きる道を見つけようと、一生懸命やっていうるちに自然とそうなった。

60歳を過ぎた、空調会社の再雇用社員が、「物忘れがひどくて」と嘆いておられました。
忘れるのは仕方がないことです。誰が知っているか覚えるだけにしたらいかがでしょう。
とプロジェクトマネージャーの私は、答えました。

そのような考え方は、Hub的思考であるとネット記事で読みました。
ネット記事の解説にあった、「社内にある「資産」と目の前の「問題」とを"つなげる"役割」と理解しました。
先輩はクラウド的感覚と言われました。
クラウドとは、「自分のパソコンや携帯電話ではなく、インターネット上に保存する使い方」です。

課長になりたくないと、一生係長を続けたかたがいらっしゃいました。
困ったときは、その方に相談しました。
20台以上並べた貫流ボイラーの末端の1台か2台が失火する。
液化LPGガスの中に含まれているオイルミストが原因でした。コンプレッサーの潤滑剤でした。
なかなか認めないLPG供給会社に、その人が社内の研究施設で分析した結果を示し、その会社は認めました。
係長は、ミスト除去装置(ミストセパレーター)も設計し、メーカーも紹介してくれました。
そこまでできる実力は、私にはありませんでした。

あるとき、熱解析を映像分析できる装置の売り込みにある会社が来ました。
20台以上のボイラー周りは、運転を始めると体温より高い環境になりました。
売り込みに来た会社に、無料で映像解析してもらいました。
ボイラー全台数の上部部分から熱が排出されているのが映像解析でわかりました。
大手飲料メーカーの工場全体(100mx100m)に熱をばらまいて、工場全体の温度上昇を引き起こしていました。
工場全体の空調解決に1億円という見積もりが出ました。
ボイラー部分(そもそもボイラーを工場内に設置が悪い)全体に大きな排気フードを設置しました。
0.1億円で、ボイラー周りは3-5℃下がり体温より低い環境になりました。
解析してくれた会社を、飲料メーカーに紹介しました。配管の漏れチェックに素晴らしい映像解析があると。
これも、優れたものと困ったことの接点を作った仕事でした。

濾過水槽(500トン貯水)を追加で作りました。大手ゼネコンの仕事でした。
既設の濾過水槽(400トン貯水)とのバランスを保つために、
大手の水処理会社が造った複数台の濾過槽のうち一基だけ、
交互に二つの濾過水槽に濾過水を供給し二つの濾過水槽(新旧)のバランスを管理していました。
かなめの濾過槽一基が故障しました。
飲料会社から相談を受け、二つの濾過水槽をつなぐ管を設置するよう提案しました。
大手ゼネコンは、工場を稼働しながら地下に掘った二つの濾過水槽の水面を
同じにする埋設接続管(連結管)は設置できないと拒否しました。

係長に相談しました。
良いものがある。特許を取得したばかりで、開発者はどこかに売込みたいと願っている。
埋設管(連結管)がだめなら、地上のサイフォン管を設置しようと提案しました。
特許取得の簡易なサイフォンブレークの提案もくっついていました。
サイフォン管中の溶存空気をCUPに入れて、
浮力で浮かせてひっくり返す単純な装置でした。
300φのサイフォン管の頂点にその装置を取り付けました。
開発者は、特別価格で提供してくれ、施工管理までしてくださいました。

プロジェクトマネージャーとして、
リストラになるまでエンジニアリング会社で働きました。
顧客である大手飲料会社のある工場から無理難題を突き付けられ、
いつも一千万円以下で解決しろと言われました。
あとでわかったことですが、工場決済の限度額が一千万円だったのです。
それも知らずに、大真面目にびっくりするような王道の提案をしました。
拒絶され、困っていろんな方に相談するようになりました。
あいつなら知ってるよと、紹介の連鎖となりました。

次から次に解決できました。私が偉いんじゃない。
一千万円の仕事を4つこなしました。
もう一つは、蒸気の無害化でした。
飲料のキャップを閉める前に液化炭酸ガス(あるいは窒素ガス)を
蒸気でガスにして封入します。中味水の腐れ防止のためです。
言っては何ですが、蒸気管のなかは錆びだらけです。
結論から、これも売り込みに来たフィルターメーカー(糸巻フィルターなど)の
技術を応用しました。
封入に使う蒸気管をフィルター(2基)に接続し、蒸気に含まれる錆などの
異物を取り除く装置でした。
完全無欠ではありませんが、無害化に近づくことができました。
大手飲料会社に売り込みができると、そのメーカーは破格の見積もりを出してくれました。
フィルターメーカーは、大手飲料会社の複数の工場で同様のものを受注できたそうです。

私は、自慢するためにこの稿を書いているのではありません。
困ったときには、いつも社内や社外のプロフェッショナルに相談しました。
なんか使えるんじゃないかとかアンテナを張り巡らし、
この人なら知っているかもと解決策を模索していました。
プロフェッショナル達は、すべての人が面白がってくれました。
ルーチンワークを脇にやり、面白い仕事に取り掛かってくれました。
見返りは、その人の紹介であり、別の仕事の発注でした。

話は変わりますが、カフェには複数の絵、写真や工芸品がなにげなく置かれています。
作者には、定期的に新しい、移ろう季節に合うものを展示替えするように依頼しています。
それが展示前の約束です。
そのコーナーは、一人の作家のゾーンとして提供しています。
興味を示す顧客には、作者を紹介しています。けっして売ることはしません。
B級品の果物をタダでいただくことがあります。
お試し加工品にして、提供者に一番にまた定期的に届け、
カフェに来られる方や地域の皆さんにはタダでプレゼントしています。
美味しいと言われるお客さんには、レシピーを伝えています。
原料が欲しい方には農家さんを紹介しています。
困ったことに、美味しいと思う方も、もう一つ欲しいと言えません。
よって、少額の売り物にしようと考えています。
瓶代もかかることだし、と思っています。

地域には、プロフェッショナル(セミも含めて)がいっぱいいらっしゃいます。
仕事で付き合っていまだに友達付き合いしている友人が都会にいっぱいいます。
地域で手に入らぬものがあると、都会の友人に調達してもらっています。
紹介した後は、当人同士でやり取りしてもらいます。
私は、困ったことを面白がって解決しているだけです。

あるとき、大手ゼネコンの社長から受注したい案件がある。
初めての冷凍・冷蔵庫案件で、社内に知見がないと言われました。
依頼があった翌日に、「冷凍冷蔵庫建設の仕事」のコンセプト資料を送りました。
急いでおられると聞いたし、ブログも書きたいしということでブログ上に公開しました。
今でも、エンジニアーがよく読まれている記事です。
その後、提案している図面が届き、
数日のうちに図面に是正を朱書きし、コメントをくっつけて返しました。
受注できたかどうか知りません。
どちらも責任者(社長は建築の責任者、私はプラントの責任者)として
一緒にやった仕事が面白くて、今でも互いに困ったときのアドバイザーとして、
友達付き合いしてくださいます。

地域おこしは、減少する人口や空き家の増加を解決するのが、仕事とは限りません。
「面白い」を紹介し、「面白い」をやってみたい人を一人でも多く発見することです。
そして「面白い」を地道に追及することです。
その延長にもしかしたら、日本全体が抱える難題を解決する糸口が
見つかるかもしれません。

病気なり 世界が開け 頼もしい

2018年12月31日

<<編集後記>>
読者の皆様、今年一年飽きもせずお付き合いくださり、ありがとうございました。
来年からも、自らの内面を抉り出し、ちょっとだけお役に立てればと願っています。
良いお年をおむかえください。
(筆者)

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幸せをつかむキーワード「頼りになる(Part2)」

2018-12-30 04:03:56 | よもやま話

タイトルは、「あなた色に染まる」です。
女は度胸、男は愛嬌なんてたわごとを言ってはおられない。
そう言いたくなる潔さです。


冬になると、暮らす場所は限られてきます。
リビングとキッチンだけの生活になりがちです。
11月までは、電気カーペットと石油ストーブで過ごせた。
12月になると、ファンヒーターも加勢した。

リビングであれもこれもするようになると、11畳に1灯だけでは暗すぎると気にかかり始めた。
いつものように、「あったらいいな」の妻のつぶやきに応えて照明を加えることにした。
電源用の配線をどうしようかと悩んだ。
天井内配線は素人にはできないし大掛かりになる。
天井下あらわし配線でも仕方がないか、とあきらめ気味にホームセンターに行った。
照明増設のための分岐器具がありました。
照明電源用(ひっかけタイプ)にコンセントが追加されていました。
これなら、2mくらいのあらわし配線で工事が可能です。
1つの電源で、2つの照明ということで、既設照明も追加照明もLED灯としました。
既設1灯の電力量より、2灯合計の電力量が少なくなりました。

妻が歓喜の声をあげました。

今日のタイトルは、幸せをつかむキーワード「頼りになる(Part2)」です。
自画自賛の前書きから始めたのは、このタイトルの為だったのかと思われるでしょう。
夫婦生活は、「こうだったらいいな」の連続です。
自転車を買い、車を買い、そして家までを買う。
家の中だって負けてはいません。
家電製品があふれています。
単なる物資の供給が一段落したころ、旅行がしたい、これまでできなかった趣味を始めたい。
求められるのは、常にお金です。
おとうちゃんが一生懸命になるゆえんです。

はてさて、子どもも巣立ち二人だけの生活に戻ったころ、会話のネタに困ってしまう。
もはやお金ではない。なんか面白いこと言ってよ。
そんなもの転がっているものじゃない。
この辺りでは、週末は必ず飲み会をする。
子育てから解放された同年代が集まって過ごす。
夫婦でゴルフをする。グループで旅行をする。
ここまでは、企画&提案に腕を振るい、男も頼りにされる。

足腰が思うように動かなくなると、茶念仏と言ってどこかに集まってお茶を飲む。
男は不要の世界です。
でもいた方がよい。金がかからない、気心のしれた長年の同士です。
いたわる思いやりが求められます。

妻はいつだって、頼りになる父ちゃんが好きです。
はじめに相談するのは、決まって連れ合いです。
あなた無しでは、始まらない。

年代と共に変化するニーズです。
心のひだに去来する怪しげな浮気心まではわからない。
私をつかまえてと、心のなかの叫びまでは気づかない。
頼りにならんな。
ええ、そこまで求められるのと驚くなかれ。
なにもかも、そこが起点です。
あんたが求めたから、応じたのよと遡ってしまう。

貧しくてもよい、何がなくてもよい。
尽くしてくれる、支えてくれるあんたが好きよ。
本当にシンプルです。
シンプル故に忘れてしまい、数々の黄信号を見逃してしまう。
「頼りになる」とは、困ったときの温かい一言だったり、差し伸べる手だったのです。
他には、なんにもない。
いかがでしょう。

止まり木に つかまりたいと 空を切る

2018年12月30日



2015年10月4日投稿記事「頼りになる」では、どう書いているでしょう。

私の「頼り」とは、自分の財力で何かをするのではなく、
価値を生み出す「頼り」として書きます。

誰かが困っている。行き詰まっている。
価値を生み出す活動が出来ないで悩んでいる。
一緒に落ち込んでいたのでは、頼りにはなりません。
解決策を見つけ、気持ちの持ち直しをしなければなりません。

財力は、最短、最善の解決策にはならないのです。
倒産しかけた銀行に湯水のごとく税金を投入しました。
どれだけの銀行が再生出来たのでしょう。
その税金は、すべて返ってきてはいません。

私は、困った時に助けてくれた友人がたくさんいます。
すべて返し切れてはいません。
最後の最後まで、諦めないで生きてきました。
投げ出せなかったのです。
(記事より抜粋)
「頼り」とは、財力が伴う物質的な頼りでした。
物が足りても空虚な時間が来てしまう。
財力が生かしきれてないというか、ニーズの変化に気づいていない。
あるときまでは、物でした。
物が不要になるころの頼りとは、会話であり思いやりでした。
ただ、鮮明になっただけかもしれません。
志は、いつも前向きだったのです。
頼りとは、器の大きさだったり思慮深いことかもしれません。
少なくとも、抱え込むだけのけちな生き方からは生まれてきません。
頼っているよと緩やかにお願いすることであり、任せておけよと頑張ることかもしれません。
ニーズの先取りができれば、「頼りになる」と貢献度がより鮮明になったことでしょう。
無い袖は振れぬものですが、一緒に楽しむことはできるはずです。
汗を流して腹がすいてくれば、おにぎり一個がごちそうになる。
私のために、おなかを空かせてくれるあなたが好きです。
頼りにならなくても、「頼りになる」と前向きに思ってくれるはずです。
(筆者)

約20日間かけて、幸せになるキーワードを(Part2)として思い返してみました。
どの言葉もコミュニケーションを円滑にするキーワードです。
思い方一つで、どうにも変わる人生です。
こんな温かい言葉に接することができて幸せでした。
読んでくれてありがとうございました。

親友(2018年12月11日投稿)
尽くす
家族を尊重
励ます
特別扱い
良い影響
笑わせる
最優先
理解
欠点を補う
認める
信頼関係
コミュニケーション
謙虚
頼りになる(2018年12月30日投稿)

<<幸せになるキーワード編集後記>>
こんな理想郷に誘(いざな)うことは、生涯できぬ私です。
忘れぬよう、これからも定期的に再考することにします。
(2019年1月5日 追記 by 筆者)
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幸せをつかむキーワード「謙虚(Part2)」

2018-12-29 09:08:30 | よもやま話

「帰ろかな」というタイトルの絵です。
信号もない、何にもない。こんな島は嫌だとこの桟橋から旅立ちました。
しかし、憧れた都会でも何にもなかった。
「帰ろかな」と思うこともあった。
あなたと会ってから、輝き始めた故郷となった。
かように、人は現金で身勝手です。


ひたすら書いています。
言葉をみて、頭に浮かぶ話を綴っています。
何を伝えるかより、何が伝わるかと挑戦しています。

あきらめたように話す女の元気のなさに、胸を打たれることがあります。
私がそうしたんだろうかと、想いを巡らせてしまう。
私に因があれば、もっと攻撃的になるはずです。
女はやるせないように、矛先もないままため息をついています。

今日のテーマは、幸せをつかむキーワード「謙虚(Part2)」です。
絶好調な時、世界は自分のために回っていると感じます。
反対な時もあり、ありんこさえ知らぬふりをし、私は枯葉のようにしおれてしまいます。
より強い孤独を感じるのは、愛されている時であり、ものごとがうまくいっているときです。
これ以上はない。
それでも、女は鏡に向かいいつもの自分を取り戻そうと、薄化粧を始めました。
私は、爪の間に馬油を摺りこみます。油っ気がなくなった自分に潤いを与えるために。
日常に戻るための準備です。
女が話しかけ、一日が始まる。

どうにもならぬ毎日です。
孤独なふりをする暇もない。
動き始めて、自分を取り戻す。
大変な一日が、今日も始まった。
私は、ちゃんとできるだろうかと半信半疑です。
薄化粧が微笑み、力が湧いてくる。

昨日は乗り越えても、今日もできるかわからない。
きっとできると、楽天的になる。
さらばと言える日まで続く毎日です。

謙虚を探り当てようと、言葉を並べています。
コップに半分の水を見て、半分しかないと半分もある。
その繰り返しです。
半分しかないと驕らず、半分もあると謙虚になれない弱い自分を知っている。

きっかけがない、謙虚な気持ちです。
かかるしかないと知っています。
身体は正直で、こうしてぐだぐだ言っている時さえも、空腹だと脳を突き上げてきます。
仕方がないと、空腹をなだめるように動き始めます。
あちこちのギシギシをほぐすことから始めます。
昨日と同じように動けるために手を回します。

やっと、気持ちが謙虚になってきました。
できるかな、できるとも。
さて、こうしたいと言えるようになりました。
それでも、外は雪。
少し萎えてきた気持ちを奮い立たせ窓を開け、
張り詰めるような寒気を楽しめる自分がそこにいます。

ちぢこまる 草木に花に あらためて

2018年12月29日

2015年10月3日の投稿記事「謙虚」では、次のように書いています。

不安です。転職ごとに楽な道はないものかと探します。
結局、大変な道を選ぶことになります。
誰にもできない大変なことだから、求められるのです。
そこは、競争率は低いといえるでしょう。
だって、誰もやりたがらないのですから。

来週から面接です。うまくやれるかこの歳になっても不安です。

私は、謙虚になれることで、
パワハラ、セクハラ、モラハラ、虐待が無くなると信じています。
謙虚になれれば、自然と相手を尊重できるからです。

よく見れば ハエが手をする 足をする

(記事より抜粋)
近くに住むおじさんが、商売人が手を揉むのには意味があると教えてくれました。
お客さんの無理難題を、にこにこしながら揉み殺しているのだと。
2015年10月3日の記事の俳句。

よく見れば ハエが手をする 足をする

ハエさんは、手だけでは足りず足まで摺っている。
(筆者)
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幸せをつかむキーワード「コミュニケーション(Part2)」

2018-12-28 05:31:07 | よもやま話

けっして、取って食ったりしないからと、愛の椅子(タイトル)を勧められました。
恐る恐る座ったところ、尻は形通り納まるし、なんとなく温かい。
背もたれに、背筋を支えてもらいながら眠るがごとく、とりとめもなく話してしまいました。
その後に起こったことに、後悔はありません。


よくもまあ、飽きもせずに書くことよ。
それにしても、根気よく読んでくれる。

どこを読んでも面白い、完全無欠の文章を書きたいと続けています。
地域の友人に盆栽のカレンダーをいただき、ドイツの友人にAirmailで送りました。
英語の手紙をつけて。
格好良いことなんて書けない、中学英語で挑戦です。
問題は、日本語力です。日本語で何を考え、どれだけ美しい言葉を思いつくかです。

今日のタイトルは、幸せをつかむキーワード「コミュニケーション(Part2)」です。
いろんな場面で、様々な人がコミュニケーション力を取り上げています。
私のコミュニケーションの関心事は二つ。
発信と言葉の力です。

はじめに発信について書きます。
地方に住むと、常に二番煎じの情報ばかりを受け取るような気持ちになることがあります。
他地域にいて、故郷(広島)を思うことはできないかと考えました。
「故郷に恩返し」とブログタイトルを決めました。
いやいやそうじゃない、「故郷へ恩返し」とタイトルを変えました。
「故郷に」から、「故郷へ」の心境の変化は、なんでしょう。
故郷を広島に限定するのを、お世話になった地球に変えたからです。
広島にいなくても、故郷へ恩返しは出来る方法はないかと考えました。
故郷の小説を書き、それが読まれて故郷が注目される。
太宰の「津軽」のようなものです。
これは、故郷の賛美であり、恩返しです。

故郷は、お世話になった人であり、心の風景です。
ブログを書き続けるのは、故郷へ恩返しの気持ちがあるからです。
そして、二番煎じではない発信元になりたいからです。

次に、言葉の力です。
外国へ出かけるようになって40年近く経ちました。
英語力をつけたいと、英会話学校に通いました。
話すのは、何を考え何を伝えたいかでした。
英語で考え、英語で伝える練習です。
2週間も英語だけしか通じないビジネス社会にいると、英語で考えられるようになります。
しかし、哲学や文化を伝えるときには、どうしても日本語で考えます。

そのものずばりの英語を思いつくことはありません。
したがって、心象風景の描写であったり、ユーモアを混じえた言葉の文化を伝えることになります。
言葉を伝えるのは、考えがあってそれに近い言葉を探す。
そんな作業です。
文末に、俳句を書くのも訓練の一つです。
端的な言葉で、心情を吐露するような練習です。

コミュニケーションとは、人間関係そのものです。
聞いて話して、意志や考えを通じ合える。
だから、自由会議の冒頭に偉い人が話してはならない。
それが結論であり、すべての意見を封じ込めてしまうからです。
話4分、聞く6分が営業の鉄則です。
相手の情報を聞き出すのが役目だからです。
それは、夫婦の間でも孫と話すときも一緒です。
聞くのが基本です。
聞くためには、相手への思いやりがあって関心を持つことです。
コミュニケーション力の半分は達成です。
あとは、何が言いたいのか聞くことです。
そして、話している人さえも気づかない言外の言葉を探すことです。
話す人の想いです。
そこまでいけば、80%は達成です。
あとの20%は楽しむことです。
楽しくなければ、話は弾まない。
よって、意志の疎通もできない。

決めつけるように書いてしまいました。
コミュニケーションでした。

幼子の 話にそうね 眼輝く

2018年12月28日

2015年10月2日投稿記事「コミュニケーション」では、どのように書いているでしょう。
発するうちはまだ救われます。
どうせ解ってくれないだろうなと、言葉を飲み込む瞬間から危うくなるのです。
双方がそれをするようになると、加速されるようにコミュニケーションは不成立となります。
後ろめたさが、言葉を飲み込ませるのか、恥だと思うからそうなるのか。
多くは、「わかってくれないだろうな」です。
(中略)
コミュニケーションの達人は、相手の話をよく聞きます。
相手に関心があれば、良く伝わります。
先輩は、「奥さんに興味がある」と言い放たれました。趣味はなんですかの問に対して。
長年連れ添った夫婦ですが、元を正せば赤の他人です。
半分も伝わらなくて当然です。
聞こうとすることです。面白いと思うことです。相手の身になることです。

相手には、理解できない感情も、
話しているうちに、話している本人が解決することがあるのです。
あなたは、聞くことで大いに役に立っているのです。
(記事より抜粋)
我田引水という言葉があります。
コミュニケーションの場で、自分に都合のよいように聞くことです。
そして、相手の言葉の端々をとらえ、自分の考えを押し付ける。
残念です。
相手の気持ちが晴れて、話してよかったとコミュニケーションは成立します。
3年前の考え方も今も、変わりはなかった。
良かったとも思うし、成長は?とも思う。
(筆者)
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幸せをつかむキーワード「信頼関係(Part2)」

2018-12-27 16:52:33 | よもやま話

4人もつくりおってと、叱られました。
かみさんもいつしかゴッドママになりました。
この子たちを育てられると信じてくれたから
産んでくれました。



何かを得れば、何かを失う。
世の常です。
若い時は、得て失う速度が速いと感じた。
余りの速さについていけないため、精神的なアンバランスが起きた。
今は、何かを得るのにとても時間がかかる。
その分、納得する時間がある。

若い時には、因果関係に対する認識が甘かった。
経験が浅く、類推できなかった。
それしかなかったと開き直った。
経験ではない、根本的な考え違いがあったのです。
無理をして、急ぐことはありませんでした。

今日のテーマは、幸せをつかむキーワード「信頼関係(Part2)」です。
今日のタイトルの「信頼」さえ、一筋縄ではいかないのに、「関係」がくっついている。
一つずつ、ほぐすように考えます。

この人ならわかってもらえると、心の内を話します。
信頼しているから話すのです。
今は、漏れてもよいと覚悟しています。
秘密の話などない。考えている限り、どこかで誰かに話している。
信頼とは、居心地のよいことを言うのではないか。
欠点も強みもみんな知られているから、隠す必要もない。

しかし、信頼関係となると、ぎくしゃくし始める。
関係を維持するために、互いに信頼する。
守秘義務、決め事や約束が生じてくる。

関係は、日々変化すると考える。
人の気持ちも考え方も変化する。
今に対処するために、過去に留まっていることもできない。
時には、逸脱(関係が壊れる)せざるを得ないときがある。
それもこれも許せるのが、信頼関係ではないだろうか。

無条件の間柄が、信頼関係です。
けっして、どちらかが得するようなものであってはならない。
何も求めないし、縛られない。
互いに場を作り、そこで自由にものをいう。
楽しいだろうな。

追いつめて 逃げ道こさえ 頭かく

2018年12月27日

2015年9月30日の投稿記事「信頼関係」では、

信頼関係は、毎日の真剣に向き合う努力でしか築けないのです。
判じ物のような信頼関係は何処にもないのです。
大家族で育った奥様は、二人分の分量が掴めないでいるのです。
美味しいものを食べさせてあげたいと、愛情が溢れているのです。
結婚当初は、旦那さまは義理でも少し丸くならなければなりません。

迷い道に陥ることは、どんな関係でもあります。
二人で話し合って決めることです。
想像した未来と違っても、現実と向き合うことです。
いくらでも是正できます。
そこは、二人とも想像できなかったパラダイスかもしれません。
何しろ向き合うことです。
手に手をとることです。
疲れていても、そのまま眠ってしまっても、手の温かみに奥様は満足するのです。

そうです。
二人の眼に映っているのは、かつてのそして今の素敵な相手です。
(記事より抜粋)

3年間のうちに、ずれはなかった。
わかりやすいのは、3年前の記事です。
今回は、言葉に惑わされたようにも思います。
話し合いの場をこさえ、自由に話したいものです。
場を作ることこそ、信頼関係ではないでしょうか。
(筆者)
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