故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

自己嫌悪から抜ける方法

2023-11-30 11:45:09 | よもやま話

短編小説「さなさん」で、
女の恋が煮詰まるのをどうにかしたいと、
男の身体に刺青を入れました。
それでも進むなら、好きにしてくれという想いでした。


父待ちて 連れの女を 母と呼べ
(こころ旅:大人の恋がわからぬままに)   

生きてる限り叶わぬのが、「自己嫌悪から抜ける方法」(今日のタイトル)です。
黒々どろどろの生きざまを続けて、運よく塀の向こうに行かなかっただけです。
自分の暗部を知っているのは、誰あらぬ自分です。
若い時なら、自己嫌悪に陥ること必定です。
歳をとって、「若い時にやらかしたこと」を笑い話にします。

何をやっても不足と気づくようになって、自分を許せるようになります。
認知症患者同士の話は、盛り上がります。
交わらない話でうなづきあいます。
誰も疎んじるけど、よく聞いてくれます。

ゴルフをやっていて、ミスショットの原因がわかるうちは楽しい。
スコアばかり気にしていると、落ち込みます。
あんたのアドバイスは聞きたくない。
次はうまくやろうねと、友人と話します。
一つナイスショットが出れば、二つ目も期待できます。

生きるために毎日何かをやる。
昨日とは違う。
明日できるとも限らない。
こんなことでよいんじゃない。
汗をかいたときは塩気が欲しいなど、食べる人だって毎日体調が変化しています。

ブログを書いていると、妻が「鰯が乾いた」と話しかけてくる。
「まだみたいだ」と生乾きの鰯を触りながら、
さらに干すか、焙ってみようと話が進みます。
ブログを書くのは、またいつかと諦めます。

「自己嫌悪から抜ける方法」は、留まらぬことです。
堂々巡りのスパイラルから抜け出ることができません。
寝床で後悔するなら、起きだして少し早いけどルーチンワークに取り掛かる。
「自己嫌悪ちゃん、後でね」と次のやりたいことを始めます。
あれ、さっきまでの自分はどうしたの。
自己嫌悪に集中できなくなっています。
これでよい。

2023年11月30日
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はねまかしの代償

2023-11-29 06:28:07 | よもやま話

絵のタイトルは、「宴も半ば」です。
何合目かなんて考えない。
頂上の先にも天がある。
ああ、しんど。


ねえあんた なあお前とは 行かぬ夜を

今日のタイトルは、「はねまかしの代償」です。

「はねまかし」とは、
2021年4月1日投稿記事「広島弁はねまかし」で、説明しています。
「一切かかわらず知らん顔ということです。」

男性陣にとっては、耳が痛い。
子育て、近所の付き合い、果ては私の友人への届け物、そして賄い。
妻を通じて、家族と話をする。
私は偉人で、子供は聖人でした。
おかあさんの大ウソつき。
そうでもしなければ、収まらなかったのでしょう。

お金を降ろしたいが、通帳はどこ、ハンコはどこ。
命をつなぐこともできず、追うことになる。
雀たちからよく聞く話です。

考え事をしていると、
「今日は何をするの」と聞いてくる。
「あんたはどうしたいの」と逆に質問する。
聞かなきゃよかった。
話さなきゃよかった。
共に不機嫌です。
鍋窯投げ合う元気もない。
罵り合いもない。
仲直りの布団もない。
ピンピンコロリもままならぬ。

「はねまかしの代償」などできぬと、銀行破産のように開き直ることにしました。
自分たちも精一杯の世間と子供の助けも借りぬ。
50の手習いから始めることにしました。
案外できるじゃないと、敵も巧妙です。
隠し味までやっちゃ悪いと、こちらも神妙です。
負の連鎖(見えない未来)を断ち切る騙しあいです。
寒かろうと、まねまかした布団をかけあう仲がもどるとよいですね。

2023年11月29日
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どんでん返し

2023-11-28 04:09:14 | よもやま話

絵のタイトルは、「一日の終わり祝う」です。
あれこれ考え、もんもんと眠れませんでした。
朝焼けです。
先輩に電話をする。
よく眠れないんだと、寝惚け声です。
大丈夫だなと電話を切る。


今日のタイトルは、「どんでん返し」です。
ちゃぶ台をひっくり返しても、何にも起こらなかった。
周りの人が、扱いにくい人と警戒するだけでした。
宝くじに当たって、家のローンを払って、子供たちに幾分か分配し、後は残す。
こんな夢をみました。
3高の彼氏を射止めても、何か違う。
すべて、今の生活の延長線に幸せがあると信じる夢物語でした。

決して起こらない夢ではない。
現実的な「どんでん返し」を検証します。

「気づく」ことです。
自分は何者か知ることです。
自分探しの先に、「どんでん返し」は待っていました。
何度でも、「どんでん返し」ができることを知りました。

子供が増えるごとに、転職をして給料を上げる。
自分の時間給をあげるために、人を使う。
人を使い続けるために、コスパと仕事効率を上げる。
片時も休まずシミュレーションをし、本を読みアイデアを練り上げる。
金を持つと、金に使われるようになりました。

家族のために稼いだ金のせいで、家族を引き離すことになりました。
高いがゆえに人より早く家が買え、単身赴任で暮らしても十分な金がある。
寂しい時に、家族以外の人に相談できる。
年収の高い人は離婚率が高い。
年収の低い人は、鍋窯投げ合い、罵りあいながらも夜は同じ布団で寝る。
都会のエリートサラリーマンは年収1000万円です。
田舎は家族総出で、年収1000万円です。

コスパゼロのカフェをやり、
黒字を目指し、6次化(野菜を作り、料理をし、客に出す)を試す。
インターネットで集まった客のピークカットをするために口コミに挑戦する。
一組だけの予約客に、酒は持ち込み、冷蔵庫の在庫でお任せ料理を作る。

景色が見えないと、耕作放棄地の雑木を伐り草を刈る。
地域おこしは、巻き込むではなく分けるだと気づく。
田舎の余り物(耕作放棄地に眠る果物、猪肉と捨てる雑魚)を都会の捌ける友人に送る。
最初は迷惑顔で驚く友人も、多すぎる果物を家族と手分けして捌く。
おかげで夫婦円満の機会ができたと、田舎に酒を送る。
届いた酒を耕作放棄地の持ち主と酌み交わす。

気持ちが変わる。
借金しない程度、金があればよい。
夜明けとともに服を替え畑に出て汗をかく。
病院にたまには来いと医師に叱られる。
使う人も頼る人もいないから、自ら掃除をし洗濯をする。
未経験の料理だって、食べてくれる。

生まれたから生きると気づくまで、時間がかかりました。
長生きするわよと娘に背中を押される。
次の「どんでん返し」が待ち遠しい。
私は、どうするだろう。

2023年11月28日
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霜が降りる前に

2023-11-27 06:58:22 | よもやま話

絵のタイトルは、「洗い清めて」です。
国分寺跡近くのはけの道脇に流れている湧水です。


今日のタイトルは、「霜が降りる前に」です。
この辺りでは問題ないのですが、万全を期して冬タイヤに交換しました。
車屋さんから来年のカレンダーをいただきました。
果実(レモン、ゆず)を収穫して、納屋に保管します。
蜜柑の根の周りに、落ち葉を敷きます。
唐辛子も最後の収穫です。

霜とは関係ありませんが、キャベツと白菜に鳥対策の網をかけます。
葉が青いうちは成長するからと、成長が遅い里芋とじゃが芋はもう少し待ちます。
トロ芋もまだですが、掘ってもよいでしょう。

猪に掘り返される前に、葛のつるを切り落とし葛根の場所を隠します。
山の畑の土が流れない程度に、雑木の根を残し小さくします。
耕作放棄地の雌竹も切り倒さなければなりません。
これからも刈り続け、根をおこすまで4年はかかります。
早生蜜柑の収穫は遅いくらいです。

干し過ぎて固くなった干し柿を刻んで、クッキーかパンに練り込みます。
今年獲れた青い稲わらを正月飾りを作る人に届けます。
蜜柑、蠣、猪肉を送ります。
孫にクリスマスプレゼントを選び、お年玉と合わせて送ります。
今年は、障子の張替えもしましょう。
窓ガラスも拭いたら、もう餅つきです。
忙しく年の瀬を越えると、迎える正月は密やかです。

2023年11月27日
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新しきスタート

2023-11-26 12:35:37 | よもやま話

絵のタイトルは、「今晩のおかず何にしようか」です。
二人だけの夕食の献立を考える。
そんなことが、始まりかな。


ススキ原 嫁ごの笑顔 荷を下ろす

朝4時に出て、島の家に着いたのは日付が変わるころでした。
横浜で、娘の結婚相手のご両親に会うことができました。
息子の結婚相手のご両親に続き、一挙に親戚が増えました。
終活や断捨離のプレッシャーから開放された気分です。
今日のタイトルは、「新しきスタート」です。

結婚した子供たちも、新たなスタートを切ります。
ほっとした私たちも再スタートを切る気分です。
力が抜けて、心地よい。
なんのためらいもなく、廊下に差し込む陽ざしを楽しめる。

今日は、休むつもりです。
若い人の頑張りを見させてもらう観客の気分です。
日々を大事にし、観客になれるよう準備をしましょう。
妻は、さっそく自分の家財道具を片づけ始めたようです。
私も、放置していた家族写真の整理をすることにします。

肩の荷が下りると言うんでしょう。
下り坂を降りるのではなく、私たちだけの未踏峰の頂を見つけ登る。
そんな気分です。

2023年11月26日
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