故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

嫌なこと、楽しいこと

2019-06-30 12:00:47 | よもやま話

昭和記念公園の水路で、見知らぬ鳥に出会いました。
タイトルは、「あんた誰、私ね」です。
私は何者か、説明に一瞬窮しました。


自分は、何者なのか今更ながら考えてみました。
会社に勤めている頃、「こうでなければならない」を何となく感じていました。

まずは、上司から言われることを忠実にこなさなければならない。
遅刻はしない。昼寝はしない。無駄をなくし、効率的に仕事をこなす。
それなりの仕事をし、会社に金を生み、おこぼれのような給料をいただける。
家庭でも友人関係でも融和し、優しくなければならない。
なにしろ、人に迷惑をかけないことは、最低限のことでした。

そうなのか。
上司が決めたことの尻ぬぐいをやっている。いつしか、自分が進めて失敗したことになっている。
二人の優秀な上司の意見が異なった。どちらの人の指示を仰いだらよいのか迷った。
あとで分かったことだが、出世を争う二人は常に意見が異なった。
悩んだ末、恐る恐る自分の考えを一方の上司に伝えたら、その上司は何のことだったか忘れていた。

今日のタイトルは、「嫌なこと、楽しいこと」です。
若いころ、見えない枠(規範)に大いに苦しんだ。
学べば学ぶほど、苦しんだ。
自分ができないことに気づき、他人はいとも簡単にやれるように見えた。
会社でも、苦手で嫌いな上司のすりガラス越しに見える姿や、咳払いに怯えた。

嫌なことばかりに眼が行った。
できないことばかりを数え、劣等感にさいなまれた。

40歳を過ぎたころ、これしかできないとあきらめプロジェクトエンジニアーを極めることにした。
自分ではできないから、人に学ぶことができるようになった。
できないことが恥ずかしくなくなった。
自分が知っていることをつなげると、新しいものが生まれることに気づいた。
上司は、指示を仰ぐ人ではなく、サポートしてもらう人に変わった。
未知の世界に踏み込むごとに、多くの失敗を重ねるようになった。
人のせいにはしなくなった。自分が足りぬと思えるようになった。
アドバイスや学んで解決する時より、失敗をカバーするのに時間がかかった。
しかし、同じ轍は踏まなくなった。身に染みて分かったのであろう。

他人の基準で評価することは、嫌なことばかりであった。
できぬ要因が分からないばかりか、他人の基準が常に変化した。
自分が考え動いたことは、楽しいことが多かった。
失敗したのはなぜか気づいており、次はこうしようと工夫が生まれた。
つまり、ストーリーのあるシミュレーションができるようになった。

個性は、楽しいこと。
自分の眼を通して、人が見られるようになった。
人の眼を通して自分を見ていた頃より、ずっと楽しくなった。
他人の個性も、そうなんだと思えるようになった。
誰しも違って当たり前と思えるようになった。
むしろ、人の素敵なところを探すのが上手になっていった。
ここが素晴らしいねと似顔絵で表現すると、
こんな風に描いてもらったことがないと、喜んでくれた。

「嫌なこと、楽しいこと」でした。

浮気者 学ぶ過程と ひとり者 

2019年6月30日
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ある日、犯罪者

2019-06-29 06:27:51 | よもやま話

昭和記念公園で見た「さるすべり」です。
ごちゃごちゃと、描きたいことが表現できなかった。
そして、こうしてみた。

すっきりした。自分が何者なのか見た気になった。
「さるすべり(モジュール)」です。


胸糞が悪くなって、目が覚めた。
今日のタイトルは、「ある日、犯罪者」です。
犯罪者に仕立て上げられた夢を見た。
昨日まで友達だった人が、知らぬ顔をする。
私達には、ひょんなことから犯罪者にされることがあるかもしれない。
あってはならないことだけど、無いとは言えない。

疑わしきは、被告へ有利に運ぶ。
それが、最高裁によって覆された。
楽になるから自白しろと、悪魔のささやきがある。
追求する刑事も人の子である。
早く(でっちあげても)解決して楽になりたい。
うその自白をしたものも、自白を強要したものも、つきものが落ちたように静寂になる。
冗談じゃないと、潔白を唱えるも周りは犯罪を仕立て上げる。

バブルがはじける前、誰がババを引くのか予想だにしなかった。
オームがサリン事件を起こしたとき、誰しも身の危険を感じた。
身の危険は、いつ起こっても不思議ではないと覚悟した。

待てよ。
何故、自分がそんな目に合わなければならないのか考えてみたらよい。
誰しもそう思うだろう。
冤罪は、他人事では済まされない。目をつむるわけにはいかない。
今回は、あの人だったけど、次は自分かもしれない。
顔の見えぬ無責任な中傷で、傷つくかもしれないのです。
やってられない。

都度、戦うべきである。
爪に灯を点すことになったって、やらねばならぬ。
一生に何度もあることじゃない。
ならぬものは、ならぬ。
皆が、会津っぽにならなければならぬ。
肥後もっこすや土佐っぽにならなければならぬ。
塊となった声を無視はできない。

世界中に、過去にも現在にもある。
これからだってあるだろう。
力の強いやつが、常に勝つとは決まっていないのです。
半世紀後、強かったものもお爺さんです。
取るに足りない若者が社長になる世の中です。

今を大切に生きていく。
まとめて何かをするのをやめることにした。
できることをし、考えられることを文章にする。
冗談じゃない。と唱えながら。

盗ったよね いつか誰かに 言うかもね

2019年6月29日 

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真剣

2019-06-28 13:27:21 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、「あなた色に染まる」です。
恋は、いつでも初舞台。


今日のタイトルは、「真剣」です。
大学で、剣道部にいたころ真剣でわらを切ったことがありました。
刀を足に落とすなよと注意されて振り下ろしました。
水で湿らせたわら束は見事に真っ二つでした。

真剣勝負になると予想し、客先に出向いた。
エンジニアリング部長も同行していただいた。
客先の社長とは、すでに合意済みの金額(十数億円)でした。
専務が出てきて、再交渉になりました。
話が違うと、先輩は帰ろうとプロジェクトマネージャーの私を促しました。
100万円の攻防が続きました。お互いにらみ合ったまま一歩も譲りません。
エンジニアリング部長は、目をみはるばかりで怖がってさえいました。
過去にも、仕事は欲しいが理不尽な要求には応えませんでした。
交渉の席を蹴って帰ったことも何度かありました。
相手が折れてくるのを知っていました。
この時ばかりは、専務に付き合い顔を立てました。

逆に、業者と私の間で決定した金額を、調達係がもう50万円協力してと、
契約書が業者に渡る瞬間に、するりとその調達係は、にっこりしながら引き戻しました。
酷いことをするもんだと、プロジェクトマネージャーの私は黙っていました。
20社で一千万円ですから馬鹿にならない金額です。

切るか切られるか、繰り返し考えたシミュレーションも役に立たないくらい切羽詰まった。
プロジェクトを遂行していると常に付き纏う真剣勝負でした。
仲間にも教えない隠し玉を常に用意していました。
一番効果的な場面で使う。
折れたときは、その場で替わりの条件(もう一つの隠し玉)を引き出しました。

親子でさえ、真剣勝負です。
いい加減なことでは済まさない。
大喧嘩に至ることだってありました。
仕方がないのです。
ぎりぎりまで頑張らないと、子からも軽んじられます。

ワイルドライフで観たヒヒの世界でのこと。
強さか優しさか、どちらが群れの中で生きていくうえで有効か検証していました。
優しさゆえに、群れのなかで年をとっても生きていけました。
優しく接した子供のヒヒが、いずれ強くなり群れのリーダーになっていきました。
その繰り返しで、群れの中で生きていく。
勉強になりました。ヒヒだって恩義は忘れないのです。

優しくすることが、どれだけ骨が折れることか。
優しさも真剣勝負でした。あるときは身を挺して強いヒヒから若いものをかばう。
なかなかできないことなのです。
強いヒヒだって、身を捨てた真剣勝負になると無傷ではいられない。

何が真剣勝負なのか、誰もが知っていることです。
勝負をせずに、ひるんだら、それから後は勝負をすることも叶いません。

力抜き だから飛べると 名キーパー

2019年6月28日
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Knowledge broker(知的仲介者、Part3)

2019-06-27 10:21:47 | プロジェクトエンジニアー

ロケットのような冬瓜になりました。
冬瓜は、淡白な味です。
それに薄味をつけると絶品になります。
味付けは、おふくろであり料理人です。
素材を生かすも殺すも味付けです。


キャベツを届けたその足で、「鼻の穴」の女性を訪ねた。
私は気になっていたのです。
今日のタイトルは、「Knowledge broker(知的仲介者、Part3)」です。
その方の地域には、農業に興味がある人の体験型農業施設がありました。
都会から週末だけ来て、自然の中での農業体験を満喫します。
地域が望むのは、その先にある「移住希望」です。
農業をサポートし、施設を管理する地元の方が働いています。
その方は、施設の運営を手助けしながら、移住したいと自ら農作物を作られています。
都会からの農業体験希望者には、外車で来られる方もおられるようです。
地元の方の話の中に、その外車に対する違和感があるようです。
その方は、組織に属しています。
功労をあげたい二人の課長の板挟みになっているようでした。
本当は、期待しないのがよいのです。
期待には、わが道と考えが入ってしまうからです。

都会には、市民農園があります。
経験者が未経験者に体験談を話し、手助けをします。
ボス的存在の方を無視はできないようです。

ドイツで後継者がいない果樹農家が耕作放棄しました。
その果樹をこよなく愛していた地元の方が、ボランティアで耕作を継承しました。
自転車に乗って、草を刈りに行き、秋には皆で収穫する。
ドイツですから、収穫祭には、誰彼なしにワインが持ち込まれます。

どちらかと言うと、ドイツの方が草の根的です。

2019年3月28日投稿記事「移住の自由」では、
ここにきて、会社のため、家族のため、自分のために働かなくても良いと感じました。
それが、私にとってステレオタイプの期待の一つだったのです。
心の赴くまま、自由な発想で仕事ができる。
助けがない、組織がない分だけ仕事は進みませんでした。
しかし、発想に関する部分はとても自由でした。
地域の誰もが、これだという意識も方針もないからです。
好きにやってよい。
これほどの幸せはないのです。
(記事より抜粋)

さて、Knowledge broker(知的仲介)のこと。
この方に、地域おこしは、自分のビジョンを作りそのための数々の試練と説明しました。
課長は期待しているようで、本音は「できはしまい」でしょう。
だって、親の仕事をついでいないのですから。
私は、本音が言えない数々の地域おこし協力隊員に、縁の下の力持ちのように接したい。
プロジェクトエンジニアーとは、そんなもの。手柄は偉い人にあげ、私は実をとるだけです。
これも、Knowledge broker(知的仲介者)の勤めと考えている。
こちらではうまくいかない。
しかし、あちらではうまくいっている。
この違いは、単に汗のかき方の差だけです。
頭ではなく、身体でかく汗のことです。
無理難題も楽しんじゃえ。苦難の道を一人だけ歩んでしまえ。
なんだか面白そうだなと、一人でも協力者がきっと現れる。

カフェは、そんな人のためにある。
今日もいっぱい話を聞くことでしょう。
身体と相談しながら、納得いくまで汗をかきましょう。

裏表 どちらも好きさ 懐手

2019年6月27日
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Knowledge broker(知的仲介者、Part2)

2019-06-27 09:58:44 | プロジェクトエンジニアー

タイトルは、「あの人に食べさせたいな」です。
野菜の作りても、料理をする人も誰もが思っています。


Knowledge brokerは、知的仲介者とも言います。
今日のタイトルは、「Knowledge broker(知的仲介者、part2)」です。

2018年12月31日投稿記事「Knowledge broker(知的仲介者)と地域おこし」では、
地域おこしは、減少する人口や空き家の増加を解決するのが、仕事とは限りません。
「面白い」を紹介し、「面白い」をやってみたい人を一人でも多く発見することです。
そして「面白い」を地道に追及することです。
その延長にもしかしたら、日本全体が抱える難題を解決する糸口が
見つかるかもしれません。
(記事より抜粋)

一昨日、近所のお姉さんから「妹がキャベツをもらってくれる人を探している」と
教えていただきました。
自分の畑でも作っているキャベツです。
近所から使ってくれといくつもキャベツをいただいています。
私の答えは、常に「いただきます」です。
お好み焼きの師匠に電話をしました。
キャベツは要らないかと尋ねました。10でも20でも欲しいとの返事でした。
コンテナを3つ用意して、専業農家の妹さんを訪ねました。
自分が趣味でやっている野菜畑に案内していただきました。
どの野菜も見事な出来栄えでした。
広さは、私たちが四苦八苦して耕作している畑より少し狭いくらいでした。
コンテナ3つの読みは当たりました。
次のキャベツの列がすでに巻き始めていました。2週間後に旬を迎えそうでした。
今、食べごろのキャベツを18個いただきました。
私の店では、処理しけれないのでお好み焼きをやっている同業者に届けると説明しました。
気をつけてと、妹さんに送られて私たちは畑を去りました。
一時間半後に師匠の店に朝どれのキャベツを届けました。
こんなに立派な野菜を作っているのかと驚かれました。
いやいや、私が作ったんじゃないと説明しました。
師匠のところでは、大きめのキャベツを一日に5-6個は使うと言っていました。

いただけるものは、どんな野菜でも断りません。
断ると、次がないと教えていただきました。
私達が食べる量は限られています。
店で使うと言っても、一日10人の来店客でも消費できません。
都会の「捌ける」友人にすぐさま連絡をとり宅急便で送ります。
「捌ける」の真意は、その方が新鮮で美味しい野菜の価値が分かり、
捌ける友人(親族)が多くいる人のことです。
地域の方から教えていただいた食べ方も併せて伝えます。

面白いと思い、つい作りすぎちゃった。
新鮮で珍しい(面白い)野菜が欲しいと思うけど、都会のスーパーでは売っていないし、
高くてしなびている。

これも立派な「Knowledge broker(知的仲介者)」の勤めです。
産直に出し、都会の方に買っていただく。これもよしです。
面白いの作り手と食べ手のつなぎ役が、Knowledge brokere(知的仲介者)です。

朝露の 野菜を届け 腕をぶす

2019年6月26日
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