故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

小言爺

2021-11-11 07:08:14 | よもやま話

小言爺が孫に村岡花子作「タンポポの目」を送りました。


籍入れた 同居人より 声高く

70歳で芥川賞を狙う。
そんなことをうそぶきながら、従弟とリモート飲み会をした。
今日のタイトルは、「小言爺」です。

都知事だった青島幸雄演じる「意地悪ばあさん」は痛快だった。
コロナで外に出るなと、若者が年寄りを家に閉じ込めた。
歩く人がいない田舎の表通りを、一人の婆さんが行ったり来たりしている。
車で通過するたびに、元気いっぱい挨拶をする。
釣られて止まろうものなら、一時間は捕まってしまう。

従弟の親父さんは、89歳。
インシュリンを打つほど、糖尿病で苦しんだ。
研究を重ね食生活を改善し、たまに低血糖になる。
「それは効かぬ」と新薬を進める医者に意見する。
今でも、焼酎の晩酌を欠かさぬらしい。

先輩は、79歳。
年下の小説家が書くものは読まない。
年下の医者の言うことは聞かない。
あの先生の執刀で生きて帰った人はいないのよ。
と、これまた年配の看護師さんから忠告を受ける。
先輩は、さっさと大学病院に転院した。

私は、来年69歳。
芥川賞は、もう少し先に延ばすか。

従弟は、59歳。
定年を控え、私のアドバイスに耳を傾ける。
借金がなければ、年金の他に4万円(車と自分のガソリン代)を稼げば、何不自由なく暮らせるよ。
お返しに映画を私に勧める。
主演は、永野芽郁と天海祐希である。

お年を召すと、身体は動かぬが口は達者である。
いやいや、小言爺は今でも「自分探し」を続けているのです。
何ができるか、何をしようか、誰からも指示を受けない分、自由です。
経験が少し古い分、不自由です。

2021年11月11日
コメント
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