故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

友は友を呼ぶ

2021-11-10 05:08:24 | よもやま話

タイトルは、「博多男の心意気」です。
追い山の一か月前から男たちは合宿です。
妻に手を出さぬのが決まりです。


新婚で もうできはったん 秋夜長

引っ越し荷物を軽トラックに積んで、高速道路を走っていた。
いきなり車の制御が利かなくなった。
20mばかり走行して、路肩に寄せることができた。
運よく、パーキングへの登り口の20m手前でした。
エンジンがロック(焼け付いた)したと思った。
1分経過後、エンジンをかけた。かかった。
安全確認をし、外に出てみると、後部右タイヤがバーストしていた。
引っ越し荷物は、傾いたままびくともしない。
任意保険会社に電話し、レッカーを手配した。
1時間後、高速警察が来た。その後、レッカー車が来た。
三角板(後続車へ事故の表示)の不携帯で、減点された。
重量オーバー(?)は不問となった。
警察の許可を取り、その場でスペアタイヤと入れ替える。
ガソリンスタンドで、タイヤを5本新品に交換し、故郷へ急いだ。
ついでに、バッテリーも替えた。

今日のタイトルは、「友は友を呼ぶ」です。
先輩が飲もうと誘う。
指定された寿司屋に行くと、知らぬ人がいる。
その男は、懐かしい故郷の言葉を使う。
お前と同じ島の人で、仕事仲間だと先輩が紹介してくれた。
聞いてみると、私の同級生がその人の上司だった。
中学の時、隣の町までカブを運転し、プレイボーイを買いに行ったやつである。
魚が食べられない先輩は、竹輪とかまぼこをかじりながら面白そうに聞いている。

こんなこと許されるんだ。
私の会社の友人を誘って、先輩と野毛で飲むこと数回。
どの友人も技術者ばかりです。先輩は鉄工所の社長です。
技術の話で盛り上がりました。
それからは、先輩の家で飲む間柄になりました。

なんとしても無事に着こうと、高速道路をひた走る。
パーキングで、兄から電話があった。
義姉さんが死んだ。
私の危機を、義姉さんが一緒に持って、逝ってくれた。
私を呼んではくれなかった。
引っ越し荷物を降ろし、通夜と葬式に出席した。

4月前、買った島の家に行った。
水道局に行き、開栓願いを申請した。
上水道と下水道の管理料を1年2か月分払った。
あれ?下水道料金を請求されなかった。
市役所が紹介する空き家情報には、「排水は下水道」と明記していた。
不動産屋が作成した売買契約書を確認した。
特別条件の項に、下水道用私設配管は施工されてないと明記されている。
もう、ハンコを押し代金を支払った。
納得がいかず、市役所に電話をし、「表示違反」と一言文句を言う。

通夜と葬式の間に、市役所に行き修繕補助金を申請する。
固い対応の印象でした。
翌日、2人の職員が現場(空き家)を訪ねてきた。
「表示違反」の文句を言ったとき、親切に対応してくださった方も一緒でした。
旧知の仲のような対応でした。
職員も島内の人間です。

ここからは60年間島から出なかった妻の登場です。
市役所職員は小学校の教え子のようなもの、
担任は妻の同僚、校長は私たちが小学校の時の担任でした。

知らぬ土地で、地縁血縁がないゆえに溶け込めないと感じたものでした。
その場にいない人の悪口は言わないように気を付けました。
冷や汗をかきながら、地域の人たちの縁戚関係、友人関係を知っていくのでした。

2021年11月10日
コメント
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