僕はびわ湖のカイツブリ

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“男のためのガーデニング”改め

御朱印蒐集~大津市 比叡山延暦寺 西塔~

2016-12-18 16:39:55 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 「比叡山延暦寺」は天台宗の大本山で、比叡山中にある150といわれる堂塔の総称とされています。
大きくは「東塔」「西塔」「横川」の三つのエリアに分けられていますが、今年6月に拝観した時は「東塔」エリアのみ拝観したため、残る「西塔」「横川」へ訪れました。

とはいっても「東塔」エリアにあって前回見れなかった「国宝殿」の仏像を見たかったこともあって、結局は3塔全てを拝観することになったのですけどね。
今回は奥比叡ドライブウェイを利用しましたが、12月中旬にも関わらず比叡山には雪があり、ドライブウェイはスノータイヤ・スタットレス規制となっていたのには困りました。
ドライブウェイの係員の方から“スノー?”と聞かれたので、“はい!”と微笑んで通過しましたが、これは“嘘も方便”ってやつですね。

 

薄化粧ではありましたが、道路脇や山々には積雪が見えて粉雪まで舞っていましたから、なんだか嬉しくなってしまい思わず顔がほころんでくるのが分かる。
ドライブウェイの道中で対向車はなかったのでニコニコした嬉しそうな顔を人に見られなかったのは幸いでしたが、この天候じゃさすがに参拝客もわずかで駐車場には当方の車1台だけがポツンと駐車されているだけでした。



西塔エリアで最初に目に入ってくるのは、常行堂と法華堂の2塔と塔をつなぐ廊下が特徴的な「にない堂」でした。
“弁慶が両堂をつなぐ廊下に肩を入れて担った(になった)”という言い伝えから「にない堂」と呼ばれているそうですが、同じ形の2堂をつなぐ渡り廊下は天秤棒のように見えます。



向かって右側にあるのが普賢菩薩を本尊とする「法華堂」になります。
内部は非公開ですが、閑散と静まり返った西塔エリアに法華堂から聞こえてくる読教の声が響いていて、霊山に来ている感が高まります。



左側にあるのが阿弥陀如来を本尊とする「常行堂」ですが、こちらは勤行が既に終わったのか無音の堂でした。
この常行堂・法華堂は重要文化財に指定されていて、西塔エリアは渡り廊下の下をくぐって更に奥へと進むことになります。



西塔の本堂にあたるのは「釈迦堂(転法輪堂)」になります。
本尊は、釈迦如来立像(重要文化財)ですが、比叡山に現存する堂宇で最古のものだそうで、非常に大きな建築物でした。
もとは園城寺(三井寺)の金堂(1347年建立)でしたが、信長の比叡山焼き討ち後の1596年に秀吉が移築したとされていて重要文化財に指定されています。





「釈迦堂」の横の道から裏側に「みろく石仏」があると書かれてありましたので、山道を少し行くと「みろく石仏」が祀られてありました。
樹木に積もった積雪の前に安置された石仏の何とも神々しい姿には感嘆してしまいます。



ここから先にも堂宇はあるのですが、“雪もあるし、この石段を登るのは無理!”と諦めます。
回峰行の僧はこの程度の道中は苦もなく歩かれるのでしょうが、すぐに心折れる当方には無理でした。



釈迦堂まで戻ってくると、今度は鐘楼への石段を昇ることにしました。
比叡山を歩いていると、いくつかの鐘楼を見ますが、全山でいくつの鐘楼があるのか気になるところです。



釈迦堂の参道の横には「恵亮堂」という恵亮和尚(800~859年)を本尊として祀った堂宇がありました。
恵亮和尚は大楽大師と称されて、京都の妙法院を創建された方だそうです。



西塔エリアの釈迦堂地域の出口付近には「椿堂」という千手観音菩薩を本尊とする堂宇もあります。
この堂宇には、“聖徳太子が比叡山に登られた時に使われた椿の杖をこの地にさして置かれたところ、その椿が芽を出して大きく育った”という逸話があるそうです。
お堂の傍に聖徳太子の逸話に因んだ椿の大木があるそうですが、樹木に雪がかかっているため残念ながらどれがそれかは分かりませんでした。



さて西塔では「釈迦堂」と「箕淵(みのふち)弁財天社(聖光院跡)」の御朱印を頂いたのですが、「箕淵弁財天社」へもお参り致しました。
「箕淵弁財天社」は比叡山三弁財天の一つだそうで、この日「横川の箸塚弁財天」へも参拝出来ましたので、残りは「無動寺の弁財天」ですが、少し場所が離れているようですね。



釈迦堂の方に“東塔まで徒歩で行きたいのですが、どの道を行ったらいいでしょうか?”と尋ねると、“灯篭沿いに歩いて行けば20分くらいです。”と教えてもらい歩くことにしました。
軽快に歩き出したのは良かったけど、途中の石段で息も絶え絶えになってくる。とはいっても石段上りのしんどさがたまらなく楽しくもあるのが不思議です。
帰りも徒歩で戻って来ないといけないのを忘れてしまいそうでしたよ。


コメント
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